日刊「NOCUSる」

たとえば5年後、あなたは何を食べている? それは、どこで誰が作る?

門松再発見

2006-01-01 | 考える
 No.2060

旧年中ですが、磯原町のM造園さんが門松を設置している現場に出くわしましました。勝手に写真を撮りながら、聞かせてもらったこだわり。それを我が事のように自慢したくなりました。
まず、3本の竹の切り口に注目してください。3本どれにも節があって、しかも同じ位置でそろえてあります。節の部分は切りにくいんだけど、ここがちょっとでも欠けると目立つので気をつかうとのことでした。
それから、ワラで囲んである土台の部分。3カ所に荒縄が巻かれていますが、下から、7、5、3の順で巻いてあるのです。
何十年と門松を見てきたはずですが、恥ずかしながら気にしたこともありませんでした。いやぁ何というか、教えられるこっちまで嬉しくなってくるような職人さんの心意気です。
そんなこだわりというか、プロとしての誇りを込めて誰もが自分の仕事をしたら、もっともっと世の中はよくなるよなぁ。
重大なデータを偽装したり、戦争に荷担したり、とにかくカネが儲かれば「勝ち組」という風潮を、新しい年こそは跳ね返したい。そして、その力を私たち庶民こそは持っていると胸を張りたいと思います。

お正月に、ひとつ楽しみができました。一般の家庭は別としても、大きな会社や店舗に飾ってある門松ウォッチング。大きいだけで、案外あっさり仕上げてあるものも少なくないことに気がつきます。
写真で紹介した門松は、磯原町の海岸線沿いのホテルですが、その場所は内緒。日の出の名所でもありますので、探しにおいでください。
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