住みたい習志野

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貴重な遺跡がまた潰(つぶ)される?(鷺沼区画整理事業)

2020-12-26 02:59:25 | 歴史

貴重な遺跡がまた潰(つぶ)される?
(鷺沼区画整理事業)

習志野市が鷺沼の区画整理事業計画を発表しました。

そしてこの事業の中で、またもや習志野市の貴重な歴史遺産が失われようとしています。
宮本市長の「習志野の歴史を消してしまう」市政の問題点については、この「住みたい習志野」ブログでも何度も取り上げてきました。

「歴史が消されるまち」習志野(読者投稿) - 住みたい習志野

習志野から消される?ドイツ人捕虜収容所の歴史(菩提樹、聞き書き民話、西郷寅太郎) - 住みたい習志野

習志野歴史散歩(番外編):習志野市に郷土資料館はないけれど… - 住みたい習志野

(鷺沼区画整理事業図)

山縣飛行士殉空の地(やまがたひこうしじゅんくうのち)

「住みたい習志野」ブログでも「天才山縣豊太郎の活躍と墜死」のことが書かれています。
鷺沼海岸に飛行場があった!日本民間航空の開拓者「伊藤音次郎」(投稿) - 住みたい習志野

鷺沼飛行場から飛び立ち、谷津遊園先に舞い降りたパラシュート・ガール(読者情報) - 住みたい習志野

鷺沼の「パラシュート・ガール」、まだまだ続きがありました - 住みたい習志野

飛行機墜落地点に建てられた碑を、勝手に他の場所に動かしていいの?

区画整理計画図の中には「山縣飛行士殉空の地碑は、公園等への移設を検討します。」と書かれていますが、「宙返りの練習中に翼が折れて鷺沼の畑に墜落、22年の生涯を閉じ」た、天才山縣飛行士の地碑は、まさにその墜落地点に建てられた「地碑」なのに、「公園等への移設」をしてしまう、という考え方は、あまりに乱暴ではないでしょうか?

山縣飛行士については、以下のような記事もありますので、ご参照ください。

http://hikokikumo.net/a3522-02-Yamagata.htm
(説明板もなく、畑の中にポツンとあった「地碑」まで動かしてしまおうとする習志野市と違って、広島市には山縣飛行士の銅像が建っています)


市役所旧庁舎跡地や鷺沼区画整理予定地など、鷺沼は歴史遺産の宝庫
その他、この区画整理区域を含む鷺沼地域は、習志野市の歴史の原点、ルーツともいうべき歴史遺産がたくさんある、習志野市の中でも特別な区域です。

(今の鷺沼区域)

そこにこんなに歴史遺産があります。(下図)

赤丸が付いているところは遺跡の存在が既にわかっている所であって、決して白地のところに遺跡がないという意味ではありません。山県飛行士殉空の地碑の周りなど白くなっている所から今後何か発見される可能性も十分あります。目を光らせている必要がありますね。

(7番、43番あたりが、今回の区画整理予定地)

4番 鷺沼1丁目遺跡群(住居跡)
5番 鷺沼城跡
ここから源頼朝が出陣し、鎌倉幕府をうち立てた。
習志野歴史散歩:鷺沼から頼朝が出陣! - 住みたい習志野

6番 鷺沼古墳(C号墳) 円墳
7番 鷺沼古墳(B号墳) 円墳 鉄鏃(やじり)、人骨2体等
8番 鷺沼古墳(A号墳) 円墳 埴輪(はにわ)
9番 根神社遺跡

17番 鷺沼3丁目遺跡(縄文土器)
43番 八剱(やつるぎ)神社遺跡(貝塚)

八剱神社の前の道は、「更級日記(さらしなにっき)」の藤原孝標女(ふじわらのたかすえのむすめ)一行が歩いた「古東海道」
習志野歴史散歩:平安時代の「更科(さらしな)日記」に習志野市が出てくる - 住みたい習志野
45番 鷺沼古墳(円墳)

文化財や歴史遺産をこんなにぞんざいに扱う市なんてあるんでしょうか?

新習志野公民館脇、原爆の広場の隣にある、著名人の手形を押した陶板が並んでいるコーナーですが、これまた悲惨なことになっていました。

「鈴木大地」とあります。習志野出身の金メダリスト、最近では知事選立候補取りやめで話題になりましたね。一枚おいてその右は「石井好博」(いしい よしひろ:習志野高校野球部のエースとして活躍。その後同野球部を全国優勝に導いた元野球部監督)とあるのですが、手形は完全に剥落(はくらく)してしまっています。メンテナンスをやらない。保守の予算をつけない。その結果、野外彫刻でも何でもこういう状態になってしまう。

こんな市、他にあるんでしょうか?

文部科学大臣からもらった表彰状を捨ててしまう、という事件もありました

習志野市の菊田公民館がもらった文部大臣の表彰状が行方不明。大久保公民館がもらった文部科学大臣の表彰状も「ゴミ」として廃棄してしまった、という信じられない事件もありました。

公民館の「文部大臣賞表彰状」が行方不明!元に戻してください! - 住みたい習志野

市役所前の左右あべこべ像、ようやく直りました
12月25日、市役所前にあった左右あべこべの彫刻がようやく、もとの向きに直りました。
市役所前の彫刻は左右あべこべ?(読者投稿) - 住みたい習志野

(あべこべだった時の状態:少女像と少年像が外側にソッポを向いてしまっています)

(12月25日、もとの状態に戻りました。旧市庁舎前にあった時と同じく、少女像と少年像が向き合う配置に、やっと戻りました)

下は、11月に撮られた写真です。彫刻の台座に、ずっと「只今メンテナンス中」という札が貼り付けられていましたが、「メンテナンス」ではなく、左右あべこべを議会などで指摘され、左右を元にもどす作業をしていただけなんですね。
元に戻ったのは良いことですが、この左右を元に戻す作業を公費でやったとしたら、また無駄な税金が使われてしまった、ということになりますが…

「文教住宅都市」習志野を作り上げてきた習志野市民の努力、文化を大事にする市民の声をよそに、「習志野の歴史や文化を消してしまう」今の市政、何とかしたいですね。

 

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