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道総研函館水試が取りまとめ提言 「噴火湾のホタテ養殖における当面の養殖管理のポイント」

2019-08-09 05:39:33 | ニュース

 噴火湾のホタテ養殖は近年、広範囲にわたり大量へい死が発生し、大幅に減産しており、道総研函館水試(山本和人場長)ではへい死要因の解明とへい死軽減技術に重点をおいた調査研究を進めている。養殖漁業の経営はひっ迫しており、経営の安定化に向けて早期に対応するため、これまでの調査・分析からわかってきたへい死に関わる要素などを踏まえて、当面の養殖管理のポイントについて取りまとめた。この内容を、道の「噴火湾ホタテガイへい死対策会議に」に提言し、漁協などで構成する噴火湾養殖ほたて生産振興協議会、漁業者に理解を求めていく。

 基本的な考え方として、近年のへい死に関わる重要な要素に①気象・海洋環境②貝の健康状態③養殖管理の方法をあげ、ホタテの生態を踏まえて、採苗から本養成までの各養殖工程において、障害やストレスの抑制と生育の助長に特に留意することが必要としている。

 また、養殖管理の主なポイントとして「稚貝育成(かごに収容)において、1かごに入れる貝の数を少なくすること」、「稚貝の本分散(秋季)、本養成(春季)の作業は適正な時期に行うこと」を提言している。


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