全さんま(全国さんま棒受網漁業協同組合)がまとめた12月末現在(2018年最終)の全国サンマ水揚げ状況は、数量が11万9,930㌧で前年の55%増。約12万㌧と3年前の水準に戻したが、近年では豊漁だった2014年より10万㌧少ない。単価は㎏188 円と近年最低だった昨年より32 %下落したため、金額は225億2,516万円と5%増にとどまった。
北海道の水揚げは、数量が5万7,802㌧・59%増、金額が117億2,227万円・4%減、単価が㎏203円で39%減だった。道さんま(道さんま漁業協会)では「序盤の水揚げが少なく苦労した。終盤も一気に漁が切れた」としており、健闘したとは言え漁獲の回復には今ひとつのシーズンだった。
今年は、公海でのサンマ漁が試験操業から許可に移行するが、5月以降の操業体制が注目される。