水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

全国サンマ水揚げ状況(全さんま・最終) 約12万㌧と前年比55%増、225億円・5%増

2019-01-07 21:08:52 | ニュース

 全さんま(全国さんま棒受網漁業協同組合)がまとめた12月末現在(2018年最終)の全国サンマ水揚げ状況は、数量が11万9,930㌧で前年の55%増。約12万㌧と3年前の水準に戻したが、近年では豊漁だった2014年より10万㌧少ない。単価は㎏188 円と近年最低だった昨年より32 %下落したため、金額は225億2,516万円と5%増にとどまった。

 北海道の水揚げは、数量が5万7,802㌧・59%増、金額が117億2,227万円・4%減、単価が㎏203円で39%減だった。道さんま(道さんま漁業協会)では「序盤の水揚げが少なく苦労した。終盤も一気に漁が切れた」としており、健闘したとは言え漁獲の回復には今ひとつのシーズンだった。

 今年は、公海でのサンマ漁が試験操業から許可に移行するが、5月以降の操業体制が注目される。


ロシアの試験研究機関が発表 日本海のスケソウ、マダラが増加傾向

2019-01-07 17:08:54 | ニュース

 道機船連によると、ロシア太平洋海洋漁業研究所(チンローセンター)は、2018年4月〜6月、沿海地方(日本海)と隣接するハバロフスク地方近海の着底トロール調査の結果を報告、スケソウとマダラ資源が増加傾向にあることを発表した。

 スケソウは近年、資源量の増加が確認され、2014年級群が2019年からの商業漁業の基礎となり、これを根拠にTACを増加させることが可能だと評価された。日本海のスケソウTACの推移は、2018年が沿海地方10500㌧、西サハリン1600㌧の合計12100㌧。これに対し、2019年は沿海地方17300㌧、西サハリン2000㌧の19300㌧となっており、前年対比で沿海地方164.8%、西サハリン125.0%、合計159.5%となっている。

 マダラの資源量は4万9200㌧と評価され、増加が確認された。漁場は北部に偏り気味で、2014年級群の豊度が高く21世紀で最大と評価される。2019年はこの年級群を基礎に大きな漁業となることが予想される。