水産北海道ブログ

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北海道水産団体「2017年 新年の集い 環境変化に対応した増養殖で生産回復を

2017-01-12 13:14:21 | ニュース

 道水産会(川崎一好会長)は、10日午後5時30分からホテルポールスター札幌で北海道水産団体「2017年新年の集い」を開催し、高橋はるみ知事をはじめ系統団体長ら水産会の会員団体や道行政の関係者80人が出席して新年の門出を祝った。

 開会に当たり、川崎会長が「昨年は8月の台風で本道の中心となる漁業がたいへん大きな痛手を受けた。激甚災害に指定されたが、私たち漁業者は今まで以上に努力を重ね、復旧に尽力したい。また、昨年は水揚げ数量が100万㌧台を割ってしまい、これを元の数字に戻すためには、漁業者をはじめ関連業界の皆さんに協力頂く必要がある。さらに国、道の行政にも今までにも増して指導、支援を頂かないと短期間で生産量を回復するのは難しい。気候変動、天候不順など私たちの力では何とも致しかねる。しかし、つくり育てる漁業を少しずつ環境変化に対応したものにすることを通じて浜の経済力を増し、北海道全体の水産業が商売繁盛であるような1年にしたい」と挨拶した。

 公務多忙の中、駆けつけた高橋知事は「昨年は自然災害の多発、100万㌧を切る水揚げなど、たいへん厳しかったと思っている。しかし、農業を含め一次産業が基幹の北海道、今年こそはという気持ちで皆さんと連携し、輸出をもっと伸ばし、台風被害からの回復をしっかりやる。そして皆さんのご指導、智恵を頂きながら、今年も水産王国北海道の発展に頑張って行きたい」と力強く挨拶した。