降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★『運命の人』は……だった。

2012年01月07日 | 新聞
僕の元ボス(元編集局長)に、久しぶりに会った。
昭和49(1974)年ごろ、在京新聞社で政治部記者だった。
だから、聞いてみた。

僕「山崎豊子さんの『運命の人』=写真=がテレビ化ですが、局長(←僕はいまだにこう呼んでいる)あの当時、新聞業界はどうだったのですか?」
局長「う~ん……彼は結局、社に棄てられたのだなぁ。当時の上層部がもっと力を入れて、なぜ彼と女性を護らなかったのか。他社のことだから分からんが。
第一級スクープが下半身スキャンダルにねじ曲げられ、一時は500万部近くあった部数がアノ事件で50万部以上減ったのが遠因というが……。
だが当時、購読料値上げも直撃したから、事件だけが長期低迷の一因ではないはずだ」

また、「弓成」記者は会見で足を組んでいたので、不遜な記者だなぁ、ということなども覚えているという。

文書では分からない、当時の「空気」を知っている人がだんだん少なくなってきた。



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