絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

本格的に絵を学ぶ 5

2010-03-21 | 絵画指導
主役の決め方を説明してきましたが、考えるべきことがたくさんあります。

主役より目立つ物を並べてはいけないと話しましたが、置き方によっては、可能な場合があります。

1、それは、向きの問題です。

Aが主役で、Bが脇役の場合、もしBの方が目立つ物なら、そのBの向きを変えます。Aが真っすぐ正面を向いて、Bがそっぽを向けば、Aの方が目立つようになることがあります。
例えば、ビンの場合は、文字があって、正面というものがあります。その正面をどちらかに向かせるのです。人形なら顔の向きです。ランプなども笠の向きや吊るす金具の見え方で向きがあります。笠というのは、人間が帽子を被るのと同じで、斜めにするなどの角度で色々目立ち方が違います。

2、何かで隠す。

また、向きを変えずにBを目立たないようにするには、私は何かをひっかけて部分を隠すという方法を使います。例えば、タオルをひっかけます。他の物でもいいですが、とにかく何かで隠すという方法です。植物などを使う場合は、葉が一部にかかってくると、その分Bが弱くなります。なにか、紐のようなものとか、私は鎖などを使いましたが、それらがかかってくると、その分だけ弱くなります。

3、影の中に入れる。

もう一つは、Aには光を当てて、Bは影の中に入れてしまうという方法です。

4、彩度を下げる。

ついでに、もう一つ言うと、Bの彩度を下げて、目立たなくするという方法もあります。
(これは、Bの目立つ理由が派手さだった場合のことです)

3と4は、私は殺すという言い方をします。しっかり描いて殺すといいですよとアドバイスすることがあります。

ポイント4

   主役より目立つ物をひっこめるには、向きを変える、何かで隠す、影の中に入れる    (または彩度を下げる)という方法を考えます。
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