
今日の勉強、
これは、ゴヤが描いた「我が子を食らうサトゥルヌス」です。
サトゥルヌスとは、クロノスのことです。
クロノスは、父親のウラノスを去勢し殺しましたが、そのときに、「お前も自分の子供にやられる」と言われました。
そのために、クロノスは自分の子供が生まれる度に食べてしまったということです。
それが、この絵です。
しかし、最後に生まれたゼウスは食べられませんでした。
クロノスの妻のレアが、子供を産む度に食べられてしまうので、クロノスを騙してゼウスを隠したのです。
ゼウスはクレタ島で育てられたようです。
成長したゼウスは、食べられてしまった兄弟たちをクロノスのお腹から救いだします。
そして、クロノスたちと戦って勝ちました。
正確には、クロノスの兄弟たち(タイタン族)とゼウスの兄弟たち(オリンポスの神々)の10年に亘る戦いがあったのです。
その戦いで、決着を付けたのは、タイタン族の中で怪物と言われたヘカトンケイルとキュクロプスがゼウスに味方したからだそうです。
そんな話が背景にはあるのです。
今日、私が知ったのは、このテーマでルーベンスが描いた絵があることです。

これです。初めて知りました。中野京子さんの怖い絵の中に書いてありました。
クロノスは、ガイヤ(母)に頼まれて、父親のウラノスを殺します。
その時に、男性のシンボルをかまで切り落としたのですが、それが海に落ちて、海の泡と一緒になってビーナスが誕生したのだそうです。
ビーナスは、ギリシャでは、アフロディーテと言われました。海の泡をアフロスと言います。それでアフロディーテというそうです。
ゼウスが兄、姉たちを助けた話は、狼と七匹の子山羊の話ですね。あの話はここから出ているのでしょうね。