絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

麓原会の今後2

2009-11-02 | 日記
62年も続いて来たのは、会長がいない民主的な会だからとお話しました。

そして、偉い人は、絵を頑張って描いている人であるという考え方で、その尊敬すべき先輩がいるということ。だから、みんなは、それに近づけるように頑張ることが大事だとお話しました。

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それでは、麓原会はこのままで良いのかと考えると、問題点はいろいろあります。

問題は若手が少ないことです。

長年、麓原会で一番若いのが、この私でした。現在55歳ですが、12年前に、私の卒業生が入ってくるまでは、ずっと私が一番若いという状態が続いていました。
それは、私の後から会に入ってくる人が、みんな私より年上であったということです。
だから、今、私の教え子(本庄第一高校美術部卒業生)が7名、会に入っていますが、それ以外に私より若い人は、三人でしょうか?私の教え子以外に新たに入ってきた若い人が三人ということです。これは、問題です。

そして、若い人がいないと困るので、やめられないようにと思うから、その人たちに対する対応が甘いです。もちろん、まだ学生であったり、東京に住んでいたり、赤ちゃんが生まれたりということで、会を休まなければならない状態があって、しかたがない部分もあるのですが、厳しく言えば、会のメンバーとしての責任を果たしているとは言えない部分があります。それは、実は大きな問題なのです。
私は、自分の教え子を会に入れようと思って誘ってきたので、責任を感じています。しかし、それは、会の老齢化を防ごうという意図で、会に対する貢献だと考えての行動でした。

ただ、思うことは、他の人たちは何をしているのだろうということです。
会が老人クラブになってしまうよと冗談を言いつつ、その解決を考えて行動している人が結果的にはいないのです。なぜなら、若い人を育てて会に誘っていないからです。

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問題点の二つ目は、出品者が減って来たことです。

今年の出品者は86名でした。私は、麓原展の紹介のところで、昔の記憶を書いてしまいました。一時期は150名の出品があったのです。それと比べたら、60人以上少なくなりました。なぜだろうと考えてみる必要があります。

私は、一つだけ理由がわかります。それは、本庄第一高校の美術部が減ってしまったからです。現在の棚沢先生が現役の頃は、74名の部員がいました。その全員が出品していましたから、それだけで、出品の半分以上を占めていました。その部員数が今は、30名ですから、半分以下です。必然的に、その時代より40名以上少ないのです。

それにしても、それ以外の人たちも減ったことになります。
それは、いろいろな絵画倶楽部がありますが、その人たちのレベルが低いからということもあると思います。
誘っても、いえいえわたしなんかとてもだめですよとおっしゃる方がとても多いのです。確かに、公募展に出すという感覚は、やはり一歩進んだ考え方なのでしょう。ただ、趣味で描いているという段階から一歩進まないとこのような展覧会に出すという状況にはならないのだと思います。

そう考えたら、麓原会に出す人は、ある意味で、1ランク上がった人たちなんですね。

私は、それを高校生にやらせて来てしまいました。しかも、入選は当たり前で、特選を取らせるレベルまで、追究させて来たのです。

これは、世間から見たら大変なことだと、今改めて思います。

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また、この会で特選を取るということは、県展入選以上のレベルが必要です。なぜなら、本庄第一高校の生徒だけで、県展に入選している人が10名以上いるからです。他の私が教えている人たちも県展に入選するようになりましたから、もっといるわけです。それを考えたら、その人たちであらそうと言うことは、県展には入選したけれど、麓原展では特選が取れなかったという人が沢山出る訳です。

おわかりいただけると思います。

だから、言葉を変えると、本庄第一高校の生徒に勝てないと特選は取れないという状況が生じているのです。それが、もしかすると一般の人が出せなくなっている理由の一つかもしれません。

そういう見方が当たっているならば、私は、少し一般の人たちが麓原会に入ってくることを邪魔してきたのかもしれないと思います。

ただ、本来は、そんなことではいけないのです。高校生がいなかったら、特選が取れるから、それなら出してもいいなどというのは、情けない話です。高校生なんかに負けられるかと息巻いて挑戦してこなければいけません。

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また、今の麓原展の立派な展示は、絵の大きさやレベルを含めて、これだけになっているのは、本庄第一高校の美術部が出しているからなのです。それを考えたら、毎年立派な作品が揃うのは、本庄第一高校の美術部が貢献しているからなのです。
もし、私が生徒たちに出品させなかったなら、麓原展は今よりずっと、レベルの低い、数の少ない展覧会になっているのです。

それを考えたら、麓原展を見に来る2000人くらいのお客様を満足させる展覧会になっているのは、高校生たちが大きく貢献していると言えるのです。

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だから、私に言わせれば、もっと、大人が頑張らなければならない。それと会員が一般の人たちにもっと絵の喜びを教えて、麓原展に出品するように働きかけることが必要だと思うのです。

いかがでしょうか?

私は、どうも自分が本気で取り組むなら、どうやったら発展するかを考えます。そして、どうせやるなら日本一を目指そうと思います。しかし、これまで、麓原展ではそのような立場にもいなかったため、そのことを抑えて来ました。

みんなが賛同してくれればの話ですが、自分の権限で進められるなら、もっと思い切ったことを考えます。

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それは、麓原展をベネチアビエンナーレのような大きなコンクールにしようと計画を立てることです。それには、予算の問題も出て来ます。しかし、それは、日本一ではなく、世界一を目指すということです。

大げさですね。

この辺が、私が異常なところでしょうね。

では、思い切り縮めて、一歩づつ発展させていくなら、せめてまず、出品者を本庄第一高校に頼らずに、大人で100名にすることからです。

それは、簡単です。会員会友が60名いるのですから、そのそれぞれが、二人づつ絵の仲間を出品させることです。一年間かけて二人の仲間を作ることです。現在仲間がいる人は、その人たちに出品してもらえるように、誘っていくことです。

そうすれば、120人の出品になります。

いま、80人の出品があるのですから、合わせて200人になるのです。

もし、そのような考え方でいくなら、一人が10人の仲間を作れれば、すぐに600人の出品が可能です。それを考えた時、出品が86人と言うのは、あまりに少ないということがわかります。

私を考えてみてください。私は生徒を74名出品させたのです。私一人でなのです。卒業生も出品しましたから、もっとですね。
それは、学校の部活だからだとおっしゃるでしょうか。それなら、他にも学校がありますね。
それ以外の絵画倶楽部の場合はどうでしょうか。そう考えたら、仲間がゼロという会員会友が沢山いることになります。

まず、そこから考えていったら良いと思います。

若い人を育てることと、会のメンバーが仲間を作って出品するように誘っていくことが、会の発展になるという意識で取り組むことです。

まだまだ問題はありますが、続きはまた書きます。

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