絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

風景画の秘訣2 同級生のHくん

2015-11-17 | 絵画指導
同級生のHくんが、風景画の続きを見せてくれました。



描き方としては、ゴッホ風です。
かなり、進めてくれました。真面目に一生懸命描いていることがわかります。
ただ、全部に対して、同じように力を入れているようです。

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風景画の秘訣2

  絵は、依怙贔屓が必要です。
  力を入れる部分と抜く部分です。
  遠景が見せたいのか、近景が見せたいのか。
  左右で言えば、中央付近なのか、少し端なのか。

  見せ場というものを作って、表現に差をつけたいです。

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まだ、手前の土手の草にボリュームが足りません。
暗い面の上に、明るい平面の草が乗っているかのような状態です。

どちらも平面になっています。

もっと、凸凹させたいです。暗い中の更に暗い部分。
明るい草のやや暗い部分、草が草に落とす影。
そういったものを左からの光を受けたかのように、見せるには、
右側にその影があるという気持ちで描くことです。

見せたい部分に魅力を持たせるには、それ以外を目立たなくする必要もあります。





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風景画の秘訣を一つだけ

2015-11-17 | 私の絵
以前、鉛筆で描いたとき、ご紹介したスケッチに色を付け始めました。



細かい部分は、細筆で描いていくつもりです。

一点透視ですが、微妙にカーブしているところが工夫です。

遠近感、空気感を出そうとして、光と影の美しさもテーマです。

全体的には、パッと見た印象が良くて、引き付けられた後、
更に良く見ると、細部まで描き込んであって、もう一歩近づいて見たくなるような
絵にしたいと思います。

今は、パッと見た印象がいいなと思っていただいたら、嬉しいです。

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この場所を絵にしてみたいと思ったのは、カーブしている白い道と右側の一本の木の関係、
光と影が作り出す爽やかさ、また道の先に見える建物も重要なきっかけです。

ここで、風景画の秘訣を一つ

   一点透視の場合、道があると、歩いて来てくださいと言われている気がします。
   目がその先へ誘われます。そのときに、誘われた先に魅力のある建物でもあると、見た人が満足します。

   メルヘン調に語れば、その先に幸せが待っているような期待です。行ってみたいなと思わせる何かです。

   逆に言うと、一点透視で目が誘われたのに、その先に何もないと、がっかりします。

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