絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

めずらしく褒められた

2012-11-05 | 絵のこと
最近、知らない人から褒められることがなくなったが、久しぶりに褒められた。

その先生は、群馬大学の教授とお聞きしたが、以前は高崎創造大学の教授だったらしい。

私が本庄第一高校の美術教師だったことは知っていて、その卒業生がすごい力を持っているので、
どんな先生が教えているのかと思っていたという。また、コンクールをやったときに、すごいデッサンがたくさん出されたことでも驚いていたという。

以上のことは、話しているうちにだんだん分かったことだが、会うと突然私の絵の話になり、私の絵は日展でも十分に通用し、日展以外の新傾向の団体でも通用する絵だと言われた。
「いやあ、実は、」と言って、どんな先生が教えているのかと思っていたんですよとなった。

私は生徒を教えることで、実績を評価されることはあるが、同時に自分の絵をほめられることはあまりなかったので、嬉しくなった。「なるほど、こういう先生が教えているのかと納得した」
というニュアンスだった。

しかし今まで、ここまで言われたことがなかったので、もしかして他の作品と勘違いされているのではないですかと確認したほどである。

でも、偉い先生から褒められるのは、嬉しいものである。
また、頑張ろうと思えた。







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あなたはダメだ

2012-11-05 | 絵のこと
麓原展にK先生が現れた。
このK先生は、埼玉県展の審査員でもあり、県では有名な先生である。
だから、現れたなどと言っては失礼にあたる。
わざわざお出でいただいた。とか、いらっしゃいましたと言わなければならない。
私は大抵そのくらいの気は使う人間である。
しかし、今回は、現れたと言いたくなった。

出会って、数分も経たないうちに、ガツンと叱られたからである。

先生は時間がないらしく、急いで見て次にいかなければならないとおっしゃった。
それで、知り合いだけでも見て行かなくっちゃという感じで作品をとばしながらご覧になった。
その中で、私のデッサン会のOさんの人物を見て、「ああ」と言った。
同じ熊谷なので、知り合いなのである。
私は最近、Oさんが私のところへ来ているんですよと話し、今回の絵は私のアトリエにお孫さんを連れてきて、構図を決めたことを説明した。そこまでは良かった。
しかし私が、Oさんはデッサンがときどきくるっていることがあると指摘したとき、先生の顔色が変わった。

「あなたねえ、あなたもデッサン力はないよ、Oさんと変わらないよ」と言われた。

私は、いきなりストレートな言葉に驚き、すごいことを言われたと思った。

それで、「そりゃあ、先生のような雲の上の人から見たらそうなるでしょうけど」と言って、
その場を収めた。「何とおっしゃるうさぎさん」と反論しては、けんかになる。

しかし、先生は少なからず、腹がたったのだろう。
「ろくに力がありもしないくせに、お前だって五十歩百歩じぁないか、人のことを偉そうに言えたぎりじゃないだろ」とこういう意味だと解釈した。

しかし、ストレートの直球で、真正面から話す人だなあと思った。
しかも本質的なことをいきなり議論する。

ただ、その後、面白いのは、言い過ぎたと感じたのか、私が誤解したまま受け取るのも困ると思ったのか、いろいろな言葉を足して、説明しようとした。

言わんとすることは、デッサンはデッサンにすぎないという考え方、色の着いた本絵とデッサンとは違うということ。そういう考えを持って、話しているらしかった。

私は、色のデッサンという言葉を使うことがあるが、Oさんについてはそのことを含めてデッサン力と言ったのだが、そういう意味合いを含めて受け取ったかどうか、やや疑問である。

しかし、もっとわかるまで聞こうとしないで、自分の理解している言葉の定義で、すぐに分かったつもりで戦ってくる人だなあと思った。

結論は、あなたはわかってないということ、良いと上手いは違うということまで言った。

先生は、いろいろ言いながら、「分かる?」と問いかけた。

私がわかると言えば、「いや、あなたはわかってない」と言われそうだったので、「10年後くらいにはわかるかもしれません」と答えた。

そんなやりとりをしたので、現れたと言いたくなった。





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