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絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

高校生の絵 138

2011-07-13 | 高校生の絵
本庄第一高校美術部の生徒の絵をご紹介します。

今回のさわらび展のポスターの絵ですが、良く描けていると思います。



私は、事前の批評会に参加しましたが、この絵は、特選になるのではないかと思いました。
木の根元に当たる木漏れ日が見事に描かれています。いままで、こんなにリアルに真に迫った表現ができる子はいませんでした。
本庄第一高校美術部の最も優れたリアリズムと言っても良いと思います。

ただ、損をしているのは、あまりにもワイエスに似ている点です。表現が誰が見てもワイエスを思い出すのです。
それが、オリジナルには違いないのに、残念な点です。
後は、木の右側の部分が奥行きが見えないために、ボリューム感がやや出せなかったかなということが気になりました。
私は、それよりも、しっかりと描いた手前の表現と、抜けている明るい背景との表現の差が大きすぎて、そのギャップに気づかれると、困るかなとは思っていました。マイナス点をあげたら、そのくらいです。しかし、そうであっても、この絵は特選になっても良いレベルだと私は思いました。
だから、本庄第一高校始まって以来の、初特選が出るのではないかと期待しました。残念ながら特選にはなりませんでしたが、とても凄い絵ができたと思います。

コメント (2)
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今、読んでいる本

2011-07-13 | 読書
今日も暑いですね。猛暑です。

受験生のUさんが、具合が悪くて来なかったので、私は図書館に行きました。
ブラックジャック14を返し、ドンキホーテを借りて来ました。
ブラックジャックは1から10までが児玉の図書館にありましたが、11から13がありません。
取り寄せてもらっている間に14を読みました。

一昨日からドンキホーテというドラマが始まって、それを見たらセルバンテスのドンキホーテを読みたくなりました。
ドラマは、人間が入れ替わるというものです。ドンキホーテとどのような関係があるのか分かりませんが、この名前を使うのだから、何かしら共通点があるのでしょう。私は、ドンキホーテとは物語を読んで、その気になった主人公が、頭の中で夢を見るように、その気になって、旅をするんじゃないかなとなんとなく思っています。それが、端から見ると頭がおかしくなったように見えて、滑稽な話になると勝手に思っています。しかし、読んだことがありません。それで、少しは齧ってみようというつもりで借りて来ました。

人間が入れ替わると聞くと、「転校生」という映画が思い出されます。尾道三部作と言われる大林信康監督の映画の一つです。あれは、男の子と女の子でした。また、「椿山課長の7日間」という映画も死んだ人間が、7日間だけ生き返って、思い残すことがないようにやり残したことをやってくるというものですが、そのときに乗り移ったのが、元の自分ではなく女性でした。
別の人間の体になるということで言えば、私はこの二つが思い出されました。

ドンキホーテとどんな関係があるのでしょうか?主人公が昔の騎士になった気になって行動するという点で、自分ではない人格になって行動するという点が、共通点でしょうか?

旅をすると聞くと、昨年読んだ東海道中膝栗毛の弥次さん喜多さんが思い浮かびます。あのような珍道中のヨーロッパ版でしょうか。とにかく、気長に読んでみます。

ーーーーーーーーーー
もう一冊読んでいるのは、中野京子さんの「怖い絵2」です。
1が書店になくて、2と3がありました。それで、2を読んでいます。
絵自体は、特に怖いということもないのですが、その背景にある怖さをテーマにしているのでしょう。

私は、それよりもこの種の本は、その題名に関することよりも、それに関連していろいろな余分なことが描かれている点に興味があります。中野さんは、美術が専門と言う訳でもないのだなと思いました。文化論の方がご専門なのかなと。
だから、却っていろいろなことをご存じで面白いのですね。
ピカソの本名は、どこかで見た記憶がありますが、あまりに長いので覚えられず、まるでジュゲムのようだと思いますが、この本の中にも紹介されていました。しっかり紹介している本も珍しいので、ここに書いてあるという事を記憶しておこうと思います。

また、「パリスの審判」も以前しっかり読んだはずですが、なぜパリスが審判をすることになったかの経緯を忘れていました。
それについても、しっかり書いてありました。結婚式に招待されなかった(災いの神)エリスが、怒って、そのパーティーにリンゴを送り込み、そのりんごに添えて「最も美しき方へ」と書いたカードを付けたため、それを受け取るのは誰かということで、三人の女神たち(ヘラ、アテナ、ビーナス)がゼウスに問うのです。
困ったゼウスは、その答えはパリスに聞けと言ったため、あの審判になるのです。
へええ、そうだったのか、うん、そうだったかもしれない、という私の記憶は曖昧でした。だから、しっかり書いてくれてありがとうと思いました。

この先、どうなるかは、みなさんご存知ですよね。

しかし、それがあのトロイ戦争の原因になり、ホメロスのイリアスやオデュッセウスが生まれるのですが、これは初めからゼウスが書いた筋書きと言えば、それ以外の何物でもないのですよね。














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