絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

県展制作(靴の絵)

2010-08-24 | 通信指導
栃木県のTさんの制作です。

まだ、描いているの?と思われる方のいるかもしれません。
私の指導は、私が完成と思うまで、追究していただきます。
だから、まだ、細部が終わってないのです。



今回やってもらったのは、背景の新聞紙に光を当てること。下の石の質感と立体感をつけることでした。
どちらもよくなりました。石は重さも出て来ました。ただ、丸い石ばかりにならないように注意が必要です。

また、靴の表現が主役と脇役でかけ離れていたので、脇役の靴を描き込んでもらいました。
しかし、注意することは、主役より控え目に描くことです。この場合は、靴を全部リアルに描くと、靴の輪ができるかなと思います。それを避けるために、周りの靴は上手く描きすぎないように注意しました。

今後の課題は、光が当たっている部分と日陰に見える部分があるので、それを統一するか、
それとも日陰は日陰でいいから、その境目をはっきりさせるかという選択になっています。
これは、私の指示ではなく、本人の考えで良いと思います。

下の石は日が当たっていませんよね。

もうレベル的には、埼玉県展でも入選できるところまできました。
埼玉県展は日本一難しい展覧会ですから、このレベルなら栃木県展に入選すると思います。

この種類の絵画は、どんな審査員が審査しても、構成、描き込み、色の統一、リアルさの統一、空間の統一などを踏まえて、誰もが認める絵画ではないかと思います。
初心者が取り組むには、こういうタイプの絵が取り組みやすく、レベルの追究にも適していると思います。
言い換えると、外で描く静物画でしょうか。追究の仕方は、静物画ですが、机の上にいかにも描くために置いたというタイプではなく、生活の一コマという感じのものです。
ちょっと外に出て見たら、こんな一隅があったという自然さを感じさせるものが良いと私は考えて指導しています。

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人形のデッサン

2010-08-24 | 受験生の指導
受験生の指導として、人形のデッサンをしています。

人形は、石膏より質感の違う物の組み合わせなので、更に難しくなります。
また、色が付いています。無地の布よりも難しいのです。



これは、二日間約4時間半描いた状態です。
まだ、完成していないので、更にもう一日描く予定です。


描いていて思うのは、石膏デッサンと方法は同じだということです。
ポイントを抑えて、その部分をたどって、つないでいく。
ポイントを捕まえるだけで、全体が感じるように持って行く。

明暗も、光の方向を考えて、陰影を捉える。見ようとしないとわからない光と影があります。言われると気付きますが、そう考えて見ないと見落とします。

例えば、帽子の影が体のどこまでで、光が当たる部分との境目がどこか?
その境目が最も大事です。

受験の場合は、決められた時間内で勝負しなければならないので、じっくり時間をかけていられません。だから、ある程度すばやく描くために、表現が雑になってしまうことがあります。

今回指導していて、薄く調子をつける描き方はできるけれど、ペン先を生かした描き方が足りないことを感じました。それを意識して描きだしたのが今の状態です。
スカートの下の描き方、袖口の部分、帽子の尖った部分など。

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高校生の絵 86

2010-08-24 | 高校生の絵
水彩画の60号です。
学校のすぐ南にある道を描きました。



この子は、1年と2年で県北展で特選を取り、高校生でありながら県北展の会員になってしまいました。すごい子でした。
コメント (7)
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