STRONG 遠藤 創造と破壊 銀幕の隙間でひとこと。

映画 TV CM 映像の現場で、いい効果やビジュアルを作り出しながら
ここで喋ったりぼやいています。

今年もあと僅か。

2010-12-28 13:17:45 | よもやま話し

昨年に続き、本年もかなり苦しい状況だったがそれも後僅かとなった。

来る 2011 年 が良い年になるのか?はたまた更なる「試練」となるのか?

怖さ半分、期待半分である。

これこそ毎年恒例の心境だ。

本年も様々な出会いがあり再会があり、かなしい別れもあった。

やり残した事や、志し半ばのまま終わってしまった事、宿題を残したままアップした作品。

まぁ、こうして乗り切れた事が全てであり、ベストなんだと思う。

本年は、別れよりは出会いの方が圧倒的に多かった。

それだけでも、本年が良い年であったと言う事だ!

小生の このブログを通じて仲間になったもの。

新たな仕事としての「造形」で出会った、サンバカーニバルの方々。

「操演 特効」で行った現場の方々。

一般職としてお手伝いした「引っ越し屋さん」の方々。

再会した「日光江戸村」の方々。

新たに我が家族の一員となった ネコのオレオ。

そして、いつもいつも毎年毎年 お世話になっている 方々。

スタッフ 役者さん 監督 プロデューサー の方々。

本年も本当にありがとうございました。

来年が皆様にとって、そして手前味噌ながら 小生にとっても 良い年でありますように。

ありがとう 2010年。

本年の最期に ネコ? の オレオ(小生が名付け親です)の姿を見て下さい。






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すっかり懐いています。

住まいは、鎌倉の Strong W 実家です。



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しっかりと カメラ」目線。
なかなか凛々しい 男の子です。




本年の講釈は、これにて全て終了。 Twitter は、やってます。

皆々様、良いお歳をお迎え下さい。





我が家の冬の風物詩。

2010-12-26 00:42:04 | よもやま話し

クリスマスだった本日、突然のように 寒気が猛威を振るって来た。

地方ロケから戻り、「なんて東京は、暖かいんだろう。」なんて言っていた数日前がウソのようだ。

夕飯には、身体を温めるべく 小生のオリジナルラーメン、通称「エンちゃん麺」を食べて暖まり。

お風呂のお湯張りスイッチを入れる際に 40℃ の設定だった温度を 41℃ にする。

お湯が溜まるまで、書斎の PC で Twitter をやったりメールチェックしたり。

「もうすぐ、お風呂の準備が整います。」と言う、我が家に住んでいないはずの女性の声が聞こえて来る。

すると書斎に駆け込んで来るのは.............「ニャ~ッ!」と言う声とともに 愛娘ミルコ の登場。

小生の勝手な思い込みによって「お風呂のお湯、溜まったよぉ!入ろぉ!?」と言っているように聞こえる。

小生が風呂場に向かうと、先を争うかのように浴室のドアに走るミルコ。

「ニャニャ~ッ!」 変換  「入ろぉ、開けてぇ!」

ドアを開ける 小生 の足元をすり抜けるように浴室に入り、浴槽のふたの上に陣取る ミルコ。

そのまま、彼女は 小生 が出ても入浴中。

その後に Strong W の入浴にも付き合い、ワイフが出てからしばらくして。

「ニャ~~~~~ッ!」 変換 「出るから、開けてぇ~!」となる。

しかし、一緒に風呂に入る ネコ は割と珍しいときく。

温かい風呂で、気持ちも癒されるのだからたまらない。

これが我が家の「冬の風物詩」です。

本日の講釈は、ココまで。








作品を終えて。

2010-12-22 18:58:36 | 映画
今回の作品は、いわゆる V シネマ と言われるカテゴリーに入る。

ひとことで V シネマ と言っても ただ DVD になるだけではない。

ちゃんと劇場公開もする。 DVD のセールやレンタルに重きを置いてはいるが、じつはちゃんと映画もしてるのだ。

現場に集った者達も遊び半分で来ている訳ではない。 

これまた、小生を含めて「大真面目」で来ている。

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初日の一番手が 思わぬ 雪 で中止になろうと。





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日光江戸村で、とても人なつこい ブサカワ の誘惑を受けても。




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真冬の冷たい雨に一晩中打たれ、芯から身体と心を凍えさせようとも。




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受け入れ難い 巨大建造物の近くで、揉めに揉めながら撮影しようとも。




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人が通わなくなった 不気味な荒れ寺 で深夜まで撮影しても。


断じて言う、我々は真剣なのです。 それが他人の目には、愚行と映っても。
我々は、エンターテーメントを作ろうと、良いモノを作ろうと命を削っています。


ほん..............とう..............に、バカでしょ?


本日の講釈は、ココまで。





クランクアップ?!

2010-12-21 00:52:28 | インポート

映画がクランクアップ?いたしました。

なぜ?「?」がついているか?

それは、小生の業界生活の中で、初めてのアップの仕方だったからです。

小生自体、あまりアップした実感はありませんでした。

しかし、こうして 東京(広い意味で)に帰って来ますと「帰って来たんだ。」という実感から、イコール アップしたと自覚する訳です。

今回の作品は、その内容から「野外」が多く、現場は栃木県と茨城県で全編を撮影するオール地方ロケとなりました。

現代的な建物や施設を嫌い、山間部や郊外が主な現場となったために深夜まで行なわれる撮影の寒さたるや、尋常なものでありませんでした。

しかし、今回の作品は若者が主人公のために「その若さ」で、現場の温度が保たれていたと感じます。

満足とは言い難い環境の中、みんな本当に頑張っていたと感じます。

主演を務めた 阿部 真里ちゃん。本当に素直で、研究熱心なとてもキュートな方でした。

何度かお仕事をご一緒させて頂いた事がある 仁科 貴 さん、今回でより一層親しくなる事が出来ましね?

弓削 智久 くん、君の演技は際立っていた。ほんとうにこれからが楽しみなプレイヤーだ。

最期の最期まで、豪快な感じで演じてくれた 水野 直 くん。極寒のなかを薄い衣裳で頑張ったお嬢さん達。

どの方々もみんな「いい子達」だった。

いつもこうした作品をやると、出演者にかかる負担に罪悪感を感じてならない。

だから、小生は現場で彼らの「狙い」や「演技プラン」の相談を受けた時には、正直な意見を言い協力を惜しまないようにしている。(まぁ、あんまりされる事はありませんが)

無論、越境行為的な事は避けるし、小生が出しゃばれる限界点までですけど。
(今回は、少し出過ぎたと反省してます。)

今回は、フェイクとは言え「長い刃物」を使用するために「事故」を避けるべく、数々の出過ぎた発言をしたように感じます。

終わったいまでも、いろんな意味で数々の心配が残っている。

しかし今回は、「思い出」の作品となる事は確かだ。

出演した多くの 俳優さんがお礼を言ってくれたが、ほんとうは小生の方が「ありがとう」といいたい。

君たちのお陰で、今回は乗り切れたと。

本日の講釈は、ココまで。











最初で最後の「撮休」です。

2010-12-12 22:47:09 | 映画
12月10日にクランクイン致しました。

早朝の 5時45分 に 稲城の山崎美術に集合して、一路 奥 日光 に出発して 撮影初日がどんなものになるのか?

この作品が どういう雰囲気で進んで行くのか?なんてことを考えながら 第一現場に到着。

すると......。
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あらあら、予期せぬ そして 歓迎出来ない「すばらしい絶景」がそこには展開されていました。

最初のシーンが「夏の設定」だったために後日に廻され、少々波乱を含んでのクランインとなった。






当 ブログで、今回のために ボランティア の方を募集したが、あまりいい結果とならなった。

しかし、我々には強力な「新しい仲間」が登場した。

彼(推定)は、どんな締め付けにも耐え、逆に小生を締め付けるほどの強者だ。

紹介しよう! 「ノゾムくん」です。↓




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いままでにいろいろな生物を触れて来たが、これはなかなかの感触です。

小生の手が温かいので、なかなか離れてくれなくなりました。

とりたてて、彼が小生の仕事を減らしてくれる訳ではありませんが、癒してくれます。

皆さんが思っておられるほど?気持ちの悪いものじゃありませんよ。

大人しいですから。

さて、本日は「撮休」でしたが、明日から一週間は インターバル無しでクランクアップまで、ブッ通しで撮影となります。

身体が持つか?心配ですが、とにかく いろいろとやらかして参ります。

では。

本日の講釈は、ココまで。





明日、クランクインです!

2010-12-09 23:54:04 | 撮影現場って言うのはね
いよいよ、明日 クランイン します。

いまだ、出来ていない作り物も多々ありますが、あとは撮影しながらってことで。

それから、これよりの半月間は、ネット状況が良く解らない 地方 での撮影になります。

したがって、当 ブログを更新する事が出来なくなるかも知れません。

撮影も早朝より深夜に及ぶ可能性「大」であります。

睡眠時間を優先しなければならない場合も 更新 を休ませて頂きます。

てことで、頑張って来ます。

本日の講釈は、ココまで。


緊張して来たぞ。

2010-12-08 00:59:03 | 映像美術のお仕事
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今月10日のクランクインまで、残すところ3日前となった本日、最期の衣装合わせが行なわれた。

最期の衣装合わせからクランクインまでが、中2日ってのは少々キツいが、こと時代劇となるとそのキャラクターによっては、何ら問題とはならない。

なぜなら、時代劇の場合は「職業」や「身分」によって、だいたい身につけるものが決まって来るからである。

小生が持ち道具をやっているころには、衣装合わせにでない事すらあった。

あとで、衣装さんに襦袢の色や帯の色、または帯留めの感じなんかを聞いて、道具を出していた。

したがって、本日行なわれた衣装合わせは、問題とならない訳である。

さて、クランクインまで明日と明後日の2日間しか無くなってしまった訳だが。

準備は、まだまだ 「整いましたぁ!」とはなってない。

本来は、調布にある某独占企業で、道具を借りれば済むものも今回の場合「予算的」に手作りで節約しなければならない部分が多い。

時代劇は、「無ければ、作る」のパターンの最たるものだが「借りるお金が無ければ、自分で作る」もよくあるパターンなのです。

撮影期間も人員も予算も不足の今回、各々のヤル気とアイディアが要となってくる。

こういう作品の方が、現場に一体感があるものなんです。

小生は、ローバジェットは嫌いじゃありません。ただし、それはメンタル的にです。

これは、とても大事な事です。バジェットが低くとも やる気が大きければ 大作 なんだと小生は考えています。

まぁ、物理的には かなりフラストレーションを感じますがね。

さぁ、あと 2日で、どこまでの準備ができるか?で 本作の善し悪しが決まるような気がします。

ウゥ~、緊張して来たぞ! 頑張りまぁ~す!

本日の講釈は、ココまで。








この敗北感は?

2010-12-05 00:44:37 | まち歩き





本日は、今回の作品でお世話になる「日光江戸村」さんに行って参りました。

実を言うと小生は、以前「江戸村」さんの社員をしていた事があります。

いまを遡ること、18年ほど前から足掛け2年ほどお世話になっておりました。

当時は、江戸村さんが映像事業にチカラを注ぎ始めておりまして、東京にいる「時代劇スキル」を
ヘッドハンティングしていたおりに小生にもお呼びがかかった次第です。

なぜか?人生の大事な時に「時代劇」や「江戸村」さんが巡って来る仕組みになっているようですね。

江戸村さん!本日は、ご丁寧な対応していただき感謝しております。
撮影当日も何卒よろしくお願い致します。

さて、江戸村さんでの打ち合わせや道具の手配を終えた、我々一行(小生&マスター&マイちゃん)が次に向かった先は....。

ロケハンの時から、マスター佐藤 が気になって仕方がなかったと言う。

『3D 宇宙 ? 恐竜館』

なんて、そそるタイトルだろうか? 宇宙と恐竜のマッチングだ!

なんだか、「スペース やくざ」とか?「女子高生昆虫戦争」みたいな?訳の解らないコラボを感じてしまう。

マスター佐藤に誘われるまま、入場料金を支払い「東武ワールドスクウェア」を諦めて同行する 小生とマイちゃんの目の前に現れたアトラクションは...........。

すごい。凄すぎる! この料金で、この内容! そして難解なストーリー! いや、と言うよりストーリー性の無さ?  紙相撲のような恐竜の動き。  お客の事を考慮せず、クリエーターがやりたかったエフェクトの数々。
そして、その全体のクオリティーの低さ。 地元ナンバーが数台しか駐車していない巨大な駐車場。(正直、この時点でかなり怪しいと感じていたが)おそらく、従業員の車のみ。 調整が甘い 3Dシステム。 突っ込みだしたら、切りがない。

江戸村さんの対応で、すっかり気を良くしていたが「自己嫌悪」に似た「敗北感」を背負い、アトラクションから退場する。

やる気をすっかり失った、パートのおばさんが我々の意気消沈に気付きながらも「ありがとうございました。」とチカラ無い声で、暗い背中を見送ってくれた。

駐車場に出たところで、海外からお越しの一行がいたので、身振り手振り(英語圏ではなさそうだったので)で、ココはヤメた方がいいよ。としたら。「サンキュー!」と言って去って行った。

どうやら、怪しさを感じて みんなで「入るか?入らないか?」を決めかねていた所に小生のアドバイスとなったらしい。

帰って来て、ネットで調べたら「製作協力ソニー株式会社」となっていた。

とても「プレステ3」を出している会社の作品とは思えなかった。

全てにおいて、敗北感でいっぱいである。

本日の講釈は、ココまで。











本作、第一回目の衣装合わせ。

2010-12-02 22:43:02 | 映像美術のお仕事
本日、本作品の第一回目の「衣装合わせ」が五反田の衣装会社で行なわれました。

本来は、小生が衣装合わせに顔を出す事は、殆どありません。

しかし 今回に限っては、小生が出なければならない理由があります。

それは、今回の持ち道具さん「舞ちゃん」が時代劇の持ち道具経験がないこと。

その「舞ちゃん」は、他ならぬ 小生 のブログを通じて業界に入ってきた第一号であること。

そして、その「舞ちゃん」は現在免停中で運転が出来ないという事。

小生にとっても久々の時代劇で、持ち道具にまで自らちょっかいを出したいから。

等々の理由で、衣装合わせも最初から最期まで参加する事になっているのです。

参加してみて改めて感じましたが「やはり時代劇は、持ち道具が一番面白い」とい事です。

飾りに関して言うと、一部は昭和まで変わらずに使っていた「民具」が多いため、江戸~明治~大正~昭和とそんなに変化がなかったりもするのです。でもそれは、一部においてですが。

特に今回の時代劇は、一般の歴史物に比べると 自由度 が高く 遊べる部分が要所要所にあり楽しめるのです。

しかし、後進の育成を考えると「その楽しみ」も受け継いで行かなければなりません。

辛い事も楽しい事も引き継いで行って欲しいですからね。

辛さを理解する事は簡単ですが、その向こうの「楽しみ」にも気付いてくれれば、業界の未来も明るいというものです。

本日の講釈は、ココまで。










あのね、ちょっと言わせて。

2010-12-01 00:40:08 | よもやま話し
なんだか、世間が「酔っぱらい同士」のケンカで大騒ぎしてるけど。

「男を売り」にしている人間が ケンカ のケツを親に持ってもらうとか?

自分が負けた相手の事を ペラペラと急に喋りだすとか?

恥を知っている本当の「男」がやる事じゃない。

なんだか、世の中が些細な事で「大騒ぎ」を作り出すシステムなりつつあるようだ。

どんどんと過保護になって、物事に対しての寛容さや慈愛が間違った方向へと向かっている。

粋だの侠気だのは無くなって、ただ 女優やタレントをこましまくるようなヤツが男を名乗っていけないのだ。

子供のケンカに親も首を突っ込んではいけない。

何百年も前から、決まっている事だ。

せめて、きれいにこの件の 幕を引いて、袖に帰りなさい。

本日の講釈は、ココまで。