STRONG 遠藤 創造と破壊 銀幕の隙間でひとこと。

映画 TV CM 映像の現場で、いい効果やビジュアルを作り出しながら
ここで喋ったりぼやいています。

アタルと嬉しいもんです。

2012-09-20 01:04:16 | 職業としての映像




昨年、夏から冬にかけて 4ヶ月の日々を心血注いで参加した
映画「るろうに剣心」が8月25日に公開され、4週間が経過した事になる。

業界に30年からいるが、小生が参加した映画でこれほど ヒットした作品は正直いままでに無い。

当たった 連ドラ は、結構あったが 映画においては参加作品のほとんどがインデペ なので、現場にいるときから
ヒットすると考えない。

ハリウッドを含めた海外作品にも 数本参加しているが、「るろ剣」ほどヒットした作品はない。

この「るろ剣」は原作もかつて読んだ事があり、映像化したら?きっと面白いだろうと考えていた。
そして、現場で作業している時から「アタル」という確信があった。

かねてより、当ブログを読んでいただいている方なら?すでにご存知であろうと思うが
小生の目標は、時代劇の復興と それの海外進出です。

時代劇の復興となりえる?ムーブメントになり、尚かつ 64カ国 での公開も決まり、釜山映画祭にも招待された。

こんなに嬉しい事はない。

願わくば、いずれ自分が美術を担当した時代劇でもヒットを出してみたい。
きっと持っている知識が逆に邪魔となり、新しい映像にはならないだろうが。

我々が作っているのは、ドキュメンタリーじゃない。

エンターテーメントを作っているんだ。

時代考証は役に立つが、面白くするには ウソ が必要。
人を楽しませる ウソ には罪はない。

事実は、映画から学ばなくてもいいんだ。
映画から興味を抱き、そこから勉強が始まれば本望だ。

るろうに剣心 で、幕末に興味を持って、サムライにも関心がいって
いろんな時代劇がまた作られるようになる。

これから、もっともっと多くの人が観て、そうなると信じている。

本日の講釈は、ココまで。