STRONG 遠藤 創造と破壊 銀幕の隙間でひとこと。

映画 TV CM 映像の現場で、いい効果やビジュアルを作り出しながら
ここで喋ったりぼやいています。

関東に戻りました。

2011-11-24 11:10:06 | お仕事
長きに渡って撮影して来た「映画 るろうに剣心」がついに 21日オールアップとなりました。

小生が携わった作品で、一二を争う長期間の大作でした。

今回の作品で、以前から知っていた スタッフ は殆ど居ませんでした。

装飾部と特機部に各一名しか知り合いがおらず、いかに 自分が大手撮影所に長く出入りしていないか?を感じたのがこの作品の最初の印象。

雰囲気が好きな事から、インデペンデンスな作品ばかりをチョイスしていたことと、特定の美術会社に義理を立てていたこと、それに加えてそこの「若者がやりたがらない作品」をやっていたことで、大手撮影所から疎遠になっていったと思う。

今回久しぶりに 東宝さんや 京都東映さん とった撮影所で、お仕事をさせてもらって「故郷に帰った」感覚だった。

もともとがガッチリと撮影所育ちの人間だからしかたがない。

三船 → 国際放映 → 日活 → 大船松竹 → 日光江戸村 → TMC(元 国際放映)と流れてきた。

むろん、単発を入れれば 大映 東宝 大泉東映 行ってない撮影所やスタジオや局はない。

撮影所での撮影は、やはりじっくりとモノを作る環境やムードがある。

いままで、ガムシャラに走って来たが、今回の作品で、またじっくりとモノ作りをしたいと言う気持ちを回帰させる事が出来た。

若いクリエーター達と付き合って行くには、いま以上に勉強やリサーチが必要だが、まだまだ現場でみんなと遊んでいたいから、頑張るしか無いね。

アクションも小生が躍起になっていた頃のものとは、大きく変わっていた。

現場で、観ていて大きなモノを得る事が出来た。(その分、惜しいものも失っているが)

自分の時代との違いを身を以て知る機会としては、申し分無い状況と環境だった。

またひとつ、新しい意欲をもって来年のプロジェクトを進行しよう。

ほんとうに久々に仕事が楽しかった。

大分 毒づいたから?次のオファーは解らないけど、今回のスタッフはみんな大好きですよ。

あとは、打ち上げだね。

本日の講釈は、ココまで。










もう少しだ。

2011-11-16 23:30:37 | 撮影現場って言うのはね
7月の末に京の地に着き。

何度か?東京に戻りはしたが、ほぼ4ヶ月の間を過ごして来た。

最初は、嫌で嫌で仕方が無かった 原谷のレオパレス も、仕事が終われば自然と戻れるような自宅になってしまった。

徒歩圏内に呑める所も喰える所も無い。

すっかり部屋呑みが習慣となってしまい、まるで ギネスビール の広告塔が如くネットでそれを中継する生活。

楽しくも空しくも寂しくもあるこの生活も、残す所僅かとなった。

明日の撮影で、お芝居部分は全てが終了する。

事実上のクランクアップとなるわけだ。

しかし、今回は 操演 で参加しているので、「小物撮影」「素材撮影」が山のようにある。

とは言うものの、今月の末には東京に戻っている。

春から、悪い事ばかりが続き、ギクシャクした人間関係もあり、半ば嫌気がさしていた頃にコノ作品で京都に赴いた。

ある意味、東京と言う現実から逃避したような感じだった。

時間が過ぎても、頭のモヤモヤは全く消えていないし、おそらくギクシャクも以前のままだろう。

全てが自分の気持ち次第である事は解っていても、この歳になってもそこがコントロール出来ない。

東京に戻る事によって、アノ現実も身近になってくるだろうし、聞きたくない情報も入ってくるだろう。

そして、次の仕事や来年に向けての計画や予想。

戻れば、問題は山積みなのは解っている。

しかし この 京の都には、いささか長居し過ぎた。

やはりここらが潮時だろう。そろそろ、「夢のような大作」からワシの現実に環境に古巣に戻るべきだ。

そして、ブログというのは?このこっそり感がいいなぁ。

さぁ、残りの撮影も頑張って、ワシの現実に戻ろう。 またこの「夢のような大作」に呼ばれる事を祈って。

来年は、また LA にでも行って、いろんな機材を入手したいな。

本日の講釈は、ココまで。








いい経験になっただろうか?

2011-11-05 01:29:10 | 撮影現場って言うのはね
長かった今回の作品も残す所僅かとなって来た。

この作品で小生のユニットには、まだ大学に在学中の若者がベタで着いている。

毎度のことになってきたが 等ブログ を通じて、小生に進路について相談して来た若者の一人だ。

最初はブログにコメントをくれ、そしてメールでやり取りをするようになった。

若者の希望としては「小生への弟子入り」だったが、このブログでも再三にわたって申しているように
小生が新しい事にチャレンジするために現在は弟子をとらない事になっている。

ではなぜ?その若者が現在小生と一緒に今の作品をやっているのか?というと?
弟子として迎える事は出来ないが、どんな仕事なのか?どんな業界なのか?を示してあげる事はできる。

ましてや学生と言う身分のうちに「業界がどんなところか?」「どんな事をするのか?」「どぉ言う風に撮影するのか?」を知る事が出来れば?卒業時にどれほど洗濯種を増やす事が出来るだろうと考えたからだ。

そのアドバイスに対して、若者はアクションを起こしたわけだ。

すでに正式なスタッフとして、3ヶ月以上を現場で過ごし学んでいる。

どうやら、東京に出て来て本気で業界入りの考えを固めたようだ。

そうなると、小生もある種の責任を取らなければならない。

若者が成長出来る環境.....つまりある程度は仕事を斡旋してやらなければならない。

こうした若者がまた来るだろうし、すでに来てもいる。

来年は、小生も気合いを入れ直してやって行かなければな。

伊藤さん、今回 現場に出て いろいろ学べたかな?

本日の講釈は、ココまで。