STRONG 遠藤 創造と破壊 銀幕の隙間でひとこと。

映画 TV CM 映像の現場で、いい効果やビジュアルを作り出しながら
ここで喋ったりぼやいています。

クランクアップ?!

2010-12-21 00:52:28 | インポート

映画がクランクアップ?いたしました。

なぜ?「?」がついているか?

それは、小生の業界生活の中で、初めてのアップの仕方だったからです。

小生自体、あまりアップした実感はありませんでした。

しかし、こうして 東京(広い意味で)に帰って来ますと「帰って来たんだ。」という実感から、イコール アップしたと自覚する訳です。

今回の作品は、その内容から「野外」が多く、現場は栃木県と茨城県で全編を撮影するオール地方ロケとなりました。

現代的な建物や施設を嫌い、山間部や郊外が主な現場となったために深夜まで行なわれる撮影の寒さたるや、尋常なものでありませんでした。

しかし、今回の作品は若者が主人公のために「その若さ」で、現場の温度が保たれていたと感じます。

満足とは言い難い環境の中、みんな本当に頑張っていたと感じます。

主演を務めた 阿部 真里ちゃん。本当に素直で、研究熱心なとてもキュートな方でした。

何度かお仕事をご一緒させて頂いた事がある 仁科 貴 さん、今回でより一層親しくなる事が出来ましね?

弓削 智久 くん、君の演技は際立っていた。ほんとうにこれからが楽しみなプレイヤーだ。

最期の最期まで、豪快な感じで演じてくれた 水野 直 くん。極寒のなかを薄い衣裳で頑張ったお嬢さん達。

どの方々もみんな「いい子達」だった。

いつもこうした作品をやると、出演者にかかる負担に罪悪感を感じてならない。

だから、小生は現場で彼らの「狙い」や「演技プラン」の相談を受けた時には、正直な意見を言い協力を惜しまないようにしている。(まぁ、あんまりされる事はありませんが)

無論、越境行為的な事は避けるし、小生が出しゃばれる限界点までですけど。
(今回は、少し出過ぎたと反省してます。)

今回は、フェイクとは言え「長い刃物」を使用するために「事故」を避けるべく、数々の出過ぎた発言をしたように感じます。

終わったいまでも、いろんな意味で数々の心配が残っている。

しかし今回は、「思い出」の作品となる事は確かだ。

出演した多くの 俳優さんがお礼を言ってくれたが、ほんとうは小生の方が「ありがとう」といいたい。

君たちのお陰で、今回は乗り切れたと。

本日の講釈は、ココまで。