STRONG 遠藤 創造と破壊 銀幕の隙間でひとこと。

映画 TV CM 映像の現場で、いい効果やビジュアルを作り出しながら
ここで喋ったりぼやいています。

久々に更新します。

2010-09-30 01:00:19 | よもやま話し

前回の更新の時は、まだ暑い夏の印象だったが、実は一週間しか経過していない。

本日は晴れたが、何日かは肌寒い日が続き、秋の訪れを確信しました。

みなさん! 秋です! なんか寂しいですね?

昨年の今頃は、愛川欽也 組「昭和の紅い灯」という映画を撮影しておりました。

さて今年はと言うと、とりたてて 作品のオファーも無く、毎日 求人サイトを検索しながら 脚本 を書いています。



当ブログにお越しのお客様も「求人」やら「就職」やら「募集」で、検索されて来て頂いているようだが、まったくもって ヒドイ状況です。




どの美術会社も 抱えている社員を維持する事が最重要項目となっているので、我々フリーランスは商売上がったりです。

とはいっても 時間 を無駄には出来ないので、本を書く毎日となっています。



現在 二本の作品を同時に書き進めております。

まったく違うジャンルの物語なので、書く事が出来ています。

どう?書いてるかと言うと?

書斎のデスクに 2台の iMac をならべて、それぞれに 違うストーリーを画面に出して、思いついた方を書くという乱暴な手法です。

実は、片方を書いている時に もう一方のアイデアが浮かんだりするのです。

さすがに「今日は、コッチを主にやろう。」とは決めていますが、基本的には 両方同時にやっている感じです。

ただし、直しは違いますよ。 それだけは、一方だけに取り組みます。

といった感じで、毎日を過ごしていますので、またしばらくは 執筆と営業に取り組みます。

引きこもっていると、そんなに ブログ のネタにも出会いませんしね。

では、また次の講釈をお楽しみに。

本日の講釈は、ココまで。








遅ればせながら。

2010-09-24 00:01:30 | ブログ





現在、更新を控えておりますが、やはりどうしても行っておきたい事がありまして、久々に更新する運びとなりました。

それは、先日 小生の尊敬する役者さんが、また一人この世を去られた事です。

初めてお会いした時は、小生がまだ 持ち道具 をしている頃でした。

すでに大スターとなられているにも関わらず、ハナクソがごとき小生が持って行った クツや時計を「ありがとうございます。」と受け取って頂きました。
『椿三十朗』が好きだった小生は、それはそれは緊張して恐れ多い思いをしたものでした。

もの静かで温和な人当たりは、一目で分かる佇まいをされておられました。

奥様と現場に来られて、いつも仲の良いご夫婦でした。

おいくつになられても 素敵な笑顔を絶やさず、現場では声を荒げる事も無かった 出来た方でした。

小生が将来、年齢を重ねても到達できない境地におられたように思います。

まさに「俳優」「役者」「演技者」「芸人」と呼べる人でした。

小林桂樹 さん。

小生は、これからも 貴方を尊敬し、忘れる事無く生きてゆきます。


私的な都合により、お見送りが叶いませんでしたが。

遅ればせながら、心よりのご冥福をお祈り申し上げます。











お知らせです。

2010-09-11 21:14:03 | ブログ





猛暑の中を闘い抜いた「2時間モノ」も全てが終了して、あとは清算とか決算を提出するのみ。

正直言って、久々にシビレる 環境 体勢 予算 と三拍子揃った作品だった。

会社が強要した人事によって、かなりの苦闘となったが 部下一人に救われる感じで乗り切る事が出来た。

ありがとう、マイ ラスト パダワン K H 。 君のお陰で、ヤリ切れたよ。

実を言うと、この作品中に 極ごく 近しい人間が 倒れてしまい、一時はどうなるか?と心を揉みながら仕事をしていた。

立場上、作品を離れる事が出来なかったので、万が一の時は諦める覚悟をしていた。

小生が業界に入った頃は、「いちど入ったら、親や近しい人の死に目には会えないぞ。」と言われていた。

無論 小生も入る時に「その覚悟」をして入った。近しい人達に「そうなりますので、申し訳ありませんが間に合わなければ、諦めてください。」と言ってまわったモノでした。

いま 小生は、部下やユニットを共にする者に そう言った境遇が訪れたら、迷わず 帰宅させます。

人の命より重いモノは、絶対にありません。

しかし、我々の業界では、現場が極度に困難なために「遠慮」や「現場を離れて休む、後ろめたさ」等のため、いまだに家族がどんな状況だろうと仕事場に残る事が、残念ながら美化されがちです。

ここで言っておきますが、それは武勇伝にはなりません。愚かな行為です。

しかし、解っていても帰れない 「ポジション」があることは事実です。

みなさん、ご家族や友人は大切にしましょうね。



さて、本題のお知らせですが!

しばらくの間、更新を控えます。

理由と致しましては、書きたいから書くのを休むといったところです。

いま 頭にある ストーリーを今のうちに書いておきたいので、他の作文を控えさせて頂きます。

ヤメる訳ではありませんので、ある日突然 更新するかも?しれません。

ひとまずの区切りとして、今月の更新はほぼ無いとお考え下さい。

まだまだ、残暑が続きますが 皆々様 には、お身体には重々 気を付けお達者でいてください。

本月の講釈は、ココまで。











ひと夏の 想い出。

2010-09-09 16:42:51 | 職業としての映像





現在 やっている作品もいよいよ全てが終了しようとしている。

早くも バラシ をほぼ終えている状況だ。

残るは、決算やら清算やら 道具の返却といった残務のみとなった。

今回の作品は、バジェット的にかなり低くかったが、小生の助手というか 「現場の使いっ走り」的に一人の若者に参加してもらった。

当ブログにコメントを入れて、進路の相談を受けていた 通称「タマちゃん」です。

作品が入る前に電話してみると、「是非、やらせて欲しい」との事だったので、やってもらう事にした。

タマちゃんは、いわゆる 映像系の学校や美術系の学校は出ておらず、純粋に映像界の「道具作りやモノ作り」に興味があって、小生のブログにたどり着いたらしい。

いたずらに学校に行って、へんな理想を植え付けられて来た人よりは、幾分扱いやすい?生徒さん?でした。

そんなことよりも、やはり彼女が全て事を素直に受け止める体勢が出来ていたので、コチラとしても教え甲斐がありました。

「はい!」という素直な返事は、コチラのやる気も促す物です。

「おはようございます!」「ハイ!」そして、人が見ているところは「走る」。

この三つが出来ていれば、現場での市民権はすぐに得られ、仲間となって可愛がられることは確かです。

これから、業界を目指す人は「ダマされたと思って実行」してみてほしい。

この作品で、タマちゃんが懲りずに 美術の仕事に面白さを感じてくれた事を祈るばかりです。

若者の未来を心配しつつ。

本日の講釈は、ココまで。













運転は嫌いじゃないが......。

2010-09-04 23:48:06 | 撮影現場って言うのはね

小生は、一応のところ「車好き」と言う事になっている。

まぁ、ただの旧車好きだが。

したがって、当然の事ながら「運転」も大好きだ。

比較的長時間の運転もあまり苦にならない。

しかし、別段「命がけ」で、運転するような年齢でもないし、そこまでの情熱も無くなっている。

現在の作品は、いわゆるローバジェットです。

本来あるべき物があったり、無かったりします。

小生の身近を例に挙げると、別 装飾トラック が出ない。

トラックは、借りる事が出来るが、ドライバーはつけられない。

イコール、小生が運転して撮影してまわる。

もし、それだけをやるなら?とても楽しいかもしれない。

しかし、小生は飾りもやるし、作り物もしなければならないし、スタッフを家まで送ったりもしている。

我々 美術パートは、車両移動中に仮眠をとり、体力を維持しながら?または誤摩化しながら作品を乗り切るものだが、小生はその移動中にも「運転」ってヤツをやらかしているので、その時間を作る事が出来ない。

期間が短い作品だから何とかなるが、もし連続モノでこんな事をしたら?間違いなく死んでしまう。

だって、いまだって 死にそうですから。

こうしている今も「睡魔」におそわれ、何を書いているか?解らなくなって来ている。

今夜は、早めに休ませていただくとしよう。

とか言って、すでに日替わりしようとしているが。

薄れて行く意識の中で。

本日の講釈は、ココまで。








最大の敵は、この天気ですね。

2010-09-02 22:58:25 | 撮影現場って言うのはね




しかし、なんと言うエゲツナイ暑さなんでしょう?

日に日にジリジリと焼けて行く肌と、睡眠不足によって薄れて行く意識の中、順調と言えるかは定かではないが、誰も倒れずに無事に撮影は進んでいる。

一昨日は、あの「おじいさん先生」で一夏通った「旧三崎高校」にロケーションに行った。

撮影は、教室と屋上と校庭で行われた。 普通はここまで来たら ビーチに行ったり マグロの漬け丼 となるが、そうは行かないのが近代撮影。

笑ってしまうくらい「寸止め」で、東京に戻り 翌日の準備。

海も海ご飯もなし。


日替わっての昨日は、八王子 の業界人では知らぬ物はいないと言われる、大物演歌歌手の自宅の隣の大豪邸でロケ。

来世では、あんな家に生まれてきたいもんだ。









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本日は本日で、またまた良く使う「川崎◯ニアス」。

今回の監督は、撮りが早いので助かるが、ロケセットに時間制約がある場合、小生のノリシロがかなり少なくなるのが玉にきずだ。

仕事の内容は、いつもと大して変わらない大変さだが、コノ暑さだけは尋常ではない。

通常の3倍の体力と気力を消耗する。

おまけに運転もしなければならない。

一日に何回となく、汗でビショ濡れになり 夕方には あたかもプール上がりのような気怠さの中、運転して現場を移動している。

時々、どこを走っているか?解らなくなるほど?

しかし、ようやく ゴールがほんの僅か見えて来たので、なんとかなりそう。

いまは、ただただ目覚ましをかけずに 涼しいベッドで惰眠をむさぼりたいところだ。

本日の講釈は、ココまで。