STRONG 遠藤 創造と破壊 銀幕の隙間でひとこと。

映画 TV CM 映像の現場で、いい効果やビジュアルを作り出しながら
ここで喋ったりぼやいています。

また来てしまった。ココへ。

2013-02-10 21:31:34 | よもやま話し
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かなり久し振りの更新です。

現在の作品は、地方局が3社合同で制作している深夜の連ドラ。

クランクインしてから、5日目の撮影中である。

現場は、業界人なら誰も知っていて、誰もが積極的には来れないロケセット「◯井◯院」だ。

ここに来るときは、前日に特別な(人に言うと効力が無くなる)行をしてから来ている。
そうでないと? 家に アレ を連れ帰ってしまう恐れがあるからだ。
以前、現場ではなかったけど、油断して 我が家に連れ帰ってしまい ひと騒ぎ起こしてしまった。

その事を Twitter で話したところ? かなり反響があったので、その時の事をここで紹介しようと思う。


その日も今日と同じようにロケに出ていた。
日中のロケを終えて、ナイターロケが始まり時計は午後9時をさしていた。

次の現場に短い移動をして、その日の残り2シーンの準備をしていると?
突然 雨が降り出して、準備の手を休め待機する事になった。

クランクアップも間近で、撮影日数を増やしたくない理由で、待機は 2時間 を超えていた。

それぞれがこれからの夜間撮影に備えて、仮眠をとったり夜食を食べたりしていたが、天気の回復が見込めないと判断され、ようやく中止の決定となった。

次の日も早いので、脱兎のごとく会社に戻り積み込みをさっさと済ませ家路に着いたのが 午前3時くらい。

その日は、時間もないのに何故かいつものルートで帰らず、やや遠回りの道を選んでしまった。
雨が降りしきるなか、ワイパーをミドルスピードで行ったり来たりさせながら、そこそこのスピードで走っていた。
ルートはいつもと違っていても 勝手知ったる馴染みの道。
いい調子で走っていると??

突然ヘッドライトに照らし出される「紺色の傘をさした、赤いコートの女?」

慌ててブレーキを踏んだものの、ビショビショの路面で滑って間に合わなかった。
車は、止まる事無く「赤いコートの女」に到達。
『わっ!跳ねた!!!』そう思った瞬間................。

女は、たったままの姿で............小生を通り抜けて行った。
その時、車内は女性物の香水の香りが立ち籠める。

人を跳ねてしまった恐怖と? そうではなかったと言う安心感と? いろんな感情が一緒に押し寄せ、
気が付くと?小生は涙を流していた。
複雑な心境で、胸を撫で下ろししばし呆然としたが再び家路につく。

その後 無事に家に到着したが、ワイフはその手の話しが苦手あることと「全く見えない人」なので
ありきたりの会話をするだけで、そのまま就寝となった。

床について1時間くらいだろうか?

リビングの方から、なんだか話し声がしだした。
「???」となったが、気のせいか?とそのまま目を閉じていると?
ボリュームがどんどん大きくなってくる。
どうやら、TV が点いているようだった。

我が家には、ご存知のミルコというネコがいる。
テレビのあたりで、イタズラしているのかな? と起き上がると?
同じようにベッドの足下で、起き上がるミルコ。

小生とリビングの方向を交互に観ている。

そこでワイフも目を覚まし、「ねぇ?なに?何の音?」
ピンと来た小生は「ううん、何でも無いよ。ワシ、テレビ消し忘れたみたい。」

そう言って、寝室を出てリビングへと向かい ドアを開け テレビを見ると?
「!!!」そこに映っていたのは? 紺色の傘をさして、赤いコートきた女 だった。
こちらを見ずに俯き加減で、横向きに立っている。

「わた...し...が...わるいの」

小さな声で、女が言った。

「わたしが.......わるいの」

声がやや大きくなった。

「わたしが悪いのよぉ!」
今度は、さけんだ!

女は、持っていた傘を落とし、こちらに振り向こうとしているようだった。
「振り向かせては、ヤバい!」
そう思ったので、テレビに駆け出し慌ててメインスイッチを切った。

ふっと気が付くと ワイフ が後ろに立っていた。
「いまの何?」
「なんかしらないドラマ。寝るべ。」

その後 書斎により、秘密お守りをポケットにいれ 寝室に戻り
自分の枕とワイフの枕の間あたりのマットに下に突っ込み、その夜は明けて行った。

翌朝、架空の所用でっち上げて、部下に連絡して半日時間をもらい。
ワイフを仕事に送り出した後、友人(特別なチカラを持っている)を呼んで
二人である除霊儀式を行い取り祓った。

これが 油断して霊を自宅に連れ帰ってしまったときの話しです。

いまいる現場も かなり邪悪なのがいますが(感じるが)、今回はお守りも忍ばせているし
特別なオーラを纏って来たので大丈夫。油断もしない。

でもあしたもココで撮影。 疲れるんだよな。

本日の講釈は、ココまで。