STRONG 遠藤 創造と破壊 銀幕の隙間でひとこと。

映画 TV CM 映像の現場で、いい効果やビジュアルを作り出しながら
ここで喋ったりぼやいています。

とりあえず、完成したので。

2010-03-30 20:27:29 | 映像美術のお仕事
グリ と グラ(消え物の十姉妹) にケツを叩かれる思いで、すでに飽きが来始めてる作業を

終えましたので、とりあえずお披露目します。



まずは、掘りあがって。
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下地になる 自家製のブロンズカラーを塗ります。
今回は、奥行きが何段階にもなっているので、彫りが深くて時間を要します。




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つぎに 金色を 差して行きます。




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表面のデコボコを 「かすり」という手法で、塗装して行きます。
この時に金属独特のヘアラインを意識しつつ丹念にあせらずに。



と言う訳で、完成です。

さぁ、現場での評価は?どうなるんでしょうね?

今回は、特に指定があった訳でもないのに 小生の独断で慣行しました。
オンエアでは、違う看板になっているかも?つまり NG かも?

まぁ、やり切ったので、小生的には「もう、どっちでもいい」が本音。
撮影が終わった時点で、ゴミ箱に行くのが作り物の運命ですから。

今回は、お披露目のみ。

本日の講釈は、ココまで。100330_195901


さて、そろそろ。

2010-03-29 11:30:20 | よもやま話し
昨年の9月に 我が 愛艦 エンタープライズ号(チェロキー)と別れ、はや半年あまりが過ぎた。

新エンタープライズ を購入しようにも、この不景気により貯金も思うように進まない。

しかし、アシが無い不自由さは、この半年で嫌と言うほど味わった。

正直 もう限界のようだ。 もともと 満員電車に耐えられていれば、小生はサラリーマンになっていただろう。

小生は、いままでに 車選び では、ほとんど妥協をしていない。

幸いなことに「欲しい車」が そんなに高級ではない場合が多かったからだ。

だが この半年の不自由で、そのへんも揺らぎつつある。

「もう 何でも良いからアシが欲しい」の気分になりかけている。

小生は、いままでに乗った 戦艦(車)には、すべて エンタープライズ号 の称号をつけている。

そんなに拘って来たのに?ココで曲げても良いのか?

イヤまてよ? 確か? そうだ!

あの ジェームス・T・カーク だって、クリンゴンの Bird of prey に乗っていたじゃないか?

そうか!新しいエンタープライズが出来るまでの間、それで冒険をしよう。

確定申告の還付金も戻ってくるし、そのくらいで買える クリンゴン艦 でしばらくお茶を濁しておこう。

もしかしたら、絶滅寸前のクジラを救うことも出来るかもしれないし?

ロミュランから奪った技術で、ワープだってできる。

ステルス効果も抜群だ。 以前のエンタープライズ号(紅いチェロキー)は、かなり目立っていたからなぁ。

ハナクソのようなクリンゴン艦(中古の安い国産車)なら、ほぼ目立たないぞ。

もうプライベートを目撃されずに済むかもしれない。

よし、決めた! 還付金内で収まる クリンゴン艦 Bird of prey を買うぞ。

さて、どんな クルマ を買うかは? 続報を待て!

小生は、決して「トレッキー」ではありません。

本日の講釈は、ココまで?



なんて、仕事が早い方々。

2010-03-28 00:07:55 | よもやま話し
今回は、以前の記事「新しい仲間?」の追記です。

以前 紹介した新しい仲間の十姉妹の グリ と グラ ですが、劇中での出番を終わりまして、

現在 隠居生活 を送っています。

「娼婦と淑女」の6週までが 彼らの出番でした。

我々の世界で言うところの「消えもの」扱いの彼らですが、命があるモノ故 廃棄 するのも 食 するのも

心が痛んでしまいできません。

今の彼らの仕事は、仕事で荒んだ我々の心を癒すことで、十分に役に立っているのです。

そんな 彼らに........。
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ジャジャ~ン! ナント、4日も続けて おめでたです!



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彼らを購入する時、「十姉妹は、オス メス の判別が出来ないんです。」と店員さんに言われて、

「じゃぁ、カップルに見える その白いヤツ と茶色い模様のあるヤツください。」と言って、

当てずっぽで買って参りました。

それが、見事に カップル成立! パンパカパ~ン!

買って来て、一ヶ月半で早くも増殖しようとしています。

なぁんて、仕事が早いんでしょう。 毎日 我々を癒してくれるだけではなく、

ちゃんとヤルことヤッてらっしゃる。あっぱれです。

それに比べて、小生ときたら 途中にいろいろな仕事をやりながら、気が向いた時に作っていると言え

少し時間をかけ過ぎています。 しかもいつも 30分くらいしかいじらない。

そろそろ 出番も近づいて来たので、グリ と グラ をみならって明日から本気出します。




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明日からは、仕上げに入るぞぉ~と 自らにムチを入れつつ。

本日の講釈は、ココまで。


ただいま午前2時50分。撮影中である。

2010-03-24 03:12:48 | 昼ドラ
現在もセットで撮影は、行われている。

みんな、ほんとうに頑張っている。よく やっている。

撮影と言うのは、
諸処の事情が常につきまとっている中で行われている。

労働基準法がどうとか? そんなことに構っていられない世界なのだ。

30年近く やっているが「訴える」なんてこと思った事が無いし、そうしたことを聞いた事も無い。

やはり、みんな「好きで、やっている」からなのであろうが、ほんとうはその意識が

業界全体の労働条件を悪くしていると感じる。

無論 その陰には「プロ意識」というコレマタ厄介なものがある。

とりわけ 小生 のような フリーランス は、「受けた仕事は、ヤリきる」という意識を強く持っている。

したがって、受け取った スケジュール表 に記されている シーン は、どうしてもその日のうちに

消化したくなるのだ。

ボヤきはするが、訴えたりはしない。

しかし、年齢を重ねてくと「徹夜」ってやつが、ほんとうにつらくなってくる。

イコール ボヤきが増大し、「あの オッサン は、ウルサイよぉ。」というレッテルをいただく訳だ。

これだけは 言わせてもらうが、決して 小生が口やかましい訳ではないのです。

業界の労働条件が、年々 悪化して来ているんです。

いまの現場を見ていると、小生が入った頃が 天国 のように思えるほど。

それを考えると、いまの若者もまんざら捨てた物ではない。

と言うより、すごいと言えるだろう。

その分、ノリシロ も 遊び の時間もなく、「ナニが楽しくてやっているの?」とも聞きたくなるが。

うぅ~ん、こまったもんだ。

撮影が終了したようなので、セットをバラシて参ります。午前3時10分 終了!

本日の講釈は、ココまで。








あっ、ツバメ!

2010-03-21 23:48:50 | よもやま話し
昨日、風速25メートルとも言われる中、千葉の外房へロケハン。

海からの強風で、さんざん顔をサンドペーパーされ、漁師のように黒くなった顔に加え、シオと砂でガビガビに

なったまま、TMCにもどって 美術打ち合わせをしてから帰宅。

強風の影響により、電車のダイヤがグダグダになり、帰宅してみれば23時半。

強風と殺人的な渋滞で、体力はほとんどカラッケツ状態。

入浴後に撲殺されるようにベッドに倒れ込み翌朝を迎えることになる。

そんな本日。

昨日とは、打って変わって 麗らかな日和。

どこからか、ウグイスの鳴き声が聞こえて来る。ホノボノ。

自宅から駅に向かう途中で。

「あっ、ツバメ!」

そうかぁ、もう春なんだなぁ。 今年も来てくれたんだね?

2000キロもの距離をそんなに小さな身体で、一度も休む事無くココを目指して。

ほんとに頭が下がる思い。

小生は、小学校時代に股の間を ツバメ に通り抜けられてからゾッコンなのだ。

あんなに見事に飛行する生き物はいないと思っている。しかもデザインがいい。

小生の夢は、我が家の軒下に 彼らが 巣を作ってくれること。

そして、春の知らせを運んで来てくれる「小さな小さな友人達」を待ちながら冬を過ごす事。

断じて「目のかゆみ」や「滝のように流れるハナミズ」で春を感じたくない。

しかし現実とは残酷な物で、小生に春を知らせてくれるのは.....コノにっくき花粉症なのでした。

今年は、何羽のヒナが孵るだろう? あぁ、目がかゆい。

夢とロマンのへったくれも無いまま。

本日の講釈は、ココまで。450_dsc_0137


コツコツとやってます。

2010-03-19 23:52:51 | 映像美術のお仕事
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映像の仕事をしていると、しばしば現実ではあり得ない設定や現象を要求される。

とりわけ現在やっている「昼 帯」の枠では、テレビドラマの中でもかなりキワドい事をする場合が多い。

しかし、我々 美術パートは設定に無理があろうと無かろうと 、ストーリーの上で必要ならば その道具を集め、

無ければ作るのである。

しかし、嫌々やっている訳でもないから、こまったものだ。

それなりに 狙ってみたり凝ったり、挑戦的なことを試みてしまう。

そして今回も......。






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もう、お馴染みのスタイロフォームです。



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薄めの紙を貼り、イメージした下絵をラフに描きます。





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一番 深い部分から、丁寧に彫り進み。



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ある程度まで彫ったら、前方と後方を意識しつつ慎重に。



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ビビらずにコツコツ。



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と言っても 大事なお顔には、まだまだ手が出ません。

と、ここまでで本日は終了。

明日は、ロケハンなので作業は出来ないでしょうから、続きは後日ということに

すでに全体的には、解ってしまうでしょうが、まぁコレがどうなって行くのか?

久々に手の内を公開しつつ。

本日の講釈は、ココまで。


いい打ち上げでした。

2010-03-17 17:43:54 | ブログ
昨日と本日、「娼婦と淑女」はセットでの撮影。

ご存知かと思うが、15日の夜に「インディゴの夜」打ち上げに乱入してまいりました。

とは言っても ちゃんとご招待を受けたので、決してイリーガルな参加ではありませんよ。

その日の自分のノルマをなんとか片付け、17時45分に渋谷に到着。

小生が参加して来た 「東海TVさん」のドラマの 打ち上げは新宿がほとんどなので、

渋谷がなんだか新鮮に感じる。

しかし、インディゴは渋谷が舞台なので、当然と言えば当然か?

今回は主演の 森口さん をはじめ、キャストがよかった。

苦しく厳しいスケジュールの中、笑顔を絶やさずに楽しみながらやっていたように思う。

小生とは、四半世紀も年齢が離れているにも関わらず、仲良くしてくれて感謝だ。

プロデューサーの The Man 服部ちゃん、また呼んでね。

次は途中で抜けたりしないから。

スタッフ&キャストのみんなも仲良くしてくれて、ほんとうに感謝してます。


その中でも 玉有くん(ポンサック) とは、かなり仲良くなれた。

今後もいろいろと面白い事をしながら、一緒に遊んで行けたらいいと感じる。
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この通り、写真もメールしてくれた。 ありがとさんです。

でも小生の顔は売り物ではないので、美術の技術で眼鏡をサングラスに変更させてもらうよ。

結果、なんだか?「マカオの人買いに捕まった、好青年」みたいな写真になってしまったが。

玉有くん にフォルトはありません。



しかし、こんなに盛り上がった「打ち上げ」も小生の中では久しぶり。

やはり、現場の雰囲気がこう言った場所にも現れるのだろう。

小生は、3次会の 午前4時過ぎまでつきあったが、そのまま TMC にもどり

早朝5時からセットの飾り込み。

いやぁ~、これまた久しぶりに タフ な一日を過ごす結果となったが

得た物の方が大きな 2日間 となりました。抽選は、当たりませんでしたが。

また、どこかの現場で仲間になれればいいね。

なぁ、玉有くん 高山くん 佐藤くん 面白い事があったら

オジさんも仲間にいれてくれよな。

若い人たちから、大きなチカラをいただきつつ。

本日の講釈は、ココまで。


いざ、出陣!

2010-03-15 16:25:00 | 昼ドラ
自分の事を忘れられている可能性を大きく孕みつつ。

恥も見得も無く、これより「インディゴの夜」打ち上げに行きたいと思います。

実は、あろうことか 撮影中にも関わらずだ。

理解ある メンバー達に感謝の言葉もありません。

しかし、今夜と明早朝には「娼婦と淑女」のセット 建て替え&飾り込みがあるため、

気力と体力を温存しつつの飲み会となる。

はたして、小生のような「お調子者」にそんな器用なマネが出来るのか?

盛り上がったら、解らないぞ?

少なくとも「気力」だけは、残しておこうと心に誓いつつ。

本日の講釈は、ココまで。


公開 間近です。

2010-03-13 00:33:53 | 映画

昨年 初秋に 小生が携わりました 映画 の公開が明日となりましたので、お知らせしようと思います。

作品名「S と M」

原作 村生 ミオ

監督 仰木 豊

出演 川村 りか
   小田井 涼平
   西本 はるか
   蒼井 そら

公開 2010年 3月13日(土曜日)
   池袋シネマ?ロサにて戦慄のレイトショー









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サスペンスものです。 出てらっしゃる方々も セクシーな方ばかり。
お時間のある方は、観て下さい。

公式ホームページもありますので、詳しくはそちらをチェック!


愛すべき不器用な男。

2010-03-10 21:57:56 | 撮影現場って言うのはね
本日2回目の更新となる。

普段は あまりしないが、これからタイトルにある「愛すべき不器用な男」に会う機会が

激減する事が予想されるので、ここに記しておこうと思う。

小生もブログをこうしてやっている以上、よく見に行くブログが当然ある。

とりわけ、自分が携わっている作品関係のブログには目を通すようにしている。

スタッフこそブログやっている人は少ないが、こと出演者さんたちは かなりの頻度で
ブログを立ち上げている。

こうしたブログを見ることによって、彼(彼女)らの現場では伺えないような「気持ち」的なものを
少しだけ理解できる。

そんななかの一人が「愛すべき不器用な男」。 彼とは「インディゴの夜」で一緒になった。

彼の名は「玉有洋一郎くん」だ。

彼とは、クランクインの日から なんとなく仲良くなり、小生が インディゴ を離れる時に
惜しんでもくれた。ブログで紹介もしてくれた。

彼のブログを見るたびに 思いや悩みが伝わってくる。

そんな彼と 打ち上げで一緒に飲む事が 楽しみとなっている。

彼も小生のブログによく訪れてくれているようだ。

お互いに文体は違えど、以外と似ている部分があるように思えてならない。(多分、小生の思い違いだが)

しかし、小生が彼くらいの年頃にもクヨクヨしつつ、ストイックに己に課題を出し
身体をいじめて来た。
彼も同じように自分に厳しく他人に優しく気を使い、苦しんでいる。
しかし、君は間違っていない。
成功するとは言わないが、きっと後悔の無い人生になると思う。
小生も成功と言えるものは手に入れていないが、ひとまず後悔はありません。

小生も後進の育成に力をいれている。
しかし、これが小生にとって物理的に得になるか?は疑問だ。
なぜならば、フリーランスである小生が後進を育成する事は、商売敵の育成だからだ。

だがそんな目先の得を考えていたら、いつまでたっても日本の映像スタッフが世界で
活躍する姿を見る事ができない。

誰かの願いが人に伝わり、増幅して行く事で本当に叶うかもしれない。

この歳でも「夢」を見る事を許されている事が幸福なんです。

玉有洋一郎くん、君は君の道を進めばいいんです。
いくつになっても 己の間違いは正せるんだから、夢だって見れるんだから。

また、面白い事を一緒にやろうね。