STRONG 遠藤 創造と破壊 銀幕の隙間でひとこと。

映画 TV CM 映像の現場で、いい効果やビジュアルを作り出しながら
ここで喋ったりぼやいています。

本日は、美打ち。

2008-10-30 22:29:02 | 映像美術のお仕事
本日は、5週目の台本の美術打ち合わせが行なわれた。

実は本作品は、まだワンカットも撮影が行われていない。
つまりまだクランクインしていない訳です。

えぇ?それなのにもう5週目の打ち合わせ?と思うでしょうが
これで、いいんです。先だって打ち合わせをする事で、その事柄に対しての準備期間が十分にとれる事になるからです。
もちろん、それをするには「台本が早く上がる」が大前提となって来ます。
以前の「未来講師~」や「打撃天使~」等は、台本が上がらなかったことで、撮影時間も準備時間も無くみんなが苦しみました。

台本は早くに上がる事が望ましいのです。すべてのガイドラインですし、作品の原点ですから。

えっ?小生が書いている本ですか? スイマセン、締め切りまでにはちゃんとやりますんで.........。

これを更新したら、取りかかりますから。

えぇ~おほん、明日はまたまたロケハンになってしまいました。

朝の9時に渋谷集合です。「思いっきり通勤時間やないかい!」明朝の早起きがこれで決定した事になります。

とにかく、満員電車が嫌なのです。

まさか、渋谷のお巡りさんまで、小生を疑う事はないだろうか?
なんか可愛い格好をして行こうかしらね。

しかし、昨日の事をいま思うと、つくづく変なものをカバンに入れていなくて良かったと思う。
職業柄、ときおり一般の人が持たないようなアヤシイものが入っていたりするからなぁ。

くわばらくわばら、てなわけで本日の講釈はココまで。
Img_1296


ナンダとぉ~!?

2008-10-29 22:07:23 | お仕事
昨日述べたように本日はロケハンだった。
ご存知とおり「満員電車」に乗るのが嫌いな小生は、当然の如く早起きをして集合場所に向かう。
集合場所は、新宿スバル前に8時だ。

エンタープライズ号で、TMC まで行き駐車場に納車してから祖師ケ谷大蔵の駅に向かう。

狙い通りに、空いている各駅停車に乗り込んだのが7時13分。

充分なコーヒータイムを楽しめる時間が残される事になりそうだった。Img_2744
新宿駅に到着したのが、7時35分。 思った通り、まだ十分に時間が残されているぞ。
さて、どこのコーヒーを楽しもうか?........なんてことを考えながら地下道をスバルビルに向かっていると。

「ちょぉっとスイマセン」と警官2人が声をかけてきた。

「ナンですか?」と答えると「ちょっと、カバンの中を拝見させて下さい。」「えっ?ナンデ?」「はい、最近この辺の治安が悪くなってますので、ご協力をお願いします。」と言いながら、小生のカバンに手をかけ始めた。

「ちょ ちぃっと、待てよ!治安が悪いのは、アンタ等がちゃんとしてないからだろ?」
にわかに警官Aの顔色が変わり、「ナニか?隠しているんですか?」と来たもんだ。
あきれた。驚いた。頭に来た。「大体ナンデ?オレなんだよ?」「解るんですよ!」「ハァ?ナンダとぉ~!?」

会話の最中も小生のカバンの中をゴソゴソとやってやがる。

「オレの何を解って、声をかけたのか?応えてもらおうか?」と言うと「もういいですから、行って下さい。」
「オイコラァ、なんだその言い草はぁ?ちゃんと応えろ!ワシの何を解ったのか応えろ!」
ブチブチと何かが切れる音が、小生の耳に聞こえて来るの感じていると 「はい、行って行って。」

時間は既に8時になろうとしていたので、放出のしようがない大きなチカラを堪えて、テロリスト呼ばわりされたままその場を去り、集合場所に向かった。

これは明らかに暴力であると確信する。数百人が歩いているさなかに小生は著しく恥をかかされた。

むかしからアイツ等が嫌いだった。助けてもらった事も一度も無い。

もし小生が、彼らの言うような「組織」に属していたら、迷う事無く彼等を攻撃して破壊するだろう。

このカタキは、脚本上で遂げてやろうと心に誓った(うわぁ~暗い。でもいいのだ。日本最大の組織暴力団には敵わんし、なんといっても親方は日の丸だ。)。P1020926
そんな気持ちで、一日ロケハンをしてみれば、これまたなんだかスッキリしないことばかり。
身も心もプライドすらもズタズタなりながら、這うような気持ちで帰宅すると..........助かった。
小生には、コイツがいるのです。 何が起ころうと小生を立ち直らせる「特効薬」。
その名は「ミルコ」!  やるじゃん!ミルコ! サンキュー!ミルコ!
もう少しで、アルカイダに入会しそうだったよ。ミルコ、お前のためにワシは、平和を祈って生きて行くよ。
本日の講釈はココまで。


あしたもロケハン。

2008-10-28 19:23:53 | 映像美術のお仕事
このブログで何度も書いて来たが、いまだメインセットの表のロケ地が決まらない。

今回は、台本の上がりが早いので、サクサクと進むだろうと言う大方の予想に反しての停滞。

したがって、それに準ずる仕事もまた停滞を余儀なくされている。Img_2579
こんなことなら、もっとアメリカでのんびりしていれば良かった。
いまの「円」の上昇を考えれば、まだ滞在出来たかも知れない。

ひとまず、明日もロケハンと言う事で、行って参ります。

まぁ、明日はきっと決まる事でしょう。  そうでないと困るし、ブログのネタもあまりないですから。

決まらなくても、明日のロケハンで「本日のベッピンさん」に出会える事をいのりつつ。(シリーズなのに頓挫したままですからね)
本日の講釈は、はなはだ手短ですがココまで。



この決定力の無さは?

2008-10-25 23:50:25 | 映像美術のお仕事
本日は、新「昼ドラ」の3週4週分「美術打ち合わせ」が、午前10時から行なわれた。
小生は、出張に出かけていたために、まだ台本を読んでいませんでした(スンマセン)。

その美術打ち合わせの前に、セットの飾り打ち合わせを9時から監督とする予定だったので、
朝6時半に起床して、7時に家を出て TMC に向かいました。

8時前に到着して、早速台本を開き 美打ち までに読んでおこうと言う訳です。

何とか9時前に読破する事が出来、これで美打ちは問題ない。

セットの飾り打ち合わせもサクサクとこなし、(実は今回の監督とは、小生が「太陽に吠えろ!」をやっている頃からの付き合いで、お互いに名前で呼び合う仲)そのまま 美打ち に突入。

美打ちがおわり、今日は土曜日なのでちょっと仕事をしたら帰るつもりだったが、急遽ロケハンに行く事になる。

実は、メインセットととなる主人公の家が、まだ決まっていないのでした。

これが決まらない事には、セットも建たない訳です。

しかし、この家の候補と言える物件は、すでに3カ所以上観ているのですが、設定に会わないモノばかり。

午後3時からロケハンに出発。 成城学園にある、大きな家を30分ほど観た後、次に向かったのは 小田原でした。

小田原と言われ「まさかアソコかぁ?」と思いましたが、ヤッパリ小生が以前使った事がある物件でした。

最近のロケ地は、我々スタッフにとって意外性のカケラもありません。

何度も行って飾った事があるような物件ばかりです。

こうなってくると、設定も似たものなので当然飾りも似たモノになりがち。悩みます。

以前に自分が思い切り飾った場合は、自分でハードルを上げてしまった事になるからです。

かといって、開き直って同じような飾りをする肝っ玉もありませんし、そこまでズゥズゥしくなれません。

まぁ、本当はそんなこと、アトで考えればいいだけなんですよ。

まずは、自信を持って「ココです。ココで撮ってください!」という制作のプレゼン。
「おぉ、ココでいいんじゃない?ココにしようよ!」
という決定力が欠落しているのですよ。

今日は、写真も無しで  本日の講釈はココまで。


戻りましてゴザイマス。

2008-10-24 23:11:38 | お仕事
22日より、出張で 福島県の猪苗代に行ってまい参りました。
片道300kmの長旅でございます。あぁ、シリが痛い。
今イチ、調子がすぐれない我が愛車「エンタープライズ号」で、一人旅にてございます。(軽くスリリングゥ~!)

夕方まで、TMC で仕事をこなして、18時に同所を出発。
宿泊先である「リステル猪苗代」に到着したのは21時半。

なんと懐かしい場所でしょう! 実は、このリステル猪苗代さんは、小生が業界に入って初めての地方ロケでお世話になったホテルなのです。
新館とかが出来ていて、超豪華な感じになっていました。
小生が宿泊したのは、本館の方だったので、奇しくも昔も泊まった建物でした。なつかしい。

部屋に入るなり、明日からの仕事の相棒をチェック。
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そう、出張と言うのは、小生のサイドビジネスである「特効」のお手伝いです。
やはり小生の手に馴染むのは、コルト45です。と言っても撃つのは役者さんですけど。
一通りのチェックを済ませて、ビールを飲んでサッサと寝てしまいました。
明くる朝、昨夜によく説明を聞かなかったおかげで、朝食バイキング会場が解らずに
やや空腹感を感じながら、現場に向かいました。天気は、ちょっぴりと雨模様。Img_2746
ドラマで撃ち合いとなれば、定番のような廃校場です。
本当は、目にも鮮やかな紅葉を期待していたのですが、どうやら中途半端に早かったようで、色づいている葉もありましたが..........。
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そして、もう一つの楽しみである「秋の味覚」ですが、コレも撮影となると.....しかもロケともなると、当然の如く
「ロケ弁当」ってヤツになってしまます。
あまりに意気消沈したために写真も撮らず、寒い福島のアウトドアで冷たくなった弁当ボソボソと作業的に食べたのでした。
しかし、「特効」の方の仕事は、天気がなんとか保ってくれたおかげで、その日を無事に終了することができました。割と飲み込みの早い 役者さん達 だったので、指導も仕掛けもサクサクとスムーズ。

あとは、次の日にある女優さんにライフルの扱いと構え方やかっこいい撃ち方を伝授するだけ。

一夜明けた本日、福島は朝から結構な雨模様となっていました。
「マズイ!」小生は、明日に別の仕事が東京で待っているため、本日中に帰京しなければならないからです。
午前中の撮影は、ある建物内にてだったのでスイスイと進んで行きました。

小生の出番が近づいてきたころ。

奇跡のように晴れ間が顔をだし、小生の出番が終わるまで雨も降らずにヤリ遂げる事が出来たのです。
「ふっ、またヤッちまったな オレ。」心の中で、我が神通力に悦を感じつつ仕事を終えました。

その後、他のスタッフが「もう少しいてもらえませんか?まだ外の撮影があるんですよ。」
と言って来たが、「小生は照る照る坊主じゃありません。」と言い返してやった。アバヨォ!
Img_2750
いざ東京へと現場を出ると、猪苗代湖畔に「かめ丸」を見つけ、さらに嬉しくなりパチリ!
どうです、このデザイン!「キテルゥ~!イカスゥ~!」でしょ?
本日の講釈はココまで。


セレモニー

2008-10-21 23:20:21 | テレビ番組
本日は、朝から渋谷の某百貨店にロケハン。こういったパブリックな現場は久しぶりだ。
年中無休のこういいった店舗は、当然 撮影当日も営業をなさるということ。

営業中での撮影は、経営側 お客様にとっても我々にとっても不都合が生じて来る。

そうなると、譲るべき立場にあるのは当然我々。
たいしたメリットもないのに貸して下さる店舗に対する礼儀ってもんだ。070228_22310001
したがって、我々が現場を使わせて頂くのは、「閉店後」から「開店前」となる。

ちょっとした撮影ならば、いいんだが。今回は、数ページを撮影する予定。
どうやら、クランクインから徹夜をしなければならないようだ。ふぅ~っ。

ロケハンが終わり、あいだに衣装合わせと劇用写真撮影をはさんで、恒例の「顔合わせ」が行なわれた。

「顔合わせ」とは、「これから、撮影に入りますが、皆さん健康に気を付けて、いい視聴率をとるような作品にして下さいね。」と言うような事を 企画や制作会社、はたまた脚本家さんや出演者、そしてスタッフ全員が一同に会しご挨拶をすること。

普段から現場で顔を合せる者、次に会うのは打ち上げの者、明らかにもう会わない者、いろいろだ。

TVの連続モノは、必ずと言っていいほどコレが行なわれる。儀礼的とも言えるが、なにげにこの時に「あぁアノ役者さんかぁ。」となって助かったりもする(これは、小生だけかも)。

もうひとつ言えるのは、本格的に仕事が始まる合図ってこと。なんとなく気が引き締まるのも事実です。

という訳で、近日中にタイトルを発表出来そうですので、お楽しみに。

明日は、同 昼ドラの準備をしたあと、別件で福島の猪苗代まで行って仕事をしてきます。(2泊3日です)
あっ、そうそう 24日の夜までは、更新出来ませんのでよろしくお願いします。(なるべくします。)

それから、最近 小生のブログをアチコチの方が一気読みしているようですが。
当ブログの一気読みは、あなたの周りの人、特に乳幼児、子供、お年寄り等の健康に悪影響を及ぼす.....はずはありませんが、あなたの健康のために読み過ぎや覗き過ぎにご注意ください。

本日の講釈はココまで。
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日曜日だ。休日だ!

2008-10-19 23:43:04 | よもやま話し
本日は日曜日、「昼ドラ」の公式行事もなかったので、休養させてもらった。
目覚ましもかけずに昨夜は就寝。(コレが結構快感なんです。起きる予定時間がないってのが)
200807071842000
ワイフが作ってくれた朝食というか昼食?を食べて、しばらくPCに向かい動画の編集なんかをやって。
なんだかノンビリとしたものだ。

自分がノンビリしていることに気付くと、今度は仕事をしなければという考えが働きだす。
ほんとうに因果な性格だ。
そんな気持ちと家庭サービスを両立させる唯一の方法がある「買い物」だ。

小生は、仕事で使うものを購入目的で。
ワイフは、自分の欲しい物や人への贈り物やウインドショッピング。
見事に利害が一致してしまう。素晴らしい!

そんなこんなで、二人がダァ~イスキな横浜ららぽーと へ車で向かう。
Shit ! 今日は日曜日だった! ドエライ混みようだ。
しかし、以前にも話したが、小生は男のくせにウインドーショッピングが苦痛ではない。
こんな人混み、電車に比べたら天国みたいなもんです。

しかも本日は「COLD STONE」で、ロマンシングチーズまで食べてしまう。
ららぽーとに赴くと、いつも「おねぇちゃん化」してしまう自分に少しイラッとなりそうだ。

そのあとは、またまた二人が大好きな「IKEA」に行き、小生は装飾プランの参考に。
ワイフは、部屋の衣替えに要するベッドカバーやカーテン、シーツなんかを物色。
見事に利害が一致してしまう。素晴らしい!

とまぁこんな具合で一日を終わろうとしています。

ハイハイ、明日は真面目に労働しますよ。しますとも。本日の講釈はココまで。
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空振り三振!

2008-10-18 22:09:19 | 映像美術のお仕事
本日は、昨日も述べたように「昼ドラ」の第一回目のロケハン。
渋谷パンテオン前に朝の9時集合だ。 
東京にお住まいの方は、ご存知だと思うが「パンテオン」は既に無くなっている。
(むかし、彼女と映画を観に行った思い出の場所なのに)
しかし、我々業界人は「渋谷集合」イコール「パンテオン前」ということになってる。

なおかつ、パンテオン前と言いつつ実際に集合するのは、その裏手の歩道橋付近だ。

小生が業界に入った頃は、ほんとうにパンテオンの前で集合していたのだが、
警察や路線バスに年々裏へと追いやられたのでした。アタリマエだが。200708231606000

いくら土曜日と言っても、朝の9時となると電車が混んでいるのは当たり前。

小生は、車での移動が日常のため、この混雑と言う奴が大の苦手です。
したがって、9時集合の場合は大抵7時には自宅を出て、各駅停車での移動としている。
えっ?眠くないのか?って? フフフッ君たちも歳を取ると、早起きになって行くんだよ。

まぁ、小生の場合は、あまり長く寝るとアッチの世界から帰って来る自信が、もう無いんですけどね。

さぁ、渋谷を出発して「メインセット」となる、◯◯家の表の候補をロケハンしに、一行は横浜方面へと向かう。
本日のロケハン要員は、監督(メイン、セカンド、サブ)が3人、カメラマン、照明技師、デザイナー、小生、制作部、そしてチーフ助監督と美術進行の10人。

連ドラの場合は、だいたいこんなメンバーを中心に、物事が決まって行く。つまり、メインスタッフ。

さて到着した先は、横浜の菊名。えっ?もう一回って?  キクな!

最初の候補物件をみんなで見る事10分ほど。アチコチで小声が聞こえて来る。それはみな口々に同じような内容。
「ココじゃぁねぇ?!」「ココって、どうなのぉ?」「撮れないじゃん、ココじゃぁ!」
おもむろにゾロゾロと再びロケバスに乗り込む我々。

監督(メイン)の発した第一声は「じゃぁ、次の候補に向かって!」
最初の物件は空振りに終わり、制作部もやや落胆しているが、落ち込み方が少し尋常ではない。
「ねぇ、次に行こうよ!」小生が言う。

「それが次の物件は、先ほど断られまして.......。」

全員が声を揃え「えぇ~?じゃぁ今日は他に何を見るのぉ?」
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「申し訳ありませんが、本日見れる物件はもうありません....。」

「ハァ~? えっ? じゃぁ、最初から2件だけだった訳ぇ~? えっ?なんで9時出発ぅ?」
まるで、秋山が桜庭戦でインチキをやった時のような怒号が、ロケバス内にどよめく。
時計の針は、まだ10時10分を指していた。

それから、一時間ほどをかけて 某 砧 に所在する、我らの秘密基地に戻り「緊急会議」が始まる。
ちなみに「ふところ」を「うたがう」と書いても「懐疑」という。

それぞれが経験から、「アソコはどう?」とか提案して、制作部を助けるべく物件を出し合うが、設定に合致するものが中々出て来ない。 懐疑じゃなかった、会議は一時間半におよんだが、結果決まらないまま本日は、おひらきとなった。

「なんだったんだろう?」的な事を話しつつ、小生が美術進行と食事をしていると電話が鳴りだす。
「制作部が物件を見つけたようなので、監督に写真確認した後に再度ロケハンに出るかも知れないので、しばらく待機をお願いします。」
な、なぁ~にぃ~?ナメとんのかぁ~?
何日もかけて見つからなかったものが、たった2時間で見つかる訳も無い。
結局、その40分後に再度ロケハン出発。

行っては見たが、監督が気に入らずにその物件は再考されることに。

本日、10人のスタッフが見事に三振をとられた。

本日の講釈はココまで。


通常営業に戻ります。

2008-10-17 21:48:15 | 映像美術のお仕事
アメリカから帰国してから、しばらく 旅行記 を書いて来たが、これより通常モードにもどります。

まず最初に現在動き出した作品について。
先日も少し触れたが、現在「昼ドラ」の撮影準備に入っている。  本当のところは「映画」をやりたいところだが、小生は執筆もあるし、あげなければならない企画も抱えているので、映画に入ってしまうとその何ヶ月間は、それだけしか出来なくなるので、TVドラマの方が今は都合がいい(といいつつ、2年もTVばっかりやっているが)。

すでにご存知の方もいるかも知れないが、CX系の月曜から金曜の昼13時半からの「東海TVさん」の枠だ。
この枠をいままでに一体何本やったことだろう。「はるちゃん 1」に始まり、「牡丹と薔薇」「危険な関係」さまざまなドロドロにつき合って来た。さて今回はどうなることやら。ネタバレはしないよ(まだ)。

明日は、その番組の第一回ロケハンとなっている。
主軸となる家庭の外周りを決めて来ることになっている。コレが決まらない事には、セットの図面も描けない。

と言う訳で、これからは現場で起こっている事や小生の身の周りに起こっている事を伝えて行く。

旅レポートが退屈だった方には「おまたせ!」ってことになるかな?

では早速、小生の身の周りから話そう。

本日は、とても嬉しい出来事があった。  それは、このブログを通じて、海外に渡っていた 知人 から連絡が来た事だ。    ブログを始めて半年くらいになるが、まさかこんな出来事があるとは予想もしていなかった。
ありがたい事に 知人は、小生を検索して探し当ててくれたらしい。 おそらく20年は連絡を取っていなかっただろう。
アメリカと直にやり取りが出来たり、ヨーロッパの知人からいきなり便りが来たり。
まったく便利な世の中になったものだ。  こうなって来ると、ウカツなことは書けないなぁ。Img_2421
とは言っても、小生も急に品が良くなったり利発にはなれないので、その辺はあしからずってことで。

しかしこのブログを昔の知り合いや知人が探し当てると言う事は、なんだか恥ずかしい感じもする。
過去の己の愚行を考えると........ワァ~ヤバイんじゃなかろうか? こんなことしてていいんだろうか?

まっ、いいか?  過去に戻れるなら、謝るしやり直しもするけど、過ぎてしまった事なんだからしゃぁない。ここはひとつ開き直って、これからも頑張るしかないね。
と言う訳で.......(いくぞぉ)......本日の講釈はココまで。(くぅ~やっぱり最後はコレでなきゃ)


メリケン国漫遊記 最終回

2008-10-16 23:32:48 | 旅行記
よくも悪くも勝手に綴って来たこの「漫遊記」も本日で最終回。
まだまだ、思い出されることや書きたい事もあるが、仕事の方も中々忙しくなって来たので今回を持って最終回とさせてもらおう。

「 I S M P 」で、ゲストスピーチを終え「ふぅ~っ、うまく喋れていたんだろうか?」とかを考えつつ、その日のスケジュールをともに終えた友人の車に乗り込んだ。
この日の夜は、ジャズをやっているライブハウスに行く事になり。
それまでの時間を食事と観光にあてることとなった。Img_2601
まだ日は暮れていなかったが、空模様はかなり怪しい感じになっていた。
友人のジュンヤが、「デートをするならココ」と連れて来てくれたのが、太平洋を一望出来る小高い丘。Img_2630
この先には祖国日本があるんだぁ...ってなことは全く考えず只ただ「スゲェ~!」のひとこと。写真では伝わり辛いのだが、その景色は渡米以来初めて感じるアメリカの大きさでもあった。

そのあとは、また車で移動して「ベニスビーチ」に向かった。普段はもっと人が多いらしいが、この日は生憎の天気のせいか?チラホラと通行人がいるだけの寂しい感じ。
Img_2644聞くところによると、何ヶ月も雨がなかったのにコノ日は降ってしまった。
友人曰く「遠藤さんが来るまでは、涼しかったんですよ。来た途端に凄く暑い日ばかりだし、おまけに雨まで降ったりして。」だそうだ。

たしかに小生は、霧の摩周湖にロケに行った時に晴天で、地元の人に「こんなこと滅多に無いですよ。」といわれたこともある。霧の摩周湖を撮りに行ったのに晴天だったため、普通の湖となってしまった。

時々あり得ない事が起こるのが、小生の宿命なんだろう。
LAに行ったのに今回はズブ濡れになることが多かったのもそうなのだろう。

天候と m S W の都合により、ベニスビーチをゆっくりとも出来ず、再び友人の車に濡れた身体を押し込み食事へと向かう。

この日の夕食はブラジル料理屋で、ラムチョップステーキを食する。 幸いにもこの店はトラベラーズチェックが
使えたので、友人にご馳走する事が出来た。(よかった!)そんなことも味付けになったかどうか?ここの料理は、かなりウマかった。 そのボリューム故え、少々残してしまったが味にはかなり満足している。

食事も終わり、まだライブまでに時間があると言う事で、友人宅で一休みする事になる。

いかにもと言う感じのアメリカンなアパートメント。
広くて、使いやすそうないい物件だ。 室内の案内を一通りして、ジュンヤが日本茶をだしてくれた。これがまた値千金なウマさ。
アメリカに来て、一番落ち着けるのがこの部屋と実感してしまった。 そんなさなか、おもむろにピアノを奏で出す
ジュンヤに驚かされた。 けっこうの付き合いになるが、ピアノの演奏が出来るとは知らなかったからだ。
てっきりインテリアとして置いてあるのだと思っていたピアノが、見事な音を出している。

(最終回は、かなり長くなりますよ。)


ライブに行く前にいい前座を見た思いで、友人の家を出て会場へと向かう。
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なかなかアッサリとした感じのライブハウスに着くと、ジュンヤの友人達と合流して入場までのひとときを楽しく談笑する。

今夜のプレーヤーは、日本でもかなり人気のある「HIROMI'S SONICBLOOM」(スンマセン、小生はこの日からファンとなりました。)ナント日本人だ。
なんの縁か解らないが、ココまで来て日本人のライブを観るにあたっては、何か特別なチカラが働いたような気がした。

小生、ワイフ、ジュンヤ、マット、マシュー、韓国の人(スンマセン)の6人で入場。正確にジュンヤの友人の韓国の方は、もう会場にいたのだが...。
Img_2654
始まるや否や、そのパワフルで繊細な演奏に度肝をぬかれ、最後まで圧倒されたままだった。
彼女のか細い腕から弾き出される曲は、どれも前頭葉に突き刺さるような衝撃だった。
また他のプレーヤーも凄まじいばかりのテクニックとパッションだ。
「このライブハウスにはよく来るが、今夜はベストだ。」と皆が言っていた。
小生は、ラッキーでした! たった一回しか来ていないのに、そんな夜に来ていたなんて。

「上原 ひろみ さん」アンタは、凄いスゴ過ぎる。 彼女が出て来て、買ってもらったCDにサインしているのを見て、当然の如く喉から手が出るほど欲しかったが、STRONG 夫妻が持っている現金は、二人分をあわせても値段の
$20に及ばなかった。ワイフのバッグの中には、使えない TC が数百ドル。

ライブの興奮がさめやらぬ中、6人で飲む事になりとなりのバーに入った。
ご多分に漏れずの全員がフィルムメーカー。 先ほどのライブの話しに始まり、業界の話しや、何故この季節にLAで雨が降ったのか?(小生のフォルトと言う事になりました) お互いに意気投合して、話しは尽きなかったが、そんなひとときもやがては終わってしまうもの。ごちそうさまでした。

帰りのホテルへの道のりが、その夜は妙に早く過ぎて行き、あっと言う間にホテルの前に到着。

ジュンヤに...そして出会った人達すべてに再会を誓い、この旅も終わりを遂げる事となった。
長いようで短い期間だったが、大きな手応えと沢山の笑顔をみんなから得る事が出来た。

さて長きに渡ってお伝えして来た「メリケン漫遊記」すべての講釈はココまで。(くぅ~っ、久しぶりぃ~!)