STRONG 遠藤 創造と破壊 銀幕の隙間でひとこと。

映画 TV CM 映像の現場で、いい効果やビジュアルを作り出しながら
ここで喋ったりぼやいています。

マサル人形 リターン

2008-03-31 18:24:53 | テレビ番組
「またかよぉ」と思うでしょうが、よく見てみたいとの問い合わせが来たので、この場を借りて再度「マサル人形」を
公開したいと思います。オンエアやDVDでは、チラッとしか見えないと思うので…。ではまず 正面 からのショット。

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15体ほど作りましたが、正直を言うと「同じ表情」は二つとできませんでした。老化による「視力」や「手の震え」がその原因だと思われます(認めたくはありませんが結果がすべてです)。
みなさんもマネして作ってみてはどうですか?以外と簡単かもしれませんよ。次は側面の2枚。

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そして、一応 後ろ姿の方も着けておきます。これで リクエストして頂いた方んい応えることができましたかね?

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2日振りの更新

2008-03-31 14:48:27 | インポート
やはり毎日の更新は無理になってきました。先日のコメントで「長続きのコツは、薄味」と言うアドバイスをいただき、だいぶ気持ちが楽になりました。 とは言う物のここ何日間は、更新できる環境に無かったので「ヤル気」があっても出来ませんでしたが…。今日からまた更新できる環境に戻って来たので、アドバイスを生かして頑張って行くつもりです。さて今日は、何の話をしましょう。あっそうそう私は映画業界におりますが、この時期になりますと「親戚」や「知り合い」などから「進路」について相談を受ける事がよくあります。若い人達がこの世界に入ってくる事は、大変ありがたい事なのですが「身内」となるとそうも言ってられません。私と同じような苦労をさせたくはない言う気持ちが強く、快くは勧められません。ギャラは安いし、休みはおろか睡眠時間も満足にとれずに彼女も彼氏も出来ずに、結局スタッフ同士でくっついて「家」に誰もいない家庭。こうして文字にすると、ほんとうにオソロシイ世界だ。なんで25年以上もやってこれたのかな?バカなのか? なんてことをついつい考えてしまう、不思議な世界なのです。 私にも小さな頃は「夢」があり、「プロレスラー」「考古学者」「怪獣の中に入る人」「キックボクサー」なんて事を考えていました。いつしか「映画」に心を奪われ「夢」から「現実」としてここにいる訳です。私の父も「画家」を目指していました。これは、父が最近書いた絵です。

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ご覧のようにちゃんと描けているのですが、職業は調理人です。やはり、職業にこだわらず「思い」を続けることで、
満足が出来る場合もあります。何を言いたいか解らなくなってきましたが、とにかく「進路」については「よく考えて」それでも解らなければ「試す」と言う事だと思います。イッパツで天職を見つける事は、超むずかしい事だと思います。リミットが無い訳じゃありませんが、時間の許す限りいろいろと試した方がいいと思います。ちなみに私にとって、「映画 映像美術」は天職なのでしょうねきっと。それから、業界に入ってからもレスラーは目指していましたよ。


助っ人

2008-03-28 11:42:03 | 映画
昨日の続報です。朝の5時から午前中の6~7時間だけの参加でしたが「時代劇」のようでした。役者さんの扮装から察すると「天正」以前のものだと思われますが、定かではありません。今回のように私がよく応援や助っ人で行くもうひとつの仕事にこの「特効」と言うのがあります。今回のような仕掛けの他に拳銃の「発砲&弾着」「火事」「けむり」「炎」「爆破」「首つり」などありますが、昔はこのような「特効」や「特殊メイク」等の専門職が無かったために我々のような現場の装飾や小道具がその全てをやっていました。つまり、私の年代なら出来る人が多かった訳です。現在は、許可や免許を要する事が多く、専門の方に責任を持ってやってもらう事になっています。  

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今回は、青竹をスパッと切る仕掛けだったために、時代劇出身の私が呼ばれた訳です。拳銃の弾着よりは、比較的に気楽な仕事といえます。ナゼならば、弾着ほどタイミングがシビアではないからです。刀で物を両断した場合、その腕前を神秘的強さにするために「カタナを鞘に納めてから」、ポロッと落ちたりズルッとなったりするからです。拳銃も場合はそうは行きません。ほぼ発砲と同時じゃないと、どの銃で撃たれたかが解らなくなってしまいます。大抵が衣裳も
ひとつだけで、テイク2は出来ないしね。   いまは、訳があって「美術装飾」の仕事を休んでいますが、この手の
一日だけ行って終わる仕事も嫌いではありません。しかも、現在はヒッキーみたいな生活と言うか環境にいるので、花粉に苦しんでも外出したいので、大歓迎の仕事です。 さて、このプリズナーな生活がいつまで続けられるか? この
生活だとブログのネタがだんだん暗い方向に行きそう。明るく行きましょう!アカルク!


助っ人

2008-03-27 10:51:45 | インポート
助っ人
昨日は更新ができなかったが(理由はまたの機会で)、ブログと言うヤツを年甲斐もなく始めて、早二週間となるがなかなか面倒な使命感に悩まされるようになってきた。最初は、「どうせ誰も見ない」と高を括っていたが、アクセス件数やユニークユーザーなんてものを知ると、更新しないわけにはいかなくなる。恐ろしいものに手を出してしまった気がする。しかし今日は、ネタがあるから安心だ。写真の通り、今日は現場にきている。と言っても自分の現場ではなく、助っ人としての参加。しかも美術ではなく、特効の応援。今日は、青竹をスパッと刀で切る仕掛けだけをやりに茨城まできている。うれしいことに馬が4頭も来てる。無論、彼ら?も出演者。私の出番は先ほど終わったが、馬たちはこれから。続報をお楽しみに。


STRONG E のお宝です

2008-03-25 18:53:23 | ペット
映像とはまったく関係ない話題ですが、我慢ができなくなったので自慢しちゃいます。
2年前の7月9日にファミレスの駐車場で出会い、以来我が家の住人と言うが獣人になった『ミルコ』と申します。
出会ったときから甘えっ子で、現在に至ります。現場では体育会系で、コワモテの私ですが彼女のまえでは…。
出会った時の写真がこれで、その日の内にヤラレテしまいました。

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そしていまは、こんなに凛々しくなっています。相変わらずの甘えっ子ですが、抱っこはあまり好きじゃないようです。毎日に激務で、ヘトヘトになっても彼女にかなり癒されている感じです。子供のいない我が家ではほんとうに宝物なのです。私は、映画を作ったりしていますが、完璧に演出不可能な生き物なのが彼女たちです。タマリマセン!P1040893
ちなみに何故『ミルコ』か?と言うと、格闘家のミルコ クロコップ からもらっています。代々私が飼う生き物は、レスラーか格闘家から頂いています。


未来講師めぐる後記 最終回

2008-03-25 12:35:44 | テレビ番組
そろそろ来客も無くなって来たので、「未来講師めぐる」についてはこれを最後しようと思う。とは言っても、これからこのブログで話していく上で、よもやまな感じでまた登場するかもしれないが、ひとまずはこれにて締めくくる事にする。最終回は、「打ち上げ」について書いて行こうと思う。「めぐる」の撮影は、3月9日の昼過ぎまで行なわれていたが、打ち上げはクランクアップ当日の午後6時半から催された。通常は、アップした次の日から一週間ほどの間に行なわれるが、いろいろな都合でアップ当日になったらしい。(あまり無い事だが) 会場は、六本木から西麻布に向かった所にある、しゃれた店のホール。抽選会の景品を出品する都合で、開場と同時に入店。景品を渡して芳名帳に名前を記入したあと、抽選用紙にも名前を記入(自分が出した商品が自分に当たらないように祈ったりしながら)。ちなみに今回は、「山崎美術 賞」として「マサル人形」や「モンスターの手」等の撮影で使用した小道具に加えて、手作りの「ビクトリー先輩 Tシャツ」を合わせた9人分の商品を用意した。いつもは、現金とか商品券とか図書券を出しているが、今回は現場でも欲しいと言う要望がある小道具が多かったために小道具を提供させてもらった。 この「抽選会」や「ビンゴ大会」が打ち上げの一番の楽しみとなるわけだが、今回の商品はかなりグレードの高い物が多かったように思う。 しかし、「打ち上げ」自体がない番組や映画もある。この「抽選会」に関しては、「TVの連続物」に限るといっても過言ではない。「連ドラ」の打ち上げでのみ、行なわれている。技術パートのスタッフの一部は、連ドラしか経験のない方もいるので、毎度やっていると思っているかもしれないが、ローバジェットな作品は期間も短く、スタッフ同士があまり親睦を深める前に終わったりするので、打ち上げ自体が無駄な浪費と考えられている。 そんな浪費と考える余地も無く、今回は4次会まで行なわれた。(じつに太っ腹!) 当然の如く、私は最後までつきあわせてもらい、酒を浴び歌を歌い喉を枯らし通勤電車の逆ベクトルで帰宅しました。驚いたのは、正名さん(高尾山先生)が
最後までつき合ってくれたことだ。普通は役者さんが最後までいる事は、近年はほとんどない。昔は、スタッフと役者の関係に隔たりはなかったが、近年は別パート的になっている。しかし高尾山先生は、最後まで私と遊んでくれました。「君はサムライだ!」といって、朝の六本木で解散しましたが「久々に良い打ち上げ」でした。  さぁ、長きに渡り書いてきました「未来講師めぐる 後記」、お楽しみ頂けたでしょうか? 次回からは、何を書くか決めていませんが自分なりの捉え方で、映画や業界について紹介していこうと思ってます。 ピ~エス! 私は抽選会で、「勝地 涼」
君が提供してくれた、Wii & Wiiフィットが当たりました。「勝地 くん」ありがとう、そして「ユウキくん」ありがとう! 



未来講師めぐる後記 16

2008-03-24 12:30:47 | テレビ番組
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今回は、みなさんが気に入ってくれた?「ホットドッグ ダイアナ(後に石焼ビビンバも扱う店に…」について、再び掘り下げていく事にします。実はこの「ダイアナ」も前回で触れた「タイアップ」の固まりのような出店なのです。我々、映像美術装飾は、装飾用品を大手2社の貸し出し会社から作品の間だけ、家具やインテリアを借り受けます。皆さんもエンドタイトルとかで目にした事があるでしょう?「高津装飾」「藤波小道具」とかがその2社です。しかし、どちらの会社も「ダイアナ」のようなオシャレな?感じのものは乏しく、あってもテレビ局制作のバラエティーや局制作のドラマへと流れてしまい、我々のようなインディペンデンスには流れてきません。そこで、タイアップが役に立ってきます。 「ダイアナ」は皆さんの協力で出来ていたんですょ。 「ダイアナ」には私的な原点があって、それは一昨年前になりますが、映画「あなたを忘れない」に登場するライブハウス「スコッティーキャット」がそれです。内容は、また別の機会に書きますが、飾りについての原点です。当時開拓した企業さんに今回もお願いしたり、その時の写真を見直して、イメージを作ったりしました。その写真も掲載しちゃいます。

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なかなかいい雰囲気が出たと、自分では思っています。コケてしまった映画なので、ご覧になった方はすくないでしょうね。これは、今は無き「東宝ビルト」と言う撮影所のスタジオに建てたセットなんですよ。ご覧になって解るようにだいぶアダルトな感じになってます。そこの店長役が「竹中直人氏」だったので、その辺もテイストして入れたので。
「ダイアナ」はライブハウスとは違った客層なので、ファミリーで来ても楽しめる雰囲気と清潔感を出す事に注意をしました。ナンセ飲食店ですからね。飾りには、こうした必然性や疑似経営者的な発想がショップ系には大事なのです。まずリサーチと資料集めが重要!現場の誰よりも知識を持つ事が大事ですね。(って大丈夫か?こんな事書いて?)


未来講師めぐる後記 15

2008-03-23 13:43:53 | テレビ番組
日曜日です。晴天です。花粉症です。もうグズグズです。さて「後記」の15回目です。今回は、タイアップについて書こうと思います。タイアップとは、番組のテーマ曲から小道具や衣裳にまで及ぶ広い範囲でされている、言わば物品支給的な番組共催のようなものです。今回の「未来講師めぐる」にもタイアップとして、多くの企業や販売店の方々に協力をしていただいております。装飾小道具だけでも15社を超えていると思います。では一体どういった時にご協力をお願いするのかと言うと、「ぶっちゃけ、予算が無い時」がほとんどです。無い時と言い切るのも語弊がありますが、番組の予算と言うのは各パートによりますが、だいたいクランクイン前には決まっていて、それを各話ごとに振り分けて計算して使っていくのですが、後から決まった事や予算内に収まらない高価なものを要請されたり、使いたくなった時にお願いをします。貸し出す側のメリットとしては、自社の製品が役者と一緒に映ったり、持って使ってもらったり、エンドロールにロゴが載ったりとコマーシャル効果があることに尽きます。近年では、そのワンシーンをH
Pに載せたり、ブログで紹介したりなんかもあります。宣伝効果がある以上は、本来プロデューサー管轄なのですが現場で処理することが多いのが現状です。もちろん現場の人間もあらかじめ「競合スポンサー」が入ってない事くらいは
確認しますが、もしバッティングすると大事件になります。「未来講師めぐる」は、タイアップ的には「ラク」な番組
になります。それはどういう事かというと、「宣伝効果」があると貸し出し側が判断してくれるからです。それは、時間帯や出演者達の知名度にかかってきます。アトは、シナリオの内容です。「めぐる」は内容的に「毒」を持っていませんし、出演者の知名度は文句無しですから、今回はほんとうに皆さんがよろこんで協力していただきました。こういったことでも「未来講師めぐる」はチカラのある番組なのだとつくづく思います。  さてそろそろ「ネタ」も尽きてきて、産みの苦しみを味わい始めております。「質問」等のコメントいただければ、助かるのですがね。ガンバリますよ!多分微分積分!


未来講師めぐる後記 14

2008-03-22 11:36:28 | テレビ番組
2回ほど、休ませてもらった「後記」だが、再開と行きましょう。第14回目は、台本の表紙について書いて行きます。これは美術部がまったく関与しない、アートな部分です。この他にも番組ロゴやポスターデザイン等は、我々現場の美術部がまったく知らない所で出来て行きます。台本の表紙もそうです。今回の「未来講師めぐる」は、私の長い業界生活の中でも、かなり凝っていたので紹介する事にしました。これは、番組AP(アシスタントプロデューサー)の
イ◯ズ◯さん(おそらく?)の仕切りで、彼女のアイデアだと思われます。

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これは最終話(10話)のだいほんです。
通常の台本の表紙は単色の質素な物なのですが、ときおりこのように遊び心を盛り込んだ物があります。しかし、ほんとに極まれなことなのです。そのマレの中でも今回の「めぐる」は群を抜いている凝り様でした。美術的表現は、我々美術部が独占しているのではなく、皆さんが自由にしていいことなのです。こう言ったスタッフやキャスト一人一人の遊び心が、作品により一層の深みやオモシロさを加えていくのでした。(ナンカすごくイイ事言ったんじゃない?) 余談ですが、私が業界に入って最初の頃は「表紙も中身もわら半紙」でした。


STRONG E の超おすすめドラマ

2008-03-21 21:50:36 | テレビ番組

「未来講師めぐる」とともに私が超オススメしているのがこの「HEROES」です。昨年の10月からスカパーでオンエアされて、第一回目からドップリとハマってしまいました。残念ながらシーズン1のオンエアは、「めぐる」と同時期に終了してしまいましたが、レンタル屋でもかなりチカラを入れて置いてるはずなので良かったら試してみてください。 先ほどハリウッドの友人とスカイプで話しましたが、アメリカでも絶大な人気らしいです。マシオカの次には、
あの田村英里子さんも同シーズン2でブレイクし、さらに彼女はアノ「ドラ◯ンボール」にも出演していて、今年の後半は日本でも騒がれそうですゾ。 チェック! 友人が言うには、いまアメリカ映画界は例の「脚本協会ストライキ」
の影響出マクリで、大変な状況がまだ続いているそうです。日本映画界のストライキは、もう24年ほど?聞かないですなぁ。って組合がほとんど無くなってしまったのだからアタリマエか? こちらの労働条件は、あと20年は変わらないだろうな。あぁ、誘われた時にアメリカ行けば良かった…。と思うSTRONG E でした。Img_0259