しくしく泣く 古 傷。

明らかに季節の変わり目ですね。

本日は、更新する気はなかったのですが、あまりにも左膝がシクシクと痛むので

「コイツ」について書こうと思う。

コイツとの付き合いは、30年を越える仲になっている。

いまでこそ、「映画TV 映像美術装飾」やらの文化的職業についているが、少年時代はまったく違うベクトルを辿っていた。

小生の思考は、「闘う」しかなかったために小学校 中学校 高校 と どれをとっても体育会系だった。

「コイツ」とつき合うようになったのは、そんな思考がピークに達していた高校生の頃だ。

入学して、間もなく騙されたかのように入部した「アイスホッキー部」。

二年目の全国レベルの公式試合。（国体だったか？インターハイだったか？）

優勝候補である北海道の◯◯高との試合での第２ピリオド、小生のファールから交錯して入り乱れ、フィールドで何人もの選手がバタバタと倒れた。

そのとき、小生の左膝に３人ほどが重なり、「ビシビシビシ」という音を立てて破壊されたのだ。

以来「コイツ」は、エラそうに小生の左膝に住み着いている。

たびたび、「オレは、ココにいるゼ」的にシクシクと泣く。

完治をしない事は、当時から知っていた。

それなりに巧く付き合って来たつもりだったが、なんだか今年はご機嫌が悪いらしい。

シクシクと泣きながらも、ときどき「ズキン」と意思を伝えて来る。

思えば、怪我をしたのも この時期だ。

しかも今年は、暖かい TMC のスタジオ生活ではなく、正月明けから寒いロケばかり。

スマンスマン、「オマエ」のことを忘れていたよ。

解ったから、もうイジメないでおくれ。

風呂に入って、マッサージしてやるから。

この歳になると、身体のアチコチと巧く折り合いをつけて生きて行かなければならない。

左を庇って、すっかり右も悪くなってしまった。

本日の講釈は、ココまで。

へぇ～、ヤルじゃん！

ただいま、次回作の準備中です。
準備期間がほぼ一ヶ月あるので、いいモノにしたいと思っています。

まぁ、決して充分な時間とは言えませんが、有効克つ無駄無く使いたいと思っています。

とは言うものの、いまから無理をして体調を崩すような事になっては、本末転倒と言えるでしょう？

したがって、体調を整えるべく精神状態も向上させることが必要です。

じゃぁ、どうするか？　やっぱり映画鑑賞でしょう！

そんな感じでいるところに一通の郵便物が届きました。（やや無理矢理な展開ですが）


「スカパー！ｅ2。」さんからです。

封を開けてみると「！！！！これは？」

さらに、中を開くと「！！ムムッ！」




小生の名前が（名字ですけど）印刷されている！

なかにも印刷されている。

これは、どういう事なのだ？　

当然、どうやって印刷されたかは解る。

解らないのは、その手間と作業を知った上での企画だったか？どうか？だ！

対象となった顧客は、いったい何年以上契約しているユーザーか？

いずれにしても、大変な手間とコストだと思う。

それに加えて、「一ヶ月間、無料でお好きなチャンネルを視聴できる」と来たもんだ。

「スカパー！ｅ2」さん、あなた方の感謝の気持ちは、充分に伝わって来ましたよ。

もし、フルネームが印刷されていたら？

「気持ちワル～、契約やめよう！」となっていたところ、名字だけってのが絶妙です。

これからも、長いお付き合いのほどをお願いしますね。

強いて言えば、絶対に観ないチャンネルが多数あるんですが、興味あるチャンネルと交換できるシステムに
するとユーザーが増えると思いますけど。

お好きなカテゴリー３０チャンネル幾らとか？４０チャンネル幾らとか？

そうして頂けると？もっともっと好きになります。

えっ？ズゥズゥしいですか？コレ、消費者の声です。

本日の講釈は、ココまで。

一昨日前に東京に戻りました。

久々に自宅 PC で更新しております。

昨夜、久しぶりに PC を起動して、当ブログのアクセス数を調べてみると？

かなりの数のお客様がいらして頂いたようですね？

検索ワードを追跡してみると「山形 ロケ」「最上 ロケ」で、多くの方がヒットされたようです。

カンの良い方なら？お解りでしょう？

まぁ、その件に関してはあまり詳しく話す事が憚れる内容なので、割愛させていただきます。


今回 小生は、美術としてではなく「ガンエフェクト」として、作品に参加させて頂きました。

現場に合流してみると、ナント！フィルム（３５）で撮影しているじゃありませんか！

シネスコです！

パンサークレーンも常駐！

おォ、大作じゃないか！

地元 最上町 の協力体制が行き届いていて、さらに大作感を上げている。

高所作業車　テント設営　食事の手配　雪原の除雪　移動車両　運転送迎　まさに至れり尽くせりだ。





しかし、雪原や砂浜の撮影とくれば「足跡をつけるな！」が常識。

特殊車両で、俳優さんを「立ち位置」に下ろして、だぁ～れも近くに行けないため「ひとりぼっち」の
放置プレイ状態。　設定の関係で、コートも着る事ができません。

彼は、生真面目なので文句も言わず、黙って本番を待つのでした。
えっ？誰かって？　それは、また情報が解禁になってからお知らせ致します。

幸運なことに 小生が 再合流した ２日間は、大変天気がよくて気温も ６℃ と現地ではかなり暖かい陽気。







最終日は、こんな現場で。




彼の出番です。

コンパネの箱の中で、「グ～グ～ムニャムニャ」と可愛い寝息を立てています。





眠っていらっしゃる間に失礼して、あたかも「撃たれて」しまったように お色直し。

このあと、ごついナイフで捌かれるシーンをとりましたが、鬼気迫る芝居の最中も「スヤスヤ、ムニャムニャ」と
幸せそうな寝息を立てていらっしゃいました。

勿論、彼は怪我一つ無いまま、おいしいご飯をたくさんもらって帰って行きました。
冷たい雪の中をご苦労様でした。でも全身ウールだもんな。





現場に行くのも帰りも 地元ボランティアの皆さんに助けて頂き、軽トラックの荷台に乗り込み雪上車で牽引してもらって「撤収」です。

みなさん、ほんとにお世話になりました。

本日の講釈は、ココまで。

天気は、上々。

本日は、気温も６℃とこの時期の山形としては、穏やかな陽気。

ご覧のような、大雪原での撮影です。

映画映像系の人間は、砂漠であろうと海原であろうと大雪原であろうと、コーラが大好き。

この景色なら、美味しさ倍増。

飲み差しだって、いつもキンキンに冷えてます。

そんな山形ロケも明日のデイシーンで、小生の出番は終了。

一週間での目まぐるしい気候変化で、やや風邪気味ですがやっと東京に帰れます。

さぁ、次なる作品は？ そう、本年２作品目の時代劇に着手します。

確定申告もやらなきゃ！

山形最後の夜。

本隊は、まだ撮影中である。

ちょっぴり、悪いなぁの気持ちで、おやすみなさい。



本日の講釈は、ココまで。

寒～い、山形におります。

東京に別件の仕事で戻り、昨日は栃木に行き、これまた別件の作品の仕事を終えて、そのまま昨晩山形入り。

この一週間での走行距離は、１千５百キロメートルを超えている。

つまり、一週間でオイル交換分の走行距離を走った訳だ。



おまけに撮影本隊は、前回合流した時のようなスケジュールをいまだに行っている。

途中からの合流では、到底追い付けるテンションでもないし、ムードでもない。

共有した時間が無さすぎる。

昨晩合流して、宿に入って一夜明けたいま午前６時半。

本隊は、昨日よりの撮影をまだ行っている。

小生の出番は、このあと９時出発のロケ。

本隊は、２時間半の間に食事と仮眠を取り、そのままロケへと出る予定だ。

こんな感じで？いい作品が？

小生は、小生の出番を待ち、こなして帰るのみだ。

しかし、24日からは美術としての小生がある作品の本隊として、合流することが決まっている。


久し振りに忙しい毎日に困惑を覚えつつ。


本日の講釈は、ココまで。

真冬のナイターロケ。

現在、山形県最上で絶賛撮影中である。 昨年末から、今シーズンはかなりの頻度で真冬のナイターロケをやっている。 しかし、こんなに寒かったか？ よくよく考えてみれば、ココ数年は冬を TMC で、過ごしていた。 決まって、このクールの昼帯をやっていたため、すっかり冬のロケに腑抜けになっていたのだ。 にしても、この山形ロケは尋常じゃない。 記録的な豪雪にわざわざ来てる訳は？ しかも 小生 の出番が解らなくなるほど、スケジュールがハチャメチャになっている。 救いは、この現場がフィルムで撮影されているということ。

現場に入って、すぐにカメラを見つける事が出来た！

昨今の現場は、キャノンさんの7D が流行しておりますから。

まるで、スチールマンがたくさんいるみたいです。

しかし、午後22時から準備開始して、まだワンカットも回ってません。

果たして、宿に戻れるのは何時になるのか？

更け行く極寒の夜。

本日の講釈は、ココまで。

明日、出発します。

なんだかモノスゴイ雪が降っていますが、みなさん大丈夫ですか？

昨日、なんかの番組で 「屋根の自動雪降ろし機」の紹介を観て「ヘェ～、お年寄りには良いなぁ。」なんて思っていたら、この天気である。

１５年ほど前にもこんな雪が降ったと記憶しているが、実のところ確信は無い。

さて 本年は、正月明けから 日光に長期ロケに行き大雪にやられたが、それが １月１５日の夕方からだった。
奇しくも ちょうど一ヶ月前となる。

今回の雪は、自宅で Strong W からいただいた「愛のチョコレート」をポリポリやりながら、７回のベランダで
「奇麗じゃん！」なんて言っていた。

しかし、何とした事か？

明日は、もう 山形ロケに出発である。

わざわざ、記録的な豪雪が振っている所に仕事に行こうなんて輩は、我々 撮影隊か要請を受けた自衛隊くらいなもんです。（国防省さん、ごめんなさい。大変尊敬しております。）

多くの市民に望まれる訳でもないのに、わざわざ大雪の中を皆さんにご迷惑をおかけしに行く気分。

小生は、スケジュールの都合により、現地で丸一日フリーとなりますので、雪かきのお手伝いをしますね。
ちなみに今回のロケは、ガンエフェクトの仕事で行って参ります。

しかし、冬の地方ロケは荷物が多くて叶わん。

厚手のモモシキをボストンに押し込みつつ。

本日の講釈は、ココまで。

本日は、衣装合わせ。

超久々に都心に行って参りました。

神宮前のとある制作会社で、ある映画の衣装合わせが行なわれて、美術としてではなく「操演」として参加して来ました。

作品の殆どを極寒豪雪の山形で行なう予定です。

そこで、使う仕掛け等のプレゼンとその仕掛けを役者さんの身体に合わせるための参加です。

普段なら、そこまでのプレゼンは行なわないし、いつも通りに現場でやっていれば問題はないでしょう。

しかし、今回は小生と言えどもかなり心配している事があって、コチラから敢えてお願いして参加させていただきました。

なぜならそれは、その仕掛けをする環境が普通ではないからです。

電力やモーター、液体や気体を仕掛けの媒体とするため、極寒豪雪によってどういった？影響を及ぼすのか？
計算がたたず、その不確定要素を僅かでも払拭するための情報収集といったところです。

日本の映画製作、とりわけ小生が絡むようなインデペ作品は、予算の関係上 こういった仕掛けはテイクを重ねる事が出来ず、ワンテイクで成功させなくてはなりません。
（破壊するものや汚れてしまうものや衣裳が、予算と時間が無く２つ用意ができないから）

従って、不安要素や不確定要素は本番前にどれだけ減らす事が出来るか？というのが勝負決め手となるのです。
考えられるネガティブな事は、全て予想して対策しておきます。

本日得た貴重な情報やデータを元に、明日は仕掛けのバージョンアップをする予定。

良い仕事をすれば、良い仕事が帰って来るのです。
こと仕事については、用心が肝心です。

本日の講釈は、ココまで。

何かが違う本年。

気が着いてみれば、もう２月となっている。

昨日は、節分だったりする。

名前が ENDOH にも関わらず、「マメ」も撒かず 恵方巻きも食べず。
久しく 接吻 すらせず（キモイ？）

本日は、立春となっている。暦の上では本日から「春」なのだ。

なんだか、ここ数年に無い スピード感で時間が過ぎてゆく。

本年は、この時期ですでに ひと作品を終えているし、順調に次回作のオファーが来ている。

しかもこれは 数十年振りとも言えるが、次回作を含めて立て続けに「時代劇」が３本。

これは、かなり驚くべき事だ！

１７～８年前は、年間の大半が時代劇の仕事だったが、東京から そして関東から 民放から時代劇が消えてこの方、こんな事はついぞ無かった。

いままでにも何本かの時代劇映画が製作され公開されたが、そのすべてに 小生の元から巣立って行ったお弟子さんが何らかのカタチで関わっていたが、当の小生にはまったくオファーが来なかった。

実は、小生のギャランティが法外な値段だと勘違いされていたようです。

ココだけの話し（特にStrong W にはご内密に）、ギャランティはご相談に乗っております。昔からね。

もう一点は、山﨑美術さんの社員もしくは、構成員だと思われていたようです。

確かに大恩ある会社さんですので、他のオファーをお断りしてでも 山崎美術さんのお仕事をして参りました。

とても近い存在であることは間違いありませんが、別に社員ではありません。

あくまでも、フリーランスとしてやっております。

本年最初の作品は、日光江戸村さんからのオファーでしたしね。

これも例年と大きく違う点です。

新年早々の見習い君は、早々に イモを引いてしまいましたが、次々と応募者が耐えないのも例年と違う点です。

こうして、多くの若者と関わって行く事で、積み上げて来た「業」が少しでも晴れたらいいんですが。

まぁ、そんないろんな事が例年とは違う本年、少々 調子に乗って行こうと今日この頃思っている訳です。

何か？風を感じつつ。

本日の講釈は、ココまで。

写真で見る、撮影後記。特大号です。

クランクアップして、東京に戻り（正確には神奈川だが）まして ほぼ一週間が経過した。

氷点下を下回る日々、撮休もなくノンストップで撮り続ける事１０日間。

写真で思い出してこう。

まず最初に着手したのが ご覧の提灯（灯籠）だ。

予算と時間の都合で、予め完成している製品の ウラ の部分に へたくそで恐縮だが、小生が テーマとなる牡丹の絵を描き着色していく。



せっかく描いた絵なので、立たせようと バック を藤色にしてみました。
後日、実際のろうそくの明かりが灯ったとき、ナント逆効果になってしまった。
小生もまだまだですね。

そんなこんなしてるうちに クランクインの２日前。
えぇ？と目を疑うような「大雪」に。





スタッドレスを履いてる訳でもなく、あまつさえホイールインチアップに伴うシャコタンは、ご覧のように役立たず。




これよりさき、徒歩にての江戸村スタジオ通いが確定。

美術的には、あまり問題の無い作品のはずが、毎日「雪かき大会」へと変更。

そんな最中にも 作り物も一生懸命。




お札を作ったり。




作りかけを仕上げたり。





江戸村の スタッフ（ネコ）と親睦を深めたり。





徒歩通勤が幸いして、絶景の朝焼けを見たり。

また凝りもせずに「雪かき」したり。





雪かきで濡れた グローブ を乾かしてみたり。




タダでさえ 極寒なのに？さらに冷え冷えする映像撮ってみたり。





初めて、そして今後作る機会があるとは思えない「胎児の亡霊」を超短時間の４時間で作ったり。












そしたら、またもや大雪が降って来た。祟りかなぁ？




いま思い起こしても「寒い」「雪かき」のふたつのワードしか浮かんで来ない作品に。
若い監督（この方については、近日中に書かせてもらいます。）やその他のスタッフには、口やかましいオッサンだったろうが、小生はそれなりに掴むものがありましたよ。

キャスト スタッフ のみなさん、ほんとうにありがとうございました。
今度は、麗らかな季節にお会いしましょう。


所変わり、自宅の暖かさや愛娘ミルコの可愛さを堪能している今日、新たなオファーが届いた。

今度は、さらに北上して「山形県」に行く事になりそうだ。

本日の講釈は、ココまで。