STRONG 遠藤 創造と破壊 銀幕の隙間でひとこと。

映画 TV CM 映像の現場で、いい効果やビジュアルを作り出しながら
ここで喋ったりぼやいています。

新年度ですね。 そして春雷の閃き......春なんですね。

2012-04-17 23:17:11 | よもやま話し
4月に入り、半月が経過した。

現在参加している「プラチナデータ」の撮影もあと一息と言ったところまで来た。

今回の作品は、前半(3月一杯)美大生(男子)にアシスタントとして来てもらっていた。

在学中(この春3年)の大学では、建築を専攻しているが「映画の現場」の雰囲気が忘れられず、小生のもとにやってきたのだ。

以前にも何日か手伝ってもらったの縁だった。

映画そのものに興味がない訳じゃないが、ベクトル的には違った方向からのアプローチとなる。

「映画 映像 を製作するための資格は無い」以上、どういったカタチであろうと「ヤリたい」と言う気持ちは、
パッションだと思う。

先週になるだろうか?

やはり、当ブログを通じて、ひとりの学生(女子)さんが相談にやって来た。

その方も専攻は、まったく映画 映像 とはかけ離れた学科を学んでいる。

小生は、かねてより「専門学校 を出ていなくとも、充分に映画は作ることが出来る」
「体育会系であろうと、元ヤンキー(現役はNG)だろうと、スタッフになれる。」
と言い続けて来た。

しかし、勘違いをされては困る。

なりたいパートやポジションによっては、専門学校を出た方がいい場合もある。

小生の元で働いたり、ものつくりをするのに学歴は不要だと言っているのだ。
学歴は、無いよりあった方がいいに決まっているが、小生がそう言い続けているのは
学歴にとらわれて、優秀な才能が朽ちて行くのが勿体無いと思うから。

才能は、どこに隠れているか?わからない。

現在 3月末からは、新卒の若者の面倒をみている(いまのところ)。

彼女は、昨年の夏から冬にかけて 映画「るろうに剣心」に小生のアシスタントとして参加。
まだ在学中であったために後半は、撮影所から通学しながら現場を体験し学んで、この春から上京して真剣に
映像に取り組む事になった。

4年生の大学であれば?彼女のように3年までに単位を出来るだけ消化し、時間を有効に使って現場を体験できる。

このシステムは、小生が強くお進めしている。

なぜならば? 在学中に「現場の辛さや面白さ」を知る事で、進路に選択種が増すからだ。

卒業して、一大決心して業界に入ってみたが...........考えていたものと.........なんてことにならないように。

先週相談をうけた学生さんも「現場見学」をしてもらい、次にすべき事いまヤルべき事を指導した(つもり)。
(運転免許は、どのパートでも必要です。)

小生もまだまだ発展中ではあるが、残された時間がたっぷりある訳ではない。

いま出会える人が将来優れたクリエーターになれば、業界全体を盛り上げていけるチカラになればいいなぁと信じている。

さぁ 春です。 目を覚ましましょう!  そして、アクションを起こすときは常です。

人間に冬眠はありません! 活動し続けよう!

本日の講釈は、ココまで。








初号! 久しぶりだぁ!

2012-04-10 22:39:53 | 職業としての映像
本日、昨年4ヶ月を通して参加した映画「るろうに剣心」の
関係者試写会に行って来た。

自信が参加した作品の「初号」を観るのは、何年振りの事だろう?

毎年、数本の映画に携わっているが、初号を観る環境も意思もなかった。

しかし、今回ばかりは絶対に観ようと思っていた。


これほどの時間と気力を要した作品は 27年ぶりのことだ。

27年前の作品もハリウッド製作のオール日本ロケ作品。
(こちらは、半年近くかかった)


今回の「るろうに剣心」もハリウッド資本というのは、何かの縁と言うよりは?
やはりアメリカのバジェットの大きさなんだろう。
準備を除いて、撮影のみで4ヶ月というのは今の日本映画界ではありえない。
参加出来た事がほんとうに幸運なんだと感じる。

さて、今回の「るろうに剣心」だが。

試写を観て、いま言える事は「是非、観て欲しい!」
もの凄いアクション映画になっているという事。

いままで、キャリアの半分近くを時代劇に注ぎ込んで来たが、
これは、まったく新しいカテゴリーのサムライムービーだろう。

小生が下積みをしたころの「時代劇」におけるアクションは、欧米人には解らない「間(マ)」とか?「間合い」の概念を強く意識した 殺陣廻り(タチマワリ)になっていたが、今回のそれは 広く世界を納得させるだけのアクションになっていると思う。

今回のアクションチームの功績は大きい。

小生は、キャリアから来るプライドで、長い間受け入れて来なかった現代の 「殺陣(タテ)」だったが、
本作のアクションを通じて、自分に固定概念があることを大きく反省した。

映画がエンターテーメントであること、そして娯楽である事を考え直す作品となった。

映画「るろうに剣心」は、世界に出て欲しい作品です。
早く劇場で、みなさんの反応が見たい、聞きたい気持ちでいっぱいだ。

公開は、8月25日 です。
お楽しみに!


本日の講釈は、ココまで。