STRONG 遠藤 創造と破壊 銀幕の隙間でひとこと。

映画 TV CM 映像の現場で、いい効果やビジュアルを作り出しながら
ここで喋ったりぼやいています。

そろそろ書いておかなきゃ。

2010-02-14 16:10:12 | 映画
やはり、そろそろ 「アバター」について?書いておこう。

まずは、感想から言わせてもらうと.....。

「残念」の一言につきる。

では?一体何が残念か?と言うと?

現在の小生がおかれている状況を「残念」に感じてしまった。

作品自体は、文句の付け用がありません。

観たというよりは、「体験」したと言うべき映画だ。

監督のジェームス・キャメロンは、ターミネーターのころから注目していた。

その自由な発想と新しい試みへの挑戦といい、天才的だからだ。

随分前になるが、彼の作品「アビス」では我々にとって最も難しいとされる 水中 に挑み、

見事な作品を作りだしている。
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そして今度は、「アバター」だ。

2Dで観るか? 3Dで観るか? やや迷いがあったが、彼が3Dを仕掛けて来たからには「何か?」が
あるだろうと メガネ をかけて鑑賞した。

始まってから、エンディングを迎えるまで「圧倒」されるばかりの約3時間。

おそらく、この先 何年が過ぎようとも 日本人が作る事の出来ない 映像 がそこにはあった。

ハリウッドの感性と環境が伴ってこそ、実現し得る 映像。

万が一に日本トップ監督が同じ発想をして、企画書を提出したところで「特撮モノ」で

終わってしまうだろう。

日本においての映像は、制限と制約で雁字搦めな上にビジネスとして確立していないために

「アバター」のような予算を投資してくれる企業も団体もない。

CG をとってみても あの世界観やスケール感を持っている クリエーターはいない。

しかも「アバター」は、マットペインティングのような、今ではローテクと言われるようなもの
使い、映像としてハイブリットな奥行きと透明感を出す事が出来ている。

一方にこだわる事無く、うまく合致させている。

言いたい事は、まだまだ山ほどあるが。

ただただ、残念の一言に尽きる。

フッと「ひとまね子ザル」を思い出しつつ。

本日の講釈は、ココまで。






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