Straight Travel

日々読む本についての感想です。
特に好きな村上春樹さん、柴田元幸さんの著書についてなど。

「信長の棺」加藤廣(ひろし)著(日本経済新聞社)

2007-06-05 | 日本の作家
「信長の棺」加藤廣(ひろし)著(日本経済新聞社)を読みました。
本能寺の変後、信長はどこへ消えたのか。
光秀謀反にちらつく秀吉の陰謀。阿弥陀寺の僧侶が握る秘密の鍵。そして、主人公の太田牛一が最後につかんだ驚愕の事実とは?
日本史最大の謎に挑んだ本格歴史ミステリーです。

主人公の太田牛一は実在する伝記作家。
信長と秀吉に仕え、「信長公記」「大かうさまくんきのうち」などを著述しました。光秀の謀反の後ろにいた人物とは?秀吉の出自の秘密は?信長のゆくえは?
さまざまな周囲の人物、時代の風俗を絡めて描かれており、読み応えがあって面白かったです。
こういうことが本当にあったのかも・・・と思わせる真実味がありました。