はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「まいまいつぶろ」

2024-05-17 15:30:51 | 本・映画・ドラマ
村木嵐さんの「まいまいつぶろ」を読みました。


9代将軍、徳川家重の生涯を描く物語。
感動の歴史小説。。でした。

暗愚と疎まれた将軍の、比類なき深謀遠慮に迫る。

口がまわらず、誰にも言葉が届かない。
歩いた後には尿を引きずった跡が残るため、まいまいつぶろ(カタツムリ)と呼ばれ蔑まれた君主がいた。
常に側に控えるのは、ただ一人、彼の言葉を解する何の後ろ盾もない小姓・兵庫。
だが、兵庫の口を経て伝わる声は本当に主のものなのか。
将軍の座は優秀な弟が継ぐべきではないか。
疑義を抱く老中らの企みが、二人を襲う。
麻痺を抱え廃嫡を噂されていた若君は、いかにして将軍になったのか。

第九代将軍・徳川家重を描く落涙必至の傑作歴史小説。


人生、どんな人と出会い、どんな人の近くに居るかによって、
人生の豊かさが大きく変わるんだろうな、、なんてことを、読みながら、
とても思いました。

心通じ合っていた、正室の比宮が、若くして亡くなってしまったのが、
とても心痛かった。
この時代を生きた人たちは、理不尽なことがとても多くて、
生きにくい時代だったのかもしれない。それでも、
心通う真の友と呼べる人と出会えたことは、幸せなことだったのではないか。

なんてことが、じんわり胸に沁みました。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« レッスン日でした(^^) | トップ | ミニトマトの花が咲いた! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本・映画・ドラマ」カテゴリの最新記事