はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「絶唱」

2016-03-04 20:02:09 | 本・映画・ドラマ
湊かなえさんの本「絶唱」を読みました。
感想など綴ってみたいと思います。


湊かなえさんの小説は、「告白」が映画化されたころに読んで、
読後、気持ちが、底なし沼に落ちていきそうな嫌な気持ちになり、
もう1冊読んで、やはり、同じような気持ちになったので、もう2度と読みたくない。と、
心に決め、本は読まず、原作の映画やドラマも、あえて見ないように心掛けてきた。
嫌な気持ちになりたくなかったから。

湊かなえさんって、どんな人なんだろう?とは思いつつも、積極的に情報を集めなかった。

それが、少し前に、「アナザースカイ」というテレビ番組で、湊かなえさんを見ました。

広島のご出身。
兵庫県の大学を卒業され、働いているときに、2年間お休みをとって、
トンガへ、青年海外協力隊として訪れた。
なぜトンガだったのか?
などなどお話されている様子は、私には、とても魅力的な女性に見えました。


そんな彼女が、どうして、あんな読後嫌な気持ちになるような小説を書くのだろう?と、
興味を持ってしまいました。

「イヤミスの女王」と言われている湊さん。
イヤミスって、、、なんだろう??ニアミスなら知ってるけど、イヤミスって知らないなぁと、
調べてみたら、
イヤミス=読んで嫌な気分になるミステリーですって^^;;そんな言葉があるんだ、と、びっくり。

そんな湊さんが、トンガで知り合った女性が、とても魅力的な方で、
その方は、もう亡くなってしまったのだけれど、この本を墓前に、、と、持ってきました。
と言われていた本が、この「絶唱」でした。

この本は、トンガでゲストハウスを経営する尚美さんという方を中心に、
いろんなことがあってトンガへ旅してきた人の物語・・・連作短編集です。

その締めくくりに、「絶唱」というタイトルで、湊さんだと思われる方から尚美さんへの
手紙という形で綴られています。

アマゾンの本の内容紹介には、

心を取り戻すために、約束を果たすために、逃げ出すために。忘れられないあの日のために。
別れを受け止めるために。「死」に打ちのめされた彼女たちが秘密を抱えたまま辿りついた場所は、
太平洋に浮かぶ島―。喪失と再生。これは、人生の物語。

と書かれている。

人の死を受け止め、また前を向いて歩き始めようとするきっかけに、トンガという場所がなっているのだろうか。
心にしみ込んでくるような、感動が残りました。嫌な気持ちなど微塵もなく。
トンガに行ってみたいとさえ思いました。

湊さんには、これからも、こんな物語を書いてほしいなぁと願わずにいられません。
でも、TVでは、「これからも、イヤミス書きますよ~」と言われてたので、
2路線、、、書いてくださると、嬉しいななんて思ってしまいました。

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