はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「宙ごはん」

2023-08-06 18:10:46 | 本・映画・ドラマ
町田そのこさんの「宙ごはん」を読みました。
感想を綴ってみたいと思います。


この物語は、あなたの人生を支えてくれる

宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。
厳しいときもあるけれど愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、
イラストレーターとして活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野だ。
二人の母がいるのは「さいこーにしあわせ」だった。
宙が小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する風海のもとを離れ、
花野と暮らし始める。
待っていたのは、ごはんも作らず子どもの世話もしない、
授業参観には来ないのに恋人とデートに行く母親との生活だった。
代わりに手を差し伸べてくれたのは、商店街のビストロで働く佐伯だ。
花野の中学時代の後輩の佐伯は、毎日のごはんを用意してくれて、
話し相手にもなってくれた。
ある日、花野への不満を溜め、堪えられなくなって家を飛び出した宙に、
佐伯はとっておきのパンケーキを作ってくれ、レシピまで教えてくれた。
その日から、宙は教わったレシピをノートに書きとめつづけた。
全国の書店員さん大絶賛! どこまでも温かく、やさしいやさしい希望の物語。


午後読み始めたら、止められなくなって、結局最後まで読み切ってしまいました。
いっぱい涙しつつ。
号泣、、ではなく、気づいたら勝手に涙が出てる感じの涙でした。
宙ちゃんは、最初とても小さかった(5才くらい?)のに、幼稚園、小学校、中学校、高校と
家族や、同級生、かかわってくれる大人たちなどなど、いろんな人と関わり合い、
悩んだりしつつ成長していく様が描かれています。
つらい時、寂しい時、嬉しい時、様々な場面で食事する様子が描かれていて、
いいなぁ、こんなに身も心もほっこりする食事。。と思いました。

佐伯がとても素敵で(見た目は怖そうだったけど)、佐伯の存在があったから、
宙ちゃんは、こんなに素敵に大人になったんじゃないか、、とさえ思ってしまったほどでした。

人生誰にでもあるだろう、心が折れて、一歩も前に進む気力さえなくなってしまう時、
そんな時に、、この物語のことを思い出せたら…少しは元気になれるかな。
と、そんな読後感に満ちていました。

このところ、暑さとお疲れもあってか、気持ちが前向きになれず、
そんな自分を嫌になっていましたが、
優しい本を読んで、いっぱい涙したから、心の中に溜まったどろどろ・・・
流れ出てくれたかなぁ。だといいなぁ。なんて(^^ゞ
コメント
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