はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「女のいない男たち」

2014-10-23 15:05:15 | 本・映画・ドラマ
村上春樹さんの本『女のいない男たち』を読みました。

ハルキストというほどではないけれど、村上春樹さんの書く文章は、とても好きだと思う。
なので、比較的、よく読んでいる方かもしれない。

短編集って、あまり読んだ記憶がないなぁと思っていたら、9年ぶりなのだそうだ。

6篇収録されていて、
最初から、「ドライブ・マイ・カー」「イエスタディ」「独立器官」まで読んで、
なんだか、今あで読んだ村上春樹さんの雰囲気と少し違う感じがするけれど、それは、
短編だからなのかなぁ?なんて思ていたら、
次の「シェエラザード」「木野」「女のいない男たち」は、誰が書いたと教えられなくても、
読んでいると、自然と、村上春樹さんの書かれたものだとわかるくらいに、
村上ワールド(っていうのかな?)全開だった。

謎が多い…これってどういうこと??など考えつつ読むのも好きなのだけれど、
私は、どうして、村上春樹さんの文章が好きなのかな?なんて、頭の隅っこで
考えつつ読んでいた。

例えば、シェエラザードは、読んでいて、「1Q84」のことを思い出した。
羽原という男性は、何故か、どこかの部屋に軟禁されている状態で、
日々の生活には支障がないように3日に一度、女性が通ってくる。
そういう設定が、何故なのかは、さておき…その2人の間の会話などを中心に
話は進んでいく。その会話も、なんだか不思議ではあるのだけれど、
女性が通ってこなくなったら、関係はおしまい。
ということが言いたいのか?そうじゃないのか?
おそらく、100人の人が読めば、100人とも違うことを感じたり考えたりするのだろうと
思うところが、村上春樹さんの小説のおもしろさなのかな。

「謎」は「謎」として話が進んでいくあたりが、不安定な気持ちの上に、
いろんな出来事が起こるので、ふわふわ気持ちが漂っているような感覚になるところが
好きなのかな?
それとも、人と人との距離感とか、関係性が、とても、、一定の距離を保った感じで
描かれているところも、好きなのかもしれない。
読んでいて、BGMとして、音楽が聞こえるような感じもとても好き。

うまく表現できないけれど、世の中のハルキストさんたちは、どういうところが
好きなのかな?(ちょっと訊いてみたい)

コメント
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