Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

愛犬家

2011-01-13 | Others
 デアゴスティーニから新たに古寺・仏像というDVD付きのシリーズが出ています。好きな方には堪らないでしょうね。
しかし、以前にも似た企画があり、全部買っていたらたいへんな量に違いありません。
そういうシリーズ物ではありませんが、ちょっと関係なさそうな大型本というのも、買ったはいいけど始末に困るというのがあります。

例えばヴェネツィアの歴史的邸宅を紹介したのとか、一見全く関係ないのですが。
そして今日の画像にあるラルフ・ローレン40周年の大型本も、一歩間違うと骨折しかねないほど重くて危険です。



この写真集にはゴールデン・レトリーバー、ジャックラッセル・テリア、アイリッシュ・セッター、アイリッシュ・ウルフハウンド等が登場します。

大型本ではありませんが、ポール・ボキューズ自伝の口絵にある、子供時代の写真に写っている犬も何とも言えません。
犬好きなのでしょうか、下のバート・ヤンシュのジャケットもなかなか和みます。
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O.V.Wright

2011-01-12 | Soul
 歌のタイトルではありませんので、月光が柄になったタイは持ってないと思いますが、ポルカドットは幾つかあります。
でも今日の画像のように、ここまで間隔があいたのはこれだけかもしれません。
水を含んだセメントみたいな、ちょっと変わった色合いです。



今日の一皿は、以前切れ味鋭い「A Nickel and a Nail and the Ace of Spades」を取り上げたO.V.Wrightの日本でのライブ盤です。
何も知らずに聴いた方には、どう聴こえるのかちょっと客観的には判りません。
その場で聴いていたというだけでなく、数か月後には残念ながら心配したとおり亡くなってしまった記憶と重なるからです。

昨年スペンサー・ウィギンスのフェイム録音が英Kentから出た時も書いたと思いますが、イギリスの方のリサーチも念が入っていて、O.VのCDに身近な人々からの証言がありました。
意外にも普段は面白いことを言って笑わせるようなタイプの人で、複数の歌手が上がるステージでは、彼のあとには歌いたくないと思われていたそうです。

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寒さが続きます。

2011-01-11 | Soul
 画像のスーツは十年以上前のKitonの製品で、社主Ciro Paone名のタグが付いています。
いつだったかピッティから戻られた白井さんが、「チーロが倒れたらしいよ」と教えてくれた年がありました。

ちょうど一年前、懇意にしていた人の奥さんが四十くらいなのに、職場で急に倒れてしまいました。
そして昨年知り合ったばかりの方で、やはりまだ四十代なのに年末変調をきたした方がいらして、一日も早い回復を祈るばかりです。
インフルエンザやノロも騒がれており、皆様におかれましてはくれぐれもご自愛ください。



ニュースを観ていたら、会見するアメリカ政府関係の人が映っていました。
どういう所の利益を代表する人か判りませんが、ちょっと手を加えたらかなりいい感じになるのではないでしょうか、と思わせる要素を具えていました。一般的には、多分そう見えないタイプの人なのですが。

日本では断然、アジア大洋州局長ですね。
以前からTVで見る度、リアルな雰囲気を活かしたコーディネイトが加わったら、さぞかし.....と思っていました。
日本ではその分野にそこまでの方は珍しいのではというほど、ちょっと容姿が整い過ぎているくらいの方です。

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袖ボタン

2011-01-10 | Soul
 先月DVDで、ケーリー・グラントのスーツだったか袖口がアップになる場面を観ていた方から、最近の感覚からすると袖ボタンが随分袖口に近く見えますね、との指摘がありました。





以前物の本で読んだ記憶から、袖口からボタンまでの距離は1インチ(2.54cm)以内とあったように思っていました。
気になり改めて捜すと、見つかったのはアラン・フラッサーの二作目「Clothes and the Man」だけでしたが、重衣料の項「Buttonholes」の記述に、袖口の「一番下のボタンは袖口から3/4インチ以上離れていてはいけません」とあります。

フラッサーは自身の着こなしはともかく、リサーチは念が入っていたようなので、謝辞で名前を揚げているアンダーソン&シェパードのデニス・ハルブレイ氏等にこうした細部も確認していたと思われます。

3/4インチですと2cm弱で私の記憶より更に短いので、確かに今日の目で見ると袖口にボタンが近く見えるかもしれません。
下は皆さんお持ちの、そのフラッサーの四作目「Dressing the Man」のカバーに使われたケーリー・グラントの袖部分で、このスーツはノーマルに見えます。

ではなぜ我々の目がそうなって来たのでしょう。一番下の画像は1995年前半に雑誌に掲載されたナポリの製品で、媒体に載るものとしては先駆けでした。
こうしたかなり極端な状態が新鮮に見えたか、そこから入った人はあたかもそういう風に着るものと思いこんで、その後出て来た日本製のブランドにも反映されていったように思います。
それが徐々に感覚を変えていったのかもしれません。

ミラノの仕立て屋・既製品はもちろん、先のナポリの人たちもこんなには極端ではありませんし、もしかすると詰める可能性を前提に長く作っていたり、「あっ、間違えた」と、始まりは偶然だったということもないではありません。

何れにしても、先ほどの英米の数値にしろイタリア風に前者より遠い位置にしろ、全ては体格とのバランスの問題です。パンツのカフ同様、全ての人に一つの数値を適応させるのは少々乱暴でしょう。




←袖口。



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サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会+Stuff

2011-01-08 | Rock
 須賀敦子さんの「トリエステの坂道」に「ふるえる手」と題された一遍があります。
ローマのナヴォーナ広場横の教会で観たカラヴァッジョの絵から、ナタリア・ギンスブルグを訪問した記憶へとつながる話で、今日のLPジャケットと昨日の引用から何となく思い出しました。



「やぁ、ここは本当に気持ちいいね」
「寿命がのびるよ」
「また、皆で集まりたいね」
「じゃ、ニューヨークで会おうか」
と巣鴨だか玉川温泉だかわからない会話です。

というのも、1976年A&Mのこのジョー・コッカーのアルバムはキングストン録音で、バックはリチャード・ティー、スティーブ・ガッド、ゴードン・エドワーズ、エリック・ゲイル、コーネル・デュプリーという後のStuffを組むメンバーです。

そこへクラプトンのギターや、ボニー・ブラムレットの声が一曲づつ入ったりしますが、内容は憶えていません。

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Let's have a party.

2011-01-07 | Blues
 昨年秋頃から、たまにデーブ・スペクターのギャグで笑っている自分に気づき、笑いに飢えているのかと思う今日この頃です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
例年体調に苦しむ大晦日から元日も、前後一週間にたくさん食べたのは牡蠣くらいで、自重した為か快調です。

そういえば豊島園のポスターで、デーブの横に「一刻も早くすべりたいです」とあるのも、ちょっと面白いですね。



今日のLPジャケットは、ちょっと「ハスラー」のパイパー・ローリーを陽気にしたような感じもありますが、女優といえばカトリーヌ・ドヌーブが映画の宣伝か何かで来日していたようです。
歯の調子が合わないのか、しばらく前から喋り難そうな徹子さんと対談していました。

たまたま先日書いたように、日本的な社交辞令で、19年前の前回出演から変わらないとか若いとかいう言い回しが喜ばれず、変わらなかったらその方がおかしいでしょ、と突っ込まれていました。
他も噛み合わない部分が多く、ちょっと残念な内容ではありましたが。

ドヌーブの恰好は、TVで見る日本的な衣装からは素っ気ないくらいに見えたかもしれません。
ナタリア・ギンスブルグの恰好を表現したアメリカ人の、見当はずれを指摘した須賀さんが言うのと同じく、質を重視した特有の飾らないスタイルが貫禄のついた今にあっていました。

それではエイモス・ミルバーンも言っているので、早速宴会に行ってスベッてきます。

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Have wife, Will travel.

2011-01-06 | Soul
 知り合いに小中学生三人の女子を持つ、子育て真っ最中のお母さんがいます。
いつだったか、上の子がまだ小学校高学年のうちから、彼氏だ彼女だとませた事を言って困ると嘆いていました。
年頃ともなれば厭でもそういう意識になるわけですが、小さい頃からそんな事に気を煩わされるのもいかがなものかと同情しました。



昔、同級生のヤスコさんにもらったアーウィン・ショーの「夏服を着た女たち」を読むと、訳者の常盤新平さんが書いたジャズ・エイジの話や「アメリカの編集者たち」へと繋がりました。
アーノルド・ギングリッジやベネット・サーフを知ると、音楽その他の分野にも関連する部分があります。

そのアーウィン・ショーの表題作は、二十代か三十代に結婚した夫婦なら一度は憶えがありそうな他愛ない揉め事を切り取った話です。
冒頭の小学生と大差ないというか今読んだら何と言うこともないかもしれません。その揉め事を、最後の数行で洒落た一遍に変えて見せます。

ショーはたしか弱小プロフットボール・チームの選手や様々の職業を経験したと読んだ記憶がありますが、映画化された「若き獅子たち」を書き、戦後はパリに住んでいました。
182度くらいの転身ですが、思い出せる他の話も時代の要請からでしょうか、ショーあるいは知人が異性関係で苦労したのではと伺わせる話が多かった気がします。

そういえば、これはまた別の話で、先の一遍にあった「フランス風にさようなら」だったかにクリスティナという女性が登場します。
セリフの中に、ギリシャ人に優しくするのが厭になったとか何とか出てきたように思いますが、先月取り上げたギリシャ人タキ・テオドラコプロスの「ハイ・クラス」を読むと、最初の妻がクリスティナという名だったことが判ります。
偶然でしょうが、読み返してみましょう。

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初夢

2011-01-05 | Blues
 子供の頃は、31日の夜から1日にかけてみる夢が初夢だと思っていました。
大人になる頃には1日の晩という説を聞いて、漠然と納得していました。
すると去年くらいから2日の晩だと言う人もいて、それぞれ説があるそうです。



青森ヒバの木端がネットに入ったひばチップというのをもらったので、部屋に吊るすと製材所っぽい良い木の香りでいっぱいになりました。
それは、よく聞くヒノキチオールという成分によるものだそうで、抗菌・防虫・消臭効果に優れ、精神安定効果もあるとのこと。
枕元に置くだけで、ストレスが緩和されるそうです。

そのお陰かどうか判りませんが、たいへんよく眠れたので初夢を見たか見なかったか憶えてないほどです。



ジャケットを見たらよく眠れそうで買ってしまったのかもしれません。
退屈なインストの曲とエコーの利いた歌、違う意味で眠れそうです。
失敗したーと熱くなり、暖かくなる方もクリア。シナトラ一家にやられてしまいました。
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Dorian Leigh

2011-01-04 | Others
 今日の画像をご覧になって、アラ何処かで見た事あるなぁと思われた方はアメリカン・ロック好きの人に違いありません。また名前まで断定された方は、ご婦人のファッションにそうとう詳しい方かもしれません。
N・パークの描くLittle Feat/Dexie Chickenのカバー・デザインの元ネタで、ドリアン・リーというモデルさんです。'50年代を代表するモデル、スージー・パーカーより15歳くらい年長で、今日のスーパー・モデルの先駆けのような位置づけらしいです。



私共の住む辺りはたいへん穏やかな正月で、ニュースで日本海側の厳しい天候を聞くと申し訳ないくらいの好天でした。
積雪の重みに耐えかね、漁船が百数十隻も沈んでしまったという話にも驚いていたら、被害は拡がっているとのこと。

ここ二年くらい、以前は見向きもしなかったミカンや駅伝に親しむようになってきました。
アフリカからの留学生でなく、日本人にも17人抜きをする選手がいるとはすごいなんて感心しています。

でも運営管理車というのでしょうか、監督さんが後ろから拡声器でガナっているのもどうでしょう。アナウンサーが伝えるには「タナカー、田中ー、オトコになってくれー」なんて叫んでたらしいですが、これを推進力に変換する選手の作業もたいへんです。

ところで、大手町から箱根まで五時間半ほどで駆け抜けるそうですが、昔の飛脚というのはどのくらい脚が速かったんだろうとのん気に考えています。



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負け戦の名人

2011-01-01 | Others
  新年明けましておめでとうございます。
お陰さまで、二度目の正月を迎えました。本年も宜しくお願いいたします。



昨年も幾度となく引用させていただいている辻静雄さんに「ヨーロッパ一等旅行」という著書があります。
深田祐介さんという方が書いた、“「連敗」の名人”と題されたその文庫本のあとがきに、

“東大の中根千枝教授に伺った話である。
「マレーシア人のビジネスマンが、日本人とは仕事がしやすい、というんですよ。日本人と仕事をすると、額に脂汗浮かべて、"あんた、これ、いい品物、値段安いよ、買いなさい"の一点張りだ、というのね」
 そこへゆくと、アメリカ人は商売のプロである。こちらの要求を訊きだしては、これならどうだ、これが駄目ならこの代案でいってみないか、次々と解決策を示してきて、こちらは追い詰められ、逃げ場がなくなって、買わされてしまうケースが多いのだ、という。
「これがヨーロッパのセールスマンとなると、またひと味違ってくる、というんです。商売の話をしていると、突然美術音楽の話になる。各地の風俗、料理の話題に変わったりする」
 そこでやれモーツァルトのミサ曲がどうだ、いや、あそこの料理が、などといい気持ちになって論じ合い、共感し合ったりしていると、ふいに話題が商売に戻ってくる。自然、今までの会話の流れからいって、商談に応ぜざるを得なくなってくる。いくらモーツァルトと商売は別の次元の話、といっても、そんなに簡単に割りきれるものではない。
              
                      ―中略―

 辻氏と対談した折、氏は「負け戦を知らない料理屋は駄目だ」といった。
 他所の料理屋に行って、そこの名物料理を食べて、「こいつは参った」といわば平然と戦に負けて、そこで自分の負けた料理に改めて好奇心を燃やすような主人がいなくては、料理の向上はおろか、商売そのものも落ち目になってしまう、というのである。”

これは1984年に書かれた話なので、前段の話からは遥かに進歩していると思いますがいかがでしょうか。異業種を知りませんが、今では笑い話だと思いたいところです。

後段は飲食業のみならず、アパレルにもぴったり当てはまる話で、「競合他社の商品であっても、美しい物は美しいと思える心が大事」と語った海外の商品担当者がいました。
狭い了見に囚われず、善し悪しを見る目を常に養うことで、自らの商品もまた進化するということです。

画像の女優は、シナトラや伝説的な闘牛士ルイス・M・ドミンゲン等の男性を夢中にさせたエヴァ・ガードナー。



Mt. Fuji 奥ゆかしく雲に隠れています。
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