Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

映画から

2020-11-08 | 映画
ようやくアメリカ大統領選挙も決着がつきそうですが、すんなり終わらないというのが大方の読みです。
4年前にも思いましたが、映画"Back to the future"に出てくる「ビフ」というのを大人にしたら、トランプみたいになりそうだと改めて思いました。

というわけで、本日は映画に絡めたお話。
少し前に日活の「あいつと私」というのを見ていたら、最後の方に滝沢修という俳優さんが出てきて上着を脱ぐシーンがありました。
すると、いつも言っているようなシャツの着方をしていて驚きました。
その役はアメリカ帰りという設定なのですが、アメリカ人はシャツのカフを小さくしないし体型的にその必要がないように思えますから、当時の日本人としては珍しかったのではないかと思います。
その画像はないので、以下をご覧ください。



アステアはバレルカフの袖口を折って着ている写真もありますが、カフがルーズ過ぎて、例えばホーズをはいてない為に裾と靴下の間でスネが剥き出しになってる状態に似ています。



イタリア人のアニェッリのシャツは、身幅はゆったり袖丈は長く、カフはかなりピッチリ。
もう少しゆとりがあって丁度いいのを着ている写真もありますが、これはちょっとタイト過ぎます。
いくら袖丈が長く作ってあっても動作によっては持ち上がるので、キツ過ぎては元に戻る余裕がありません。というより、もしかしたら全く動かないよう意図したものかとも思えるくらいキツ目。
映画の中の滝沢さんが着ていたのは、アニェッリのカフにゆとりを持たせた感じでした。
 
                 * * *



先日、フランク・キャプラ監督の「オペラ・ハット」(原題"Mr. Deeds goes to town")から、ゲイリー・クーパーが仮縫いをしてるシーンをinstagramにあげたところ、数日後クーパーの娘さんがそれを紹介してくれるという事がありました。
何だか不思議な気分ですが、面白い時代です。

マリア・クーパー・ジャニスさんは白井さんと同じ1937年生まれで、ご主人は著名なピアニスト、お父さんの写真集を二冊出しています。
instagramではG.クーパーに関する資料を毎日のように投稿していて、大半はすでにどこかで見たことがありますが、たまにホームムービーのような珍しい動画もあります。
上の一冊目の表紙のように、娘さんにとっては幸せな思い出で、きっと永遠のヒーローなのでしょう。

クーパーが「摩天楼」で共演したパトリシア・ニールとよい仲になった、という有名な話を以前書きました。
正義の人、良き家庭人というイメージだったクーパーだけに、当時はかっこうのネタになったそうです。
結局家を出ていた期間は6年に及んで、その後戻りました。
娘に不安を与えたくないというお母さんの努力の甲斐か子供の防衛本能か、娘さんはその頃特に不安をおぼえなかったと答えているようです。
後にP.ニールは作家のロアルド・ダールと結婚して5人の子供にも恵まれましたが、1983年に離婚。
おそらくその直後だと思います、クーパー母子からP.ニールに連絡をとり、ある晩一緒にテーブルをかこんで和解したと後から読みました。

「あいつと私」が作られたのと同じ1961年、G.クーパーは60歳で亡くなっています。
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