Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

Kawase Hasui / 川瀬巴水 

2011-03-21 | Others
 計画停電初日、朝7時半に家を出て目的地に着くと四時間以上たっていました。
黙々と並ぶ人の列には、被災地の負担を少しでも引きうけようというような、何だか静かに耐えるような力強い空気がありました。

数十年前、海外提携ブランドのノウハウを移植するよう技術者としてパリに派遣され、その後幾度も行き来していたという方に久しぶりにお目にかかると、ご高齢の母堂が健在で、今回被災されたとのこと。
翌日にはバスでの上京が決まっていると、安堵されていました。
他にも目上の方々で、被災地に肉親をもつという方が意外に多くて驚きます。



義母の名はアイコじゃなくて、三十代の知人と同じ若い人みたいな名です。
調理師免許を頼られ、忙しく元気に働いていました。
被災地の中心にいたのに、早い段階で無事が確認出来ましたがその後連絡が途絶え、一週間目に電話回線が復旧してすぐ連絡がありました。
貯水場で水をもらう列に加わると、五時間かかったそうです。

四日目に仙台から助けに行った人が、道が寸断されて諦めざるを得ないほどだったというのに、何の不自由もないこちらが四時間かかったなんて、恥ずかしい事を書きました。

下は1924年の川瀬巴水の版画「東京二十景 芝増上寺」。
大正時代の作品ですが、何だかモダンなものを感じます。

画像を作ってあったので続けられましたが、さすがにここ一週間はこんな事書いてる場合じゃないなという気持ちもありました。悪しからず。

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