いっぽいっぽまたいっぽ

今年度44歳。14年前に地元の役所に就職した田舎者が、巨大組織で働きながら、日々思うことを綴る日記です。

交渉力とは・・・3

2010-02-01 22:30:53 | 日記
Sさんの件については、

時間だけがズルズルと過ぎているような感じです。

娘さんの不正就労が判明したのは6月。

もう半年経ちました・・・。

少しずつ進展しているようにも思いますが、

あまりに時間がかかり過ぎているようにも、

やっぱり思います。





今日、Sさんに電話をしました。

いつものように留守番電話のコールが始まり、

伝言を吹き込んでいる時にSさんが出ました・・・。




「前回電話で、議員さんとうちの課長に話をつけてもらうって言われてましたが、

 先日議員さんが来た時、課長がいなくて、

 結局何も解決はしてませんよ」



Sさんは、

「何言ってんの!?

 もう3千円ずつ払うって決まったんだから、解決してるんです!」

と言って聞きません。



3千円ずつ払う話になった時は、まだSさんの預貯金を調べていないときです。

預貯金が200万円もあれば、話が変わるのも無理はないことです。



今日話した内容は・・・、

不正就労をした娘さんが、今春美容専門学校に入学する予定だそうです。

そのために制服代や何やらで数十万円かかるそうです。

また、親から、親の入院費用を預かっていたそうです。

だから返さないといけないから、結局200万円もの貯金はすべてなくなるとのことでした。



よ、よく分かりません・・・



一体学校代はいくらで、預かっていた金額はいくらなのか、

それで一体いくら余るのかで、

返済額を再度決めなおしたいのだと伝えても、

「だから全部なくなるって言ってるじゃない!」と声を荒げ続けるだけでした。



普通に考えれば、

具体的な金額も示そうとせず、金がないと主張するのは

おかしなことだと思いませんか?



しかし、仮に金がいくらあったとしても、

一括だろうが、分割だろうが、

こちらが求める額に応じてもらえなければ、

交渉は成立しません。

交渉に応じない不正就労世帯に対し、

何の公権力を行使できないのが、

弱者を守る最後の砦の

生活保護の制度なんです。



「話がついてないなら、また議員さんに話して、

 おたくの課長と話してもうらわよ!」

と言って、今日のバトルは終了しました。




もしかしたら、もっと別の方法があるのかもしれません。

しかし現段階では、特に効果的な手段は見つけられていません。



これから議員が再び入り、

事態が好転するのを待つしかありません。

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