いっぽいっぽまたいっぽ

今年度44歳。14年前に地元の役所に就職した田舎者が、巨大組織で働きながら、日々思うことを綴る日記です。

行政サービスのカタチを考える。

2014-01-26 21:51:25 | 日記
今年度から、この施設でサッカー教室を開講しました。
私と、今年配属された後輩が、サッカー経験者だからです。

また、過疎化したこの島には、サッカーをする環境がありませんでした。
サッカーのスポ少もない。中学校にサッカー部もない。
子どもも減り、大人数のスポーツで遊ぶ機会がありません。

ならば、と年度当初企画し、親課の許可を取り、開講に至りました。



で・・・

この島の近くにも、島があり、小学校があります。
人数の少ない小学校です。

出張でサッカー教室を開講してみては?と思いました。

しかし、開講するなら土日しかありません。
人数の少ない小学校で、土日のどちらかで開講するのは、
おそらく女子は来ないだろうから、ちょっと無理があるかな、
と思いました。

ならば、その小学校の体育の授業で教えてみてはどうか?と
上司から提案がありました。
体育の授業に〝サッカーの外部講師”として関わる、ということです。

あらかじめ、その小学校の校長先生に相談させてもらいました。
校長先生は趣旨に賛同して下さいました。


で・・・

それを親課に提案してみたところ、
「本来の業務ではないからダメ」と一蹴」されてしまいました。
出張してまでする業務ではないということだそうです。

本来の業務は、「施設管理」と「海レク」と言われました。
その通り。
私もそう解釈しています。

では、今回の〝外部講師”は本来の業務ではないのか・・・?
もちろん具体的に〝サッカーの指導”が業務ではありません。

ただ、職員にサッカー経験者がいるからサッカー教室がやれるわけで、
それは島の活性化につながるから、と認められました。

スポーツ施設の職員が、スポーツの普及・振興をするのは、
仕事として何ら問題ないことだと思います。

与えられたことだけしていればいいのなら、
それがいわゆる「お役所仕事」として非難される所以だと思います。

スポーツ施設に配属された行政の職員が、
近隣の子どもの少ない過疎地の島に行き、サッカーの指導をする・・・

日常の業務に支障のない範囲で、
サービスの行き届かない島嶼部に低コストでサービスを届ける・・・

これが本来の業務を逸脱しているとは、私には考えられません。

むしろ、柔軟に応じてもらってもよい範囲のことではないかと
思えてならないのです。



今回、「本来の業務」で一蹴してきた親課。
ならば、「本来の業務」なら、やらなくていい仕事がたくさんある。
今までやっていた仕事のほとんどをやらない予定である、と回答しました。

怒り心頭です(^^)

やれない理由を提示するなら、もう少し言葉を選んで欲しい。
一担当課のトップが、そんな安直な回答でどうするのか。
部下の意欲低下は明らかなのに、残念でならない・・・

言われたことしかやらない役所なんて、誰も望んではいないでしょう。
言われなくてもする。新しいことをする。
それが、とっくの昔にスタンダードになっていたはずです。

私が投げた石に、どう返してくるか・・・
楽しみです(^^)
コメント
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