コズモと読んでください COSUMO

株式、債券、為替、投資信託を主に

【米国市況】株と国債上昇、パウエル氏発言後も利下げ観測-146円台 2023年12月2日 6:50 JST ブルームバーグ

2023-12-02 09:40:11 | 日記

【米国市況】株と国債上昇、パウエル氏発言後も利下げ観測-146円台
Rita Nazareth
2023年12月2日 6:50 JST ブルームバーグ

ドルは下落、一時146円66銭-米2年債利回り一時14bp低下
追加利上げの用意も、政策は「かなり景気抑制的」-FRB議長


Visitors at the "Charging Bull" statue near the New York Stock Exchange. Photographer: Stephanie Keith/Bloomberg

1日の米金融市場では株式と債券が上昇。連邦公開市場委員会(FOMC)が今月の会合で金利を据え置き、2024年に金融緩和に動くとの観測が広がった。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は利下げ観測へのけん制を試みたが、市場はそれを振り払う格好となった。
株式 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 4594.63 26.83 0.59%
ダウ工業株30種平均 36245.50 294.61 0.82%
ナスダック総合指数 14305.03 78.81 0.55%

  S&P500種株価指数は昨年3月以来の高値に達した。週間ベースでは5週連続上昇。パウエル議長は必要に応じて追加の引き締めを実施する用意が当局にはあるとしつつ、政策は「かなり景気抑制的な領域に入っている」とも述べた。

パウエル議長、FRBは「慎重に」行動-追加引き締めの選択肢維持 (2)

  LPLファイナンシャルのチーフ・グローバルストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は、米金融当局は11月に「ハト派」転換したとの市場の強い確信が、「より高くより長く」という同当局の主張に対抗する格好となっており、市場は利下げサイクルが遅くとも2024年半ばまでに開始されると考えていると指摘した。

  「FOMCのハト派とタカ派の双方ともに政策への『より慎重』なアプローチで見解が一致しているようで、政策は引き続き適切だとの見方を受け入れているが、市場がそれで十分だとみていないのは明らかだ」とクロスビー氏は述べた。
米国債

  2年債利回りは一時14ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の4.54%を付けた。金利スワップ市場に反映される3月FOMC会合での0.25ポイント利下げ確率が上昇し、5月の利下げは完全に織り込まれた。さらに、来年12月までの利下げ幅は1ポイントを超えるとも予想されている。
国債 直近値 前営業日比(bp) 変化率
米30年債利回り 4.39% -10.2 -2.26%
米10年債利回り 4.21% -11.9 -2.76%
米2年債利回り 4.55% -12.9 -2.76%
米東部時間 16時46分

Dovish Bid | Two-year yields slide after Powell's remarks
米2年債利回り
出所:ブルームバーグ

  ブック・リポートの著者、ピーター・ブックバー氏は「パウエル議長は押し返そうと試みたが、その効果は米国債には『ほんの数秒』しか続かなかった」と指摘。「利上げは終了しており、来年には利下げが実施されると市場が安易に考えているのに対し、今回のスピーチは市場をけん制し続けようと意図したものだと考える。説得力がなかったため、市場は揺らいでいない」と述べた。

  インタラクティブ・ブローカーズのホセ・トレス氏は「市場参加者はパウエル氏を信じていない」と指摘。「同氏がハト派姿勢を強めつつあり、次回のFOMC会合でそうした見方が反映されるとの期待から、恐らく今回の講演は材料視されなかった。今後2週間は経済指標で市場のボラティリティーが高まる可能性がある」と話した。

  米供給管理協会(ISM)が発表した11月の製造業総合景況指数は13カ月連続で縮小した。これほど長く縮小圏にとどまるのは、リセッション(景気後退)を誘発したITバブル崩壊後以来だ。高金利が製造業に引き続き打撃を与えている。シカゴ連銀のグールズビー総裁は、物価圧力が弱まりつつあることを示す最新のデータを評価し、インフレ率は当局の2%目標に戻る軌道上になおあるとの自信を示した。

米ISM製造業指数、13カ月連続の縮小圏-高金利の打撃続く (2)

シカゴ連銀総裁、インフレ低下が3%で停滞しているとの証拠一切ない
外為

  外国為替市場ではドルが下落。債券市場で来年の米利下げ観測が強まったことから、ドル売りが優勢になった。

  対円では1ドル=147円を割り込み、一時146円66銭を付けた。ユーロはパウエル氏の発言後、対ドルでの下げを埋める場面もあった。
為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1234.11 -4.79 -0.39%
ドル/円 ¥146.84 -¥1.36 -0.92%
ユーロ/ドル $1.0880 -$0.0008 -0.07%
米東部時間 16時46分

  クレディ・アグリコルのG10為替戦略責任者、バレンティン・マリノフ氏は「パウエル氏は市場の利下げ期待を押し返そうとしているが、私としては発言が以前よりもバランスが取れていると認識せずにはいられなかった」とリポートで指摘。「パウエル氏は利下げをもはや頭ごなしに否定するのではなく、むしろ今はその時期ではないと示唆している」と記した。

  その上で、「サンタクロースとなったパウエル氏は『FRBプット』の復活を示唆したかもしれない」とし、「リスク資産にとっては良いことだが、ドルにとってはそれほど良いことではない」と続けた。
原油

  ニューヨーク原油相場は大幅続落。週間では6週連続安となった。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成される「OPECプラス」が前日に減産合意を発表したが、膨張する供給に対する市場の不安を鎮めるには至らなかった。

  ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物はバレル当たり74ドルに接近して引けた。前日は2.4%下げていた。OPECプラスは日量約90万バレルの減産を発表したが、自主的な措置にとどまり、すでにアンゴラは生産枠を拒否している。米国では稼働中の石油リグ(掘削装置)が5基増え、既に記録水準に達している国内の生産が増加を継続していることを示唆した。

OPECプラスが「自主的な」追加減産、市場は懐疑的-原油下落 (3)

Oil Tumbles After OPEC+ Meeting | Voluntary nature of agreed curbs leaves traders skeptical
WTI先物
出所:NYMEX

  TDセキュリティーズの商品ストラテジスト、ダニエル・ガリ氏は「生産枠順守に関し市場は心配し過ぎている可能性があるが、OPECプラスからの意思伝達が貧弱なことは前日の市場で原油が下げた要因となった」と説明。「しかしながら、最終的に減産合意は向こう数カ月に予想される供給過剰を回避する上で十分となる可能性があるとわれわれはみている」と述べた。

  バンダ・インサイツの創業者バンダナ・ハリ氏はOPECプラスの結果を「混乱を招く雑な仕事」と表現。「結局すべては自主的な減産だ。失望されたのはこれが一因だ」と説明し、1-3月期に日量90万バレルの追加減産が実行されるかどうか、現時点では分からないと述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前日比1.89ドル(2.5%)安い1バレル=74.07ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は2.4%下げて78.88ドル。


  ニューヨーク金相場は反発。スポット価格は最高値水準に再び接近した。パウエルFRB議長が政策金利について、「景気抑制的な領域に深く入った」と述べたことに反応した。

  金融市場はパウエル氏の発言をハト派的と受け止め、米国債利回りとドルは下げ幅を拡大した。これに支えられた金相場は2020年8月に記録した過去最高値まで1ドル未満に接近。週間では3週連続高となった。金先物価格は過去最高値を更新した。

Spot Gold Poised for a Third Week of Gains | Signs of slowing US economy aid rate cut hopes
金スポット価格の週間騰落
出所:ブルームバーグ

  投資家は来年前半の利下げ観測を払拭しようとしたパウエル氏の発言を重視せず。金利スワップ市場は3月利下げの確率を60%余りと織り込んだ。金融緩和は通常、利息を生まない金投資にプラスに働く。

  金は10月上旬から12%余り上昇。買いはイスラエルとハマスの戦争が始まったことがきっかけだったが、それ以降は来年早期にも金融政策が緩和に転じるとの見方で買いが続くようになった。

  金スポット価格はニューヨーク時間午後2時5分現在、前日比35.21ドル(1.7%)高い1オンス=2071.62ドル。週間では3.3%の値上がり。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は32.50ドル(1.6%)上昇の2089.70ドル。

原題:Bonds Up as Powell Pushback Lasts ‘A Few Seconds’: Markets Wrap(抜粋)

Dollar Weaker After Powell Remarks; Euro Pares Loss: Inside G-10(抜粋)

Even OPEC Output Cuts Are Powerless to Stop Oil’s Six-Week Slide(抜粋)

Spot Gold Moves Closer to Record High After Powell Rate Remarks(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
LEARN MORE

米国株、ダウ続伸し294ドル高 連日で高値更新 利上げ終了観測が強まる ナスダックは反発 米国・欧州株概況 2023年12月2日 6:39

2023-12-02 06:51:26 | 日記
米国株、ダウ続伸し294ドル高 連日で高値更新 利上げ終了観測が強まる ナスダックは反発
米国・欧州株概況
2023年12月2日 6:39

【NQNニューヨーク=稲場三奈】1日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸した。前日比294ドル61セント(0.81%)高の3万6245ドル50セントと連日で年初来高値を更新した。2022年1月以来の高値。午前に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が米大学のイベントで発言した。FRBによる利上げ局面が終了したとの市場の観測を後押しする内容との受け止めから、米長期金利が低下。株式の相対的な割高感が薄れたとみた買いが膨らんだ。

パウエル議長は午前に米大学のイベントであいさつし、金融緩和の時期を推測するのは「時期尚早だ」と述べた。「適切であればさらなる金融引き締めをする用意がある」と従来の見方も繰り返した。一方で、現行の金融政策を「十分に引き締め的」と表現し、市場では「これまでの発言よりやや(金融引き締めに積極的な)タカ派姿勢が薄れている」(ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)との声が聞かれ、株買いを促した。

1日発表の11月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は46.7と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(47.7)を下回った。個別項目では「製造」や「雇用」が落ち込んだ。景気減速を示す内容だったとの受け止めから、FRBによる金融引き締め長期化観測が後退した。

米債券市場では長期金利が4.2%台前半と9月上旬以来の低水準を付ける場面があった。米金利低下で株式の相対的な割高感が和らいだ。

個別では、ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスや顧客情報管理のセールスフォース、金融のゴールドマン・サックスなどが高かった。石油のシェブロンや航空機のボーイングも上昇した。一方、半導体のインテルやソフトウエアのマイクロソフト、医療保険のユナイテッドヘルス・グループは売られた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発した。前日比78.814ポイント(0.55%)高の1万4305.032で終えた。ネット通販のアマゾン・ドット・コムや半導体のエヌビディアなどが買われた。半面、前日に新型車の出荷を始めた電気自動車のテスラは下落した。

多くの機関投資家が運用指標にするS&P500種株価指数は続伸した。前日比26.83ポイント(0.59%)高の4594.63と、およそ4カ月ぶりに年初来高値を更新した。22年3月以来の高値となった。

資産18億円! 87歳、現役デイトレーダーが教える「投資を続ける1つの秘訣」 12/2(土) 6:02配信 ダイヤモンド・オンライン

2023-12-02 06:25:50 | 日記
資産18億円! 87歳、現役デイトレーダーが教える「投資を続ける1つの秘訣」
12/2(土) 6:02配信
ダイヤモンド・オンライン

 テレビ・ネットで「日本のウォーレン・バフェット」と話題! 1936年(昭和11年)、兵庫県の貧しい農家に4人兄弟の末っ子として生まれた。高校を出してもらってから、ペットショップに就職。そこでお客だった証券会社の役員と株の話をするようになった。そして19歳のとき、4つの銘柄を買ったことが株式投資の始まりだった。あれから68年、バブル崩壊では10億円あった資産が2億円にまで減った。しかし今、資産は18億円まで増え、月6億円を売買しながら、デイトレーダーとして日々相場に挑んでいる。隠しごとなしに日常生活から投資法まで全部書いた話題の書『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え 資産18億円を築いた「投資術」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。

● 初めて買った3つの株

 私が初めて買ったのは、「早川電機(現・シャープ)」「日本石油(現・ENEOSホールディングス)」「大隈鐡工所(現・オークマ)」の株です。

 詳しいことは忘れてしまいましたが、たとえば当時の早川電機はテレビの本格的な量産を始め、「総合家電メーカーとしての発展」を打ち出したころでした。

 きっとこれから伸びていくだろうと感じてはいましたが、その株で「どれくらい儲かったか」とか「いつ売ったのか」については、まったく覚えていません。

● 投資を続ける1つの秘訣

 それは最近買った株でも同じです。取引が終わった直後には、その取引がよかったのか悪かったのかを反省する必要がありますが、それさえ終わればもう記憶に留めておく必要はありません。

 「どれだけ儲かったか」を覚えているような人は、「どれだけ損したか」にも執着してしまうものです。すぎ去ったことに思いを馳せても、ほとんどの場合、いいことはないですよね。

 投資を続けていくためには、成功・失敗にかかわらず、あまり過去にこだわらないことも重要な秘訣なのです。

● 貨幣価値の大きな違い

 また、仮に早川電機の株を売ったときの値段を覚えていたとしても、いまとは貨幣価値が違うので、比べても仕方ないでしょう。

 日本銀行(日銀)のホームページでは、1965年と2022年の1万円の価値を比較しているのですが、企業物価指数からみると、1965年の1万円はいまの2万3000円に相当します。

 さらに消費者物価指数からみると、なんと4万3000円となっています。当時は1万円で買えたものが、いまは4万3000円支払わないと手に入らないということです。

 私が投資を始めたのは1955年ごろですから、1965年よりもさらに現在の物価指数と乖離(かいり)があります。

● 証券取引所の懐かしい光景

 私が株を始めたころの売買は、証券マンが取引所の立会場(たちあいじょう)で手でサインを出すことによって成立していました。いわゆる「場立ち」と呼ばれる手法です。

 ネット証券でしか取引したことのない若者にとっては、信じられない光景じゃないでしょうか。

 1970年ごろには、東京証券取引所(東証)の立会場だけで、計2000人くらいの証券マンがいたといわれます。あのころは、ものすごく活気が感じられましたね。

● 個性的なハンドサイン

 立会場で見ることのできるサインも個性的でした。銘柄を伝えるにあたっては、NTT(日本電信電話)であれば「電話で話すしぐさ」を、トヨタ自動車であれば「片手でカタカナの『ト』を書いてから両手でハンドルを握るしぐさ」をするわけです。

 そのあと、「買い」か「売り」かの合図と株数・値段を表す数字をハンドサインで示します。よくあれで間違うことなく注文が通るもんだと思いましたよ。

 この場立ちは1999年に廃止されましたから、もう見ることはできませんが、もう一度、あの光景を見てみたいものです。

 ※本稿は、『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え 資産18億円を築いた「投資術」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

藤本 茂

米ISM製造業指数、13カ月連続の縮小圏-高金利の打撃続く 2023年12月2日 0:07 JST 更新日時 2023年12月2日 1:38 JST ブルームバーグ

2023-12-02 06:21:43 | 日記

米ISM製造業指数、13カ月連続の縮小圏-高金利の打撃続く
Chris Middleton、Molly Smith
2023年12月2日 0:07 JST 更新日時 2023年12月2日 1:38 JST ブルームバーグ

11月は46.7で変わらず、エコノミスト2人の予想を除きすべて下回る
新規受注は15カ月連続で縮小圏から抜け出せず、雇用・生産も縮小


米供給管理協会(ISM)が発表した11月の製造業総合景況指数は13カ月連続で縮小した。これほど長く縮小圏にとどまるのは、リセッション(景気後退)を誘発したITバブル崩壊後以来だ。高金利が製造業に引き続き打撃を与えている。
キーポイント

ISM製造業総合景況指数は46.7で変わらず
エコノミストの予想中央値は47.8
2人の予想を除き、すべて下回る
50が活動の拡大と縮小の境目を示す

  借り入れコスト上昇と財への需要減退で企業は設備投資計画の見直しを余儀なくされており、製造業は今年、停滞が続いている。同指数はここ1年余り縮小圏にあるが、直近のデータは弱い水準ながらも、活動が安定しつつある兆候を示している。

US Manufacturing Malaise Continues | Purchasing managers gauge shows contraction, with orders shrinking for 15th month



  内訳では、新規受注に関する指数が15カ月にわたって縮小。これは米金融当局が同じように急ピッチの利上げを行っていた1981-82年以来の長さだ。今週発表された地区連銀経済報告(ベージュブック)でも、全般的に製造業の弱含みと慎重な見通しが報告されていた。

  ISM製造業調査委員会のティモシー・フィオレ会長は声明で「需要は引き続き弱く、生産の出来高は10月と比較して若干減少している。調査対象企業が生産量や資材投入量に加え、人件費の管理を一段と積極的に続けていることが背景にある」と述べた。

  業種別では14のセクターが活動縮小を報告。紙製品、印刷、電気機器・家電、コンピューター・電子製品の落ち込みが目立った。

  需要の後退を受けて生産者の納期が早まっており、受注残は過去3年の最低水準辺りで推移。そのため、製造業が生産や雇用を拡大する必要性は薄れている。生産と雇用に関する指数はいずれも縮小した。

  仕入れ価格指数は引き続き縮小圏にあるが、ここ数カ月は持ち直している。投入価格低迷の影響はすでに去った可能性が高いことを示唆している。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:US Factory Gauge Shrinks to Extend Worst Stretch in Two Decades、Nov. US ISM Manufacturing Unchanged at 46.7; Est. 47.8(抜粋)


(詳細を追加して更新します)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
LEARN MORE

パウエル議長、FRBは「慎重に」行動-追加引き締めの選択肢維持 2023年12月2日 1:12 JST 更新日時 2023年12月2日 2:26 JST ブルームバーグ

2023-12-02 06:17:25 | 日記

パウエル議長、FRBは「慎重に」行動-追加引き締めの選択肢維持
Steve Matthews
2023年12月2日 1:12 JST 更新日時 2023年12月2日 2:26 JST ブルームバーグ

金融緩和の時期を臆測するのは時期尚早-パウエル議長
適切な場合は追加引き締めの用意がある-アトランタで講演


Jerome Powell, chairman of the US Federal Reserve. Photographer: Alyssa Pointer/Bloomberg

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は1日、22年ぶり高水準にある借り入れコストに関して連邦公開市場委員会(FOMC)は慎重に行動するが、追加利上げの選択肢も維持すると述べた。米金融市場で広がる2024年前半の利下げ観測を押し返した格好だ。

  パウエル氏はアトランタで講演。「十分に景気抑制的なスタンスを達成したと確信を持って結論づける、あるいは金融緩和の時期について臆測するのは時期尚早だ」と述べ、「追加の金融引き締めが適切になる場合は、そうする用意がある」と話した。

  FOMCは12月12-13日の会合で金利を据え置き、景気を評価する時間を得る見通しであることをパウエル氏は示唆した。2022年3月にゼロ付近だった政策金利を、FOMCは今年7月に5%を超える水準まで積極的に引き上げてきた。米経済の減速やインフレ率の低下を背景に、市場では早ければ3月にも利下げが開始されるとの観測が広がっている。


  「かなり急ピッチでここまで来たあと、FOMCは慎重に前進している。引き締め不足と引き締め過ぎのリスクは一段とバランスがとれてきている」と同氏は語った。

  パウエル議長の発言を受けて米国債利回りは低下し、ドルは下落、S&P500種株価指数は上昇した。政策は今「かなり景気抑制的な領域に入っている」との発言など、これまでよりもハト派的と示唆される内容が注目された。

ドル下落、円は146円台に上昇-米2年債利回り10bp超える低下

  「FOMCはインフレ率を時間とともに2%に引き下げること、またインフレが同目標への軌道上にあると確信するまで景気抑制的な政策を維持することに強くコミットしている」とパウエル氏は言明。

  同氏は最近の進展を挙げ、10月まで6カ月間の食品とエネルギーを除いたコアインフレ率が年率2.5%だったと指摘した。

  「金融政策が経済状況に影響を及ぼすには遅れが伴うと考えられている。引き締めの完全な影響はまだ実感されていない可能性が高い」と続けた。

原題:Powell Brushes Off Rate-Cut Bets as Fed Moves Carefully (1)(抜粋)
(第5段落以降を追加し、更新します)