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GPIF植田CIO、有能マネジャー発掘に注力-アクティブに手応え 2023年12月22日 12:45 JSTブルームバーグ

2023-12-22 14:54:06 | 日記

GPIF植田CIO、有能マネジャー発掘に注力-アクティブに手応え
梅川崇、佐野日出之
2023年12月22日 12:45 JSTブルームバーグ

ベンチマークに対して資産全体で超過収益、現中期目標に新項目
ファンド選定にデータ科学、最新コンピューター用いて評価



植田氏(21日・都内) Photographer: Shoko Takayasu/Bloomberg

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の最高投資責任者(CIO)を務める植田栄治氏は、ブルームバーグの取材に対し、株式アクティブ運用の有能なマネジャーの発掘に注力する考えを示した。GPIFは積極的に株式アクティブファンドの採用を進めており、これまでの成績については「手応えを感じている」と話した。

  植田氏がメディアの対面取材に応じるのは初めて。GPIFは2023年9月末時点で約220兆円を運用する世界最大の年金基金で、投資戦略に対する市場関係者の注目度は高い。植田氏はGPIFが掲げる「運用の高度化」を指揮しつつ、巨額資産運用の中核を担う。

  厚生労働相が定めるGPIFの現中期目標(20年度から5年間)では、ベンチマークに対して資産全体で超過収益を獲得するという新たな項目が盛り込まれた。植田氏は「高い確率で勝てるマネジャーをできる限り多く選ぶ」とし、積極的に株式アクティブファンドを採用する戦略で目標の達成に道筋を付ける考えだ。

  植田氏は「8割勝てるマネジャーはいないが、超過収益を出せる確率が3分の2のマネジャーが多く集まると、全体のポートフォリオとしては勝つ確率を高められると思っている」と話す。

  マネジャー選定の目利きが成否を握ることになるが、GPIFはデータサイエンスを用いて選定に当たる。例えば、500の銘柄群から100銘柄を選んで運用しているファンドの力量を測る場合、500銘柄から100銘柄選んで作ることができる全てのポートフォリオのリターンを日次で計算し、このファンドがどの程度の成績だったかを比較検証する。

  500銘柄から100銘柄を選ぶ組み合わせは膨大な数に上る。植田氏は「非常にヘビーな計算で、最新の計算力を持つコンピューターを使っても、1マネジャーの評価をするのに何時間もかかる」と明かす。
過去3年の累積では超過収益確保

  GPIFは22年秋以降、北米株と先進国株(除く日本)でそれぞれ19本と14本のアクティブファンドを選び、現在は日本株でも選定作業を進める。

  植田氏は日本株での採用の進捗(しんちょく)状況について詳細を控えた一方、これまでのアクティブ運用には手応えを感じているという。アクティブファンドの数を増やすこと自体が目的ではないとしつつ、まだ出会えていない能力の高いマネジャーが「世の中に残されているという感触はある」と話した。

  現行の中期目標期間の成績は、22年度までの年度ごとに見れば資産全体で「1勝2敗」と負け越しているが、3年間の累積では超過収益を確保している。

  植田氏は「PDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを回しながら、安定的に超過収益を出せるようにする過程だと思っている。目標達成に向けて引き続き努力したい」と述べた。

  植田氏は1991年に東京大学工学部の工業化学科(当時)を卒業後、ゴールドマン・サックス証券東京支店に入社。2019年に同社を退社し、翌20年にGPIFの運用担当理事兼CIOに就任した。

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GPIF、運用委託先の残高要件撤廃 「新興支援」は否定 Up & Down 2023年12月22日 11:00

2023-12-22 11:43:34 | 日記
GPIF、運用委託先の残高要件撤廃 「新興支援」は否定
Up & Down
2023年12月22日 11:00

公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が運用委託先に求めていた残高要件を撤廃した。市場では「新興運用会社の支援が狙いではないか」との見方もあるが、GPIFは否定している。

公募に応募する際に必要な要件から、年金の運用残高が1000億円以上、応募する運用商品については300億円以上の残高と5年以上の実績といった残高に関連する内容を20日付で削除した。

米国株、ダウ反発し322ドル高 利下げ期待と半導体株高で ナスダック反発 米国・欧州株概況 2023年12月22日 6:25

2023-12-22 05:09:42 | 日記
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米国・欧州株概況
2023年12月22日 6:25

【NQNニューヨーク=川上純平】21日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比322ドル35セント(0.86%)高の3万7404ドル35セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)が2024年に利下げに転じ、米景気を支えるとの期待が根強い。一部銘柄の好決算を受けて半導体関連株が上昇したのも投資家心理の好転につながった。

ダウ平均は連日で高値更新が続いた後、20日に475ドル安と大きく下げた。買い遅れていた投資家が主力株を中心に押し目買いを入れた。7~9月期の米実質国内総生産(GDP)確報値にあわせて21日に発表された同期の個人消費支出(PCE)物価指数で、エネルギーと食品を除くコア指数は前期比年率2.0%上昇と前回(2.3%上昇)から下方修正された。FRBが重視する同指標がインフレの鈍化を示し、24年の利下げ期待を強めたとの見方があった。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、20日夕発表の四半期決算が市場予想を上回った半導体メモリーのマイクロン・テクノロジーが大きく上昇した。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)のほか、ダウ平均の構成銘柄ではインテルにも買いが及び、投資家心理を支えた。

ダウ平均は上げ幅を40ドルあまりに縮める場面があった。相場の過熱感は解消しておらず、利益確定や持ち高調整の売りが出た。

顧客情報管理のセールスフォースやドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスが上昇した。半面、ネットワーク機器のシスコシステムズとスマートフォンのアップルは売られた。

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は反発した。前日比185.923ポイント(1.25%)高の1万4963.866で終えた。半導体株の上昇が指数を押し上げた。電気自動車のテスラやネット検索のアルファベットも買われた。

米PCEインフレ統計、FRBの闘いがほぼ終了したこと示す見通し 2023年12月22日 1:10 JSTブルームバーグ

2023-12-22 05:09:42 | 日記

米PCEインフレ統計、FRBの闘いがほぼ終了したこと示す見通し
Matthew Boesler
2023年12月22日 1:10 JSTブルームバーグ

PCEコア価格、過去6カ月の年率ベースで2%目標達成した公算大
向こう6カ月も同様に推移する見通し、利下げの論拠強まる一助に



Shoppers carry bags in Walnut Creek, California, US Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

米国のインフレ見通しはここ数カ月で既に着実に改善しつつあったが、ちょうど連邦公開市場委員会(FOMC)会合が開催された先週の2日間に、それがついに確かなものとなった。

  12月12、13両日の朝にそれぞれ発表された11月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の統計は、米金融当局が重視するインフレ指標で測った過去6カ月の物価上昇率が、年率ベースで目標の2%に戻った可能性が高いことを示唆した。

  この予想外の展開を受けて、連邦準備制度理事会(FRB)当局者の一部は、13日午後の公表予定前に自らの予測を急いで修正した。向こう6カ月についても、同様にインフレが抑制されるとの確信がエコノミストらの間で強まった。

US Core Inflation Is Quickly Receding
Six-month annualized rate expected to fall to 2% in November PCE report
Source: US Bureau of Economic Analysis, Bloomberg Economics

  商務省経済分析局(BEA)が22日朝に発表する個人消費支出(PCE)価格指数では、これが正式に示される見通しで、向こう数四半期中の利下げに向けた論拠が強まる一助となりそうだ。

  Tロウ・プライスの米国担当チーフエコノミスト、ブレリナ・ウルチ氏は、2022年通年と23年前半を通して、FRBウオッチャーらは「実現インフレ率に焦点を絞ることに」慣れてしまったと指摘。だがFRBは今や、目標のアンダーシュートを回避しようと「インフレの見通しに注目している」と同氏は述べた。

  FRBが重視するPCE総合価格指数とPCEコア価格指数は、先週公表されたCPIとPPIの要素をいくつか使用している。

  それらを合わせると、食品と燃料を除いた財、金融サービス、一部のヘルスケア項目など主要カテゴリーで軟化が示されたため、エコノミストらはPCE価格指数の予想を引き下げた。

  21日に公表された7-9月(第3四半期)の米実質国内総生産(GDP)確定値の統計は、さらに良いニュースを提供した。同四半期のPCEコア価格指数は前期比で年率2%上昇と、2020年10-12月(第4四半期)以来の低い伸びにとどまった。

  ヤン・ハッチウス氏率いるゴールドマン・サックス・グループのエコノミストは13日付の顧客向けリポートで、「広く予想されていた『最後の1マイル』問題に直面するどころか」、PCEコアインフレは23年前半の年率4%から、今年後半には1.9%に減速したもようだと指摘した。

原題:US Inflation Report to Show Fed’s Battle Is Now All But Complete(抜粋)

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