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東証大引け 大幅続落 円急伸で1カ月ぶり安値 国内株概況 2023年12月8日 15:37

2023-12-08 15:47:35 | 日記
東証大引け 大幅続落 円急伸で1カ月ぶり安値
国内株概況
2023年12月8日 15:37

8日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に続落し、前日比550円45銭(1.68%)安の3万2307円86銭で終えた。11月8日以来1カ月ぶりの安値水準。外国為替市場で円相場が対ドルで急伸し、輸出関連株を中心に売りを促した。株価指数先物に短期筋とみられる売りが断続的に出たほか、日本時間今晩に発表される11月の米雇用統計への警戒も重荷となった。

東証の業種別株価指数の下落率は「輸送用機器」がトップだった。7日の植田和男・日銀総裁の発言などを受けて金融政策の修正観測が高まり、円相場が急上昇するなかで輸出採算の悪化が意識され、トヨタをはじめ自動車株に売りが出た。鉄鋼や機械などほかの輸出関連株も売りが目立った。

日経平均の下げ幅は600円を超える場面もあった。直近では米労働市場の需給緩和を示す経済統計が相次いでおり、11月の米雇用統計が労働市場の減速を示す内容となれば、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が強まる可能性が高い。日銀が18~19日に開く金融政策決定会合でマイナス金利解除に動く可能性も意識されるなか、日米金利差の縮小を通じた円相場の上昇持続に警戒感が強まった。

東証株価指数(TOPIX)は続落し、35.44ポイント(1.50%)安の2324.47で終えた。JPXプライム150指数も続落し、15.32ポイント(1.47%)安の1027.12だった。

東証プライムの売買代金は概算で4兆8397億円。売買高は20億4933万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1408と、全体の約8割を占めた。値上がりは230銘柄、変わらずは22銘柄だった。

TOPPANや豊田通商、アマダは下落した。一方、ニチレイやLINEヤフー、りそなHDは上昇した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

新NISAで日本株需給変化か、投信フローが示す個人大転換の可能性 2023年12月8日 8:25 JST ブルームバーグ

2023-12-08 08:56:32 | 日記

新NISAで日本株需給変化か、投信フローが示す個人大転換の可能性
佐野日出之
2023年12月8日 8:25 JST ブルームバーグ

8月以降に日本株投信への資金流入加速、外国株投信上回るペース
現預金目減り警戒、株価パフォーマンス変化に期待も-三菱モルガン


相場に対し逆張り傾向が強く、これまで日本株市場の積極的な買い手とは言い難かった個人投資家。だが、2024年1月に始まる新たな少額投資非課税制度(NISA)をきっかけに、外国人投資家頼みだった日本株の需給構造が大きく変わる可能性が市場で指摘され始めている。

  新型コロナ禍以降、日本の個人投資家は米国など外国株式を積極的に買う一方、日本株への投資は盛り上がりを欠いた。投資信託協会によると、21年度から今年10月までで外国株投信への純資金流入が約9兆9000億円だったのに対し、国内株投信は約3兆7000億円にとどまる。このため、NISAのリニューアルで非課税投資枠が拡充される来年1月以降も、個人マネーの大半は引き続き外国株投信に向かうとの見方が多かった。

  ところが、8月以降は日本株投信への資金流入が加速。外国株投信を上回るペースとなっており、市場関係者の一部では個人の投資スタンスに変化が出始めたと受け止められている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の中沢翔ストラテジストも「家計の株式投資の変化の兆しかもしれない」と考える一人だ。

  中沢氏は賃金と物価上昇の好循環が起こる可能性に照らし、「現預金が目減りすることへの警戒感が表れているのではないか」と分析。日本企業が資本効率の改善に取り組む動きとも重なり、「日本企業のパフォーマンスへの見方が変わってきている可能性もある。持続性に注目したい」と言う。
急拡大した日本株投信への資金流入

Data: 投資信託協会

2021年4月からの累積純流入額

  新型NISAについては、個人の証券投資意欲を全体的に高めるのではないかとの期待がある。日本証券業協会によると、個人の証券口座数は9月末時点で3399万口座と前年比で6.9%増加。外国株の中でも日本の2倍を超す高パフォーマンスの米国株への投資人気が高かった。米S&P500種株価指数が21年3月以降に円ベースで53%上げたのに対し、同期間の東証株価指数(TOPIX)の上昇率は20%だった。

  SMBC日興証券の安田光チーフ株式ストラテジストは「昨今の米国株ブーム、円安の影響、歴然としたパフォーマンス格差が保有状況に表れている」と指摘した。

  ただし、為替については利上げの打ち止め感が出ている欧米に対し、日本銀行はマイナス金利解除の可能性を探っており、国内外金利差の縮小で来年は円高方向に振れるとの予測も出て、外国株よりも日本株が選好される可能性がある。デフレ脱却や東京証券取引所が上場企業に対し求める資本効率改善への期待感も続きそうだ。

  SMBC日興証では新型NISA経由の投資が政府目標に沿った形で増えた場合、現在の同証NISA顧客の保有状況に基づき国内株33%、株式投信9%で試算すると、日本株市場に年間2兆円の買い需要が発生するとみている。

日本株の新NISA効果、年間2兆円の資金流入の公算:SMBC日興
個人投資家は通常日本株売りスタンス

Source: 東京証券取引所

東証、名証の合計。現物株のみ

  個人は近年、日本株市場の売り越し主体となるケースが多かった。また、自社株買いなどを行う事業法人を除けば、国内には安定した買い手となる投資部門が存在せず、おおむね外国人の売買動向に左右され続けてきた経緯がある。

  個人の投資資金規模は外国人に比べ圧倒的に小さいが、三菱UFJ信託銀行の芳賀沼千里チーフストラテジストはこれまでコンスタントな売り手だった個人の姿勢に変化が見られた場合、その影響は大きいと話す。

  芳賀沼氏は「今後個人は資産形成の重要性やインフレの可能性を認識し、金融資産を日本株に振り向ける可能性が高い」と予想。これまでも株価の調整局面で買い越す傾向は見られたが、個人の存在が今後大きくなれば、「日本株は世界的な株価調整局面でも相対的に下落率が小さくなるだろう」とみている。

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【米国市況】円急伸し一時141円台、日銀早期政策シフト観測-株反発 2023年12月8日 6:44 JST ブルームバーグ

2023-12-08 06:56:51 | 日記

【米国市況】円急伸し一時141円台、日銀早期政策シフト観測-株反発
Rita Nazareth
2023年12月8日 6:44 JST ブルームバーグ

円は対ドル一時141円71銭、4カ月ぶり高値-日銀総裁発言などで
S&P500種4日ぶり上昇、AIトレード復活で大手ハイテク高い


7日の外国為替市場で円が急伸。日本銀行が昨年にイールドカーブコントロール(YCC、長短金利操作)政策を修正して以来の大幅高となった。日銀が金融政策を早期にシフトするとの観測が広がり、円買いが膨らんだ。

  円は対ドルで一時3.8%高の1ドル=141円71銭と、昨年12月20日以来の大幅上昇。8月7日以来の高値となり、200日移動平均の142円29銭を突破した。
為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1239.54 -4.57 -0.37%
ドル/円 ¥144.08 -¥3.23 -2.19%
ユーロ/ドル $1.0794 $0.0030 0.28%
米東部時間 16時41分

  日銀の植田和男総裁が7日の参院財政金融委員会で、金融政策運営について「年末から来年にかけて一段とチャレンジングな状況になる」と発言したことが材料視された。

日銀12月会合ライブ、正副総裁発言でマイナス金利解除観測が再燃 (1)

  一方、ドルは下落。先週の米新規失業保険申請件数が市場予想と一致した後、米2年債利回りが低下したことが背景。

米失業保険、継続受給者数が大幅減-なお2年ぶり高水準付近 (1)

  MUFGの外為ストラテジスト、リー・ハードマン氏は世界的な利下げ観測が強まる中、日本銀行が今月中にも超金融緩和政策を終了するとの見方は円を大きく押し上げる可能性があると指摘。

  「日銀が行動する場合でも1回の小幅な利上げとなるだろうが、米金融当局や他の中銀がより積極的に利下げすれば、それだけでも来年の円反発を後押しするには十分強力だ」と話した。

世界的な利下げ観測と日銀緩和解除の思惑、円さらに上昇も-MUFG

  エバコアISIのクリシュナ・グハ氏は、日本銀行が12月にサプライズの利上げを真剣に検討するとの「見方には賛成しない」と指摘。

  「1月の方が可能性としては高いと考える」とし、「日銀は1月に行動するという重大な選択肢を主張しつつ、実際には4月の利上げに傾いている。従って、方向性は正しいが、この日の戦術的トレードはオーバーシュートした可能性が高い」と述べた。

Yen Surges Most This Year


米国株

  米国株は反発。人工知能(AI)ブームが相場上昇への追い風になり続けるとの観測を背景に、大型テクノロジー株が買われた。
株式 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 4585.59 36.25 0.80%
ダウ工業株30種平均 36117.38 62.95 0.17%
ナスダック総合指数 14339.99 193.28 1.37%

  S&P500種株価指数は4営業日ぶりに上昇。大型ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は1.5%高。8日に発表される米雇用統計の見通しを巡る不安を払拭し、AIトレードが復活する格好となった。

  アルファベットは5%超の上昇。傘下のグーグルが前日、新たなAIモデル「Gemini(ジェミニ)」を発表した。アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)も高い。同社はAI向けのアクセラレーター新製品を発表、ライバル製品を上回る処理速度を実現するとしている。

アルファベットの株価急伸、「ジェミニ」発表でAI競争巡る懸念後退

  BMOウェルス・マネジメントのユンユ・マ氏は「AIは生産性が2024年以降に飛躍的に高まる原動力となる可能性がある」と指摘。「23年は強靱(きょうじん)性、適応力、革新が経済の特徴となってきた。これらの要素は来年もけん引役となる見通しだ」と話した。

AI Obsession | Nasdaq 100 soars over 45% this year



  ライアン・ハモンド、デービッド・コスティン両氏を含むゴールドマン・サックス・グループのストラテジストは、米国株は経済成長に関する楽観的な見通しを既に織り込んでおり、いかなるマクロショックにも「脆弱(ぜいじゃく)」な状況となっていると指摘。「楽観的なシナリオの大半は既に米国株の価格に反映されていると考える」とリポートに記した。
米国債

  米国債は高安まちまち。10年債利回りが上昇した一方、2年債利回りは小幅低下した。市場は8日の雇用統計に目を向けている。
国債 直近値 前営業日比(bp) 変化率
米30年債利回り 4.25% 3.8 0.91%
米10年債利回り 4.14% 4.0 0.97%
米2年債利回り 4.59% -0.3 -0.05%
米東部時間 16時41分

  米失業保険申請件数がおおむね市場予想と一致したことで、市場の利下げ観測も変わっていない。利下げ幅に関する議論が引き続き焦点となっており、それは最終的に雇用とインフレの減速度合いに左右される見通しだ。

  オアンダのシニア市場アナリスト、クレイグ・アーラム氏は「この日の失業保険統計は、それ自体が特に目を引いたわけではない」と指摘。「8日発表の雇用統計が実に重要だ。特に賃金の項目だ」と述べた。
原油

  ニューヨーク原油先物は小幅ながら6営業日続落。早い時間帯には買いが優勢となり、一時はバレル当たり70ドル台に戻す場面もあったが、勢いは続かなかった。供給過剰懸念が根強い中、相場の主導権はアルゴリズム取引が握っているとみられる。

  CIBCプライベート・ウェルスのシニアエネルギートレーダー、レベッカ・バビン氏は「テクニカルな反発は裏付けが弱く、ショートカバーによる大幅な上昇につながる好材料が出るまで、持続力に欠ける可能性がある」と述べた。

Oil Crosses Into Oversold Territory | WTI briefly rallies after settling in oversold territory



  原油先物の主要スプレッドは、期近物が期先物より価格が低いコンタンゴ(順ざや)になっている。石油輸出国機構(OPEC)以外からの原油輸出の増加が見込まれているため、OPECと非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の追加減産決定による影響は限定的となっている。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前日比4セント(0.1%)安の1バレル=69.34ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は0.3%下げて74.05ドル。


  ニューヨーク金スポット価格は伸び悩む展開。今後の米金融政策の手掛かりを模索する市場参加者は、8日発表の11月米雇用統計を待っている。

  金スポット価格は今週に入って最高値を更新した後、米利下げ観測は行き過ぎとの見方で急速に下げ、足元では1オンス=2030ドル付近で推移。7日発表の経済指標では労働市場が冷え込みつつあることがあらためて示され、トレーダーは雇用統計前の積極的なポジション構築を敬遠している。

Gold Climbs After Wild Swings | Metal is consolidating after touching a record





  モルガン・スタンレーのアナリストはリポートで「金価格は適正水準にあるとみている」とした上で、「利回りへの感応度は弱まり、地政学リスクは織り込み済みのようだ」と述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は1.5ドル(0.1%)安の2046.40ドルで取引を終えた。

原題:Wall Street’s AI Craze Drives Nasdaq 100 Up 1.5%: Markets Wrap(抜粋)

Treasuries Mixed, Steeper as Front-End Outperforms Ahead of Jobs(抜粋)

Bond Traders Racing Ahead of Fed Face Reality Check on Jobs Data(抜粋)

Yen Surges Most Since Last Year’s BOJ Policy Shift: Inside G-10(抜粋)

Oil Extends Losing Streak as Failed Rally Hardens Bearish Mood(抜粋)

Spot Gold Pares Gains as Traders Await Key US Jobs Figures(抜粋)

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米国株、ダウ反発し62ドル高 雇用統計に先回りした買い、ナスダック4カ月ぶり高値 米国・欧州株概況 2023年12月8日 6:28

2023-12-08 06:48:00 | 日記
米国株、ダウ反発し62ドル高 雇用統計に先回りした買い、ナスダック4カ月ぶり高値
米国・欧州株概況
2023年12月8日 6:28

【NQNニューヨーク=横内理恵】7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発し、前日比62ドル95セント(0.17%)高の3万6117ドル38セントで終えた。今週発表された雇用関連指標と同様に8日発表の米雇用統計が労働市場の需給緩和を示すとの見方が相場を支えた。ダウ平均が前日までに3日続落したことで短期的な相場の過熱感が薄れたとの声もあり、好材料の出た主力ハイテク株を中心に見直し買いが広がった。

今週は5日発表の10月の米雇用動態調査(JOLTS)で非農業部門の求人件数が2021年3月以来の低水準となり、6日の11月のADP全米雇用リポートでは非農業部門の雇用者数が市場予想を下回った。11月の米雇用統計では全米自動車労組(UAW)のストライキ終結を受けて雇用者数の伸びが10月を上回るとみられる半面、賃金上昇率が前年同月比で鈍化すると予想されている。

米景気の減速に伴い、インフレと雇用の伸びが鈍化し、米連邦準備理事会(FRB)が24年前半にも利下げに動くとの見方が強まっている。米長期金利は前日に4.10%と約3カ月ぶりの低水準を付け、7日も4.1%台前半で推移する場面が多かった。金利の低下基調で株式の相対的な割高感が薄れる傾向にあることも投資家心理の支えだった。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、ネット検索のアルファベットに買いが集まった。傘下のグーグルが6日に生成人工知能(AI)関連の新技術を発表し、一部のアナリストが高く評価したことが好感された。6日にAI向け新製品を発表した半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)も大幅上昇した。アナリストが成長期待を示した画像処理半導体(GPU)のエヌビディアも高い。ダウ平均の構成銘柄ではスマートフォンのアップルの上げが目立った。

他のダウ銘柄ではドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスや半導体のインテル、映画・娯楽のウォルト・ディズニーなどが買われた。一方、製薬のメルクやスポーツ用品のナイキは下落した。

ダウ平均は一進一退で始まった後、110ドル近く上昇する場面があった。ただ、雇用統計を見極めたい参加者が多かったため、午後は伸び悩んだ。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反発した。前日比193.282ポイント(1.36%)高の1万4339.994と7月末以来、約4カ月ぶりの高値で終えた。アルファベットが5%強、AMDが約10%、エヌビディアが2%強上げた。

1分で読める海外市場(7日)NY円急伸、対ドル一時141円台 日銀金融政策修正で思惑 Market Morning Briefing 2023年12月8日 6:23

2023-12-08 06:35:28 | 日記
1分で読める海外市場(7日)NY円急伸、対ドル一時141円台 日銀金融政策修正で思惑
Market Morning Briefing
2023年12月8日 6:23


株式

ニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発し、前日比62ドル95セント高の3万6117ドル38セントで取引を終えた。今週発表された雇用関連指標と同様に8日の米雇用統計が労働市場の過熱緩和を示すとの見方が意識された。ダウ平均が前日までに3日続落し、短期的な相場の過熱感が和らぐなか、好材料の出た主力ハイテク株を中心に見直し買いが広がった。

債券

ニューヨーク債券市場で米長期金利の指標となる10年物国債利回りは4.1%台前半で推移している。市場予想を下回る経済指標の発表が相次ぎ、米追加利上げ観測が一段と後退し、6日には4.10%と9月上旬以来、約3カ月ぶりの低水準を付けている。

為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は対ドルで急伸した。一時1ドル=141円台後半を付けた。8月上旬以来、約4カ月ぶりの円高・ドル安水準。その後はすぐ143円台まで戻した。

「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる」との日銀の植田和男総裁の7日の参院財政金融委員会での発言や首相官邸での岸田文雄首相との会談などを受けてマイナス金利政策の解除観測が高まり、日米の金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが膨らむなか、円は不安定な値動きをみせている。米長期金利が低下傾向となったことも円買いを後押しした。

商品

ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は6日続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の1月物は前日比0.04ドル(0.1%)安のバレル69.34ドルで取引を終えた。中国の原油需要が減少しているとの観測から売りが優勢になった。一時は68.80ドルと期近物として連日で6月以来の安値を付けた。下値では値ごろ感からの買いも入って相場を支えた。

ニューヨーク金先物相場は小幅に反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である2月物は前日比1.5ドル(0.1%)安の1トロイオンス2046.4ドルで取引を終えた。11月の米雇用統計の発表を8日に控え、買いが見送られた。もっとも、ドルが円を中心に主要通貨に対して下落し、ドルの代替投資先とされる金先物の下値は限られた。
ワンポイント

外国為替市場で円相場が一時、1ドル=141円台後半をつけ、荒い値動きとなっています。7日の植田日銀総裁の発言や岸田首相との会談がひときわ注目され、東京時間から円買いが優勢でした。ニューヨーク時間に入ってからは投機筋の損切り(ストップロス)で円高・ドル安が加速しました。国際通貨基金(IMF)の報道官も7日、インフレ目標の達成に備え「(日銀は)短期の政策金利を引き上げる用意を続けるべきだ」と発言したことも海外の短期筋などに材料視されました。

米労働省は8日、11月の雇用統計を発表します。市場は就業者数や時給の伸び鈍化を織り込み、米長期金利は3カ月ぶりの水準まで低下しました。労働市場の過熱感が和らぐ内容になれば、米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測が一段と強まる可能性があります。

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