被災地でのボランティア
被災地に行き、ボランティア活動を通じて震災を身近に感じることが可能です。
今年の被災地への教育旅行は講演とボランティア活動の二本立てで実施しました。
メディアを通じて思い描いていた被災地の状況は、実際に現地に赴くことで震災を自分のものと感じることができたようです。
今回は学年生徒全員がボタンティア作業に勤しみました。
実際にこれらの作業はまだまだあるようですし、
何も無くなってしまったことを逆手にとって「資源」と考えて行動に起こす試みは素晴らしい発想だと思います。
多くの学校が現地に行って、今だからこそ体験できること(今しか体験できないこと)をぜひ体験して欲しいと願っています。
現地のボランティアガイドさんと交流してボランティア作業に汗をながすことは、多くの教師からのどんな言葉よりも重みがありますから。
(1)帆立貝つなぎ
山盛りの牡蠣の貝がらから平らの蓋ではなく窪んでいる皿の貝殻を探して、それらを集める作業を実施しました。牡蠣がらにホヤの幼生を付着させて養殖するそうです。
(2)スレート洗浄
瓦や硯(石巻の名産品)の原料になる薄い板のような素材である「スレート」を洗浄するという作業を行いました。作業としては
①スレートをたわしでこすって綺麗にする
②日光に当てて乾かす
③綺麗になって乾いたスレートを形状別に分けて保管する
(3)牡蠣殻浄化槽づくり
集落の裏手に掘られた穴に、竹や砂利、牡蠣殻の層を重ねていく作業です。
石を集めてリヤカーで運んだり、牡蠣殻をハンマーや石で砕いたり、地道な作業に打ち込みました。
(4)綿花の種まき
日本と気候の近いギリシャから種を取り寄せた綿花は津波で塩害を受けた畑でも栽培できるため2011年6月より栽培を開始しているそうです。畑に種まき用の穴をあけ、そこに3粒ずつ種を埋めていくという作業をさせていただきました。
(5)間伐した丸太の皮むき
集落の裏山に置かれた丸太を平地に運び、鎌などで皮むきをしました。
(6)看護学校訪問
震災当時は避難場所の小学校で多くの人々の救護に当たられた経験をお話していただき、(1)担架運び
(2)応急処置、(3) AED実習を通じて学生達からも震災当時の現実的な話を聞くことができた。
その他
① 材木の皮むき(木工)
② 校庭の砂利を土嚢袋に詰め込む作業
③ 桜の植樹と腐葉土の運搬
以上です。