INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

2010年3月27日ダイヤ改正(5)

2010年03月23日 |   ┣ ダイヤ改正2010
(つづき)
4月1日改正の情報も既に発表されているが、3月27日改正の話題を続けて…。
今回は特に新しい情報はないが、思うことを書き連ねてみる。

写真(左)は福岡市東区の「米一丸」バス停。
「51番」(←おそらく)の上から「1 姪浜」の紙が貼られているが、今回の改正で「20 福岡タワー南口」などに貼り替わる(もしくは板自体が新調される?)ことになる。
「米一丸」は、「狭義の終点」である「月見町」の3つ手前に位置する。
以前の記事で“月見町に「1番」が通っているのは「たまたま」であるとも言え、将来的には「13番」「61番」など、天神から県庁方面に向かう路線であれば何番に変わってもおかしくない状況にあるといえる”と書いていたように、今回、月見町に乗り入れるバスの番号がまた変わることになる(ただし、月見町に向かうものは従来通り「1番」であり、月見町発のものであっても大濠公園(西公園)止めのものには「20番」ではなく「1番」が付く)。

“月見町に向かうものは従来通り「1番」”と書いたが、新設される「20番」(福岡タワー南口~地行~大濠公園~赤坂門~天神~呉服町~県庁~箱崎駅東口~月見町)の東行き(県庁、月見町方面行き)は、「地行」から番号が「1番」に変わる。
昨年春の改正で、「現在複数に分かれている、ももち浜地区、県庁、博多駅のそれぞれに向かうバスの行先番号を、主要バス停(天神・博多駅)到着直前に下記の番号に切り替えることにより、バスに不慣れなお客さまにも分かりやすい表示にいたします。」(公式リリースより)ということで、天神から県庁方面に向かうバスは全て「1番」に統一されるようになり、その「切替ポイント」は「赤坂門」とされていたのだが、「20番」が「1番」に切り替わるのは、「赤坂門」よりかなり手前の「地行」である。
こうした例外が発生したのは、今回の改正で(統一番号としての「1番」ではなく)「市内貫線」としての「1番」が、姪浜から天神までの運行で打ち切りとなり、天神から東に行かなくなってしまい、天神から県庁方面に向かうバスの統一番号として「1番」を採用した根拠の基盤が失われつつあることが背景にあるのではないだろうか。
すなわち、地行から切り替わる「1番」という番号は、「統一番号」としての「1番」という意味合いに加え、従来の「市内貫線」としての「1番」という意味合いも併せ持っているということができ、その先の「赤坂門」にて、「統一番号」としての「1番」に「純化」されると解釈できる(実際にそういう意味で地行から「1番」にしたかどうかは別として、あくまで「そう解釈できるのでは?」という話です)。
個人的にはこの例外を問題視するつもりは全くなく、むしろ理に適っていると思う。
加えて言うなら、「地行」と「赤坂門」の間の「大手門」にて合流してくる「13番」「140番」の県庁(吉塚営業所)行きについても、「大手門」から「1番」としても何の問題もない気がする(ただしこの場合は、「例外」ではなく、切替ポイント自体が「赤坂門」から「大手門」に変更になるという「解釈」になる)。

番号の「統一」に関して、前回の記事で、“都心向けで、本線と合流した時点で枝番を外すことによる番号の「統一」は進む”と書いたが、その「例外」として挙げた「4-1番」「29-1番」以外にも多くの「矛盾」がある。
例えば、「6-1番」の赤坂三丁目から都心向けは「6番」としてよい気がするし、「54-1番」が笹丘一丁目から「54番」になるのであれば「69-1番」が小笹から「69番」にならないのもしっくりこない。
姪浜駅南口から国立医療センターに向かうのが「1番」と「1-5番」というのは不親切な気がするし(姪浜駅南口からは「1-9番」などに統一しては?)、「45-1番」も須玖から南は「45番」でよいのではないだろうか。
ただ、「必要性」という観点からは、これらの全てを「矛盾だ」とは言いきれない面もある。
それに、一口に「枝番」といっても、
 主従が逆転しているもの(「4番」「69番」など。「48番」と「48-2番」も歴史を遡れば逆転なのかも)
 並列関係にあるもの(姪浜駅以南の「1番」シリーズなど)
 主従や並列の関係すら見出しにくいもの(「6番」と「6-1番」、「54番」と「54-1番」などはそれぞれ独立した別の路線のようにも見える)
 今となっては主従関係が見出しにくいもの(「2-1番」「3-1番」など)
…など、「枝番なしの番号」との関係のあり方のパターンがいろいろとあることから、「枝番さえ外せばいい」というものではないという側面もある。
さらにいえば、この「枝番」の付与は、現状では、「枝番なしの番号」が1桁もしくは2桁の場合にのみ行われ、3桁の場合には行われていない。
バスの行先表示のLEDに「204-1」や「312-9」などと4つの数字が表示されたとしても、見た人はおそらく直感的にとらえることができずに混乱するだろう(時刻表のシステムが「3桁+枝番」に対応しているか否かは知らない)。
1桁もしくは2桁の番号にのみ枝番が付き、3桁の番号には付かないということは、条件面でかなりの「制約」といえ(3桁にも枝番を付けるべきと言っているのではありません)、今後も「矛盾」が拡大していく可能性を孕んでいると言えるのではないだろうか。

なお、この「矛盾」に関して、(2)の記事にて、「2-3番」が都心向けは全区間で枝番なしの「2番」で運行することにつき、“「2-3番」についても、野方→室住団地→原は「2-3番」として運行して、原で枝番を取るのが適切なのではないだろうか”と書いたのだが、コメントで「203番」との誤乗を防ぐ意味があるのでは?という意見をいただき、納得した次第である。

追伸
(4)の記事で、“「3番特快」は、西新より郊外部では各駅停車(種別としては「快速」)に成り下がっている”と書いていましたが、厳密には、朝の上りだけ「特快」が残っています。
言葉足らずでした。
(つづくかも)

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2 コメント

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Unknown (soramame)
2010-03-25 12:35:59
Kassyさん、こんにちは。

>ひと昔前の路線図に[204A]系統の記載がありますので、3ケタ+枝番は時刻表のシステムに一応はあるのだろうと思われます(ご存じの通りワタクシは市内バス路線はほとんど明るくないので、当時の時刻表にどう記載されていたかは分かりかねますが(涙))。

たしかに。
ただ私のかすかな記憶では、「201A」「204A」は、単に「201」「204」となっていたり、「A」が手書きされていたような気もしています(←全く自信はないのですが)。

今回の改正後のバス停掲出時刻表を見ていると、行先番号の部分に「都市高27B」のように表示されるようになり、情報量がかなり増えるようです。
なので、「3桁+枝番」というのも物理的には全然不可能ではないのかもしれません。
あとは「視認性」というか、利用者が見たときに“スッと入ってこない”という問題なのかもしれませんね。
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説得力 (Kassy)
2010-03-22 22:16:24
こんばんは。

ひと昔前の路線図に[204A]系統の記載がありますので、3ケタ+枝番は時刻表のシステムに一応はあるのだろうと思われます(ご存じの通りワタクシは市内バス路線はほとんど明るくないので、当時の時刻表にどう記載されていたかは分かりかねますが(涙))。
ちなみにホームページ内の系統別地図検索で、系統番号の識別部分は5ケタ、つまり主3ケタ+従2ケタで表示できるようになっていて、例えば[1]なら“__1__”、[305]なら“305__”、[22-1]なら“_221_”となっていました。

それにしてもsoramameさんはホントにお詳しいんですね! 詳しいだけでなく、おっしゃることに説得力がありすぎです(笑)。恐らく…ある一つのバス停に関して、あるいはある行先番号に関して、これだけ多面的に見られるお方はsoramameさんをおいて他にはいなさそうです。
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