INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

趣に赴く(23)

2009年09月05日 |    ┣ ひっそりと趣に赴く
(つづき)
福岡市中央区の「山荘通り」バス停(西鉄のサイト上は「山荘通」)。

「山荘」とは、かの高杉晋作も身を隠した野村望東尼の山荘のことであり、山荘とその敷地を含めて現在は「平尾山荘公園」となっている。

「山荘通り」のひとつ小笹寄りのバス停は「南山荘通り」だが、どの通りが「山荘通り」なのかはよく知らない。
ちなみに、「山荘通三丁目」という町名が、山荘公園から「教会前」方面に上ったところにわずかに残っているが、「山荘通一丁目」「山荘通二丁目」という町名は現存しない。

かつてここは、小笹地区と都心部を結ぶメイン路線であった「54番」のルートだったが、現在は、その実質的な後継路線「59番」「59-1番」と、国鉄筑肥線代替路線である「69番」「69-1番」が停車している。
「59番」「69番」ともに、「-1」という「枝番」が付くか否かは、下りでみた場合、ここよりも郊外の小笹交差点を左折するか(←枝番付かず)、直進するか(←枝番付く)という違いである。
行先番号の統一が進められている昨今の時流に合わせるとすれば、上りは、小笹から都心向けについては「枝番」はもう必要ないと思うのだがいかがだろうか(「4番」の千早から都心向け、「29番」の名島から都心向け…なども同様)。

「山荘通り」バス停がある道路は、福岡市の都市計画道路「別府香椎線」の一部であり、「別府(国道202号)~小笹~平尾~東比恵~松島~香椎駅東~下原(国道3号の産大南口と東部青果市場の間)」を結ぶ重要な路線と位置付けられていることから、全体的には広い幅員(もしくは広い幅員となる計画)となっている。
ただ、このバス停がある区間については、「なお、福岡市中央区小笹三丁目から、福岡市中央区平尾二丁目にいたる約1,840mについては、2経路とする」、すなわち、「山荘通り」バス停の通りと南側の筑肥新道(かつての線路)を合わせて一つの都市計画道路とみなすとされていることから、他の区間と比べて計画幅員も狭い。

現在の「山荘通り」付近は、確かに「幹線道路」としてみた場合には狭いのだが、生活感が溢れていて、「バスがよく似合う広さ」だと個人的には思う。
「山荘通り」という名称とともに、この「広さ」もずっとこのままであってほしいのだが…。
(つづく)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿