INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

2010年10月16日ダイヤ改正(4)

2010年10月20日 |   ┣ ダイヤ改正2010
(つづき)
先にお伝えした通り((1)(3))、10月16日より、「新宮急行」のルートが図のように変更となった(郊外部の産業大学南口~新宮緑ケ浜間は、主要停留所のみ記載)。

これまでは、都心行きも郊外行きも呉服町ランプを経由していたものが、都心行きが天神北ランプ経由となり、天神からそのまま郊外行きとなり戻ってくるという「循環」の体裁を取ることになった訳だが、今後ちゃんと定着するだろうか。

土曜日の運行開始日には、運転手さんが「本日から運行ルートが一部変わっております」とアナウンスをしていた。
「産業大学南口」を過ぎ、「次は天神郵便局前です。天神郵便局前の次は、中洲、蔵本の順に停車いたします」というアナウンスが流れると、となりに座ったおばさんから、「天神北経由って書いてあったけど、天神北には停まらないみたいですね」と話しかけられた。
おそらく、「天神北ランプ経由」という表示を見誤まったのでは?と思われる。
その方(かた)は、用事で舞鶴まで行くことが多かったそうで、大濠公園行きが増えたことを喜んでいた矢先のルート変更を嘆かれていた。
でも、千鳥橋ジャンクションを過ぎ、天神北ランプに向かって走る頃には、「天神には早く着くんでしょうね。バスモニターに私は選ばれなかったけど、そこで出た意見などを聞いたんですかね」とも言われていた。

また、その方からは「帰りはどこから乗ればいいんですかね?」とも聞かれた。
香椎浜地区などとは違い、「循環」運行自体が、このエリアではあまりこれまでなじみがなかったことから、路線図で大局的に眺めるとそこまで複雑な訳でもないのだが、その循環の「輪」の中に身を置いてしまうと、なんだか複雑に感じるというのは理解できる気がする。

さて、写真の運賃表は、「新宮急行」の郊外行きのもの。
循環運行なので、「新宮緑ケ浜」から乗って、「新宮緑ケ浜」まで戻ってくることも物理的には可能である。
「新宮緑ケ浜」を出て都市高速を通って「天神」「中洲」「蔵本」を経て、再び都市高速を通って「高美台」(四丁目)まで戻ってきたときの運賃表にも、往路の停留所(始発の「新宮緑ケ浜」から、都市高速に乗る前の「産業大学南口」まで)の整理券番号(1~8番)に対応する運賃が(消えることなく)表示されている。
同じ循環運行でも、「390番」の前身である桜ケ丘からの都市高速路線は、蔵本を過ぎた時点で往路の運賃がバサッと消えていたような記憶があるのだが、記憶違いの可能性もある。

往路の停留所から乗った場合の運賃は、始発の「新宮緑ケ浜」から「天神」を経て「蔵本」まで乗った場合の運賃である「570円」で固定されており、距離が増しても600円、700円…と上がってはいかない。
これは、この路線が“たまたま”「新宮緑ケ浜」始発だったから、その片道の上限に固定しているというふうに見える。
もしこの路線が、大蔵から先の郊外部が廃止となり(個人的には廃止になっちゃ困りますけど)、「大蔵→天神→蔵本→大蔵」という路線になったとしたら、往路の停留所からの運賃は、「大蔵→天神→蔵本」の「530円」で固定されるのか?、とか、じゃあ始発が「新宮緑ケ浜」じゃなくて「赤間営業所」だったらどうなるのか?とか、ふとどうでもいいことを思った秋の夜長。
(つづく)

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6 コメント

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Unknown (Tokyo Chikushi)
2010-10-20 15:12:58
「循環運行」(正式な用語かどうかわかりませんが)は、福岡ではやはりあまり馴染みがないのかもしれません。特に都心部では。(郊外の団地などでは昔からありましたね)

ウン十年前東京に住むようになって、そのような運行形態が東京でなされているのにちょっとびっくりしたものです。しばらく考えて、東京には福岡のように都心部にバスを一旦留めておく操車場を設置するのが難しいからに違いないと、勝手に結論づけました。
それにつけても、郊外から走ってきたバスを、中央営業所、那の津口のちょっと北、西公園、一丁目のニューオータニの裏手、など、必ず都心で一旦引き揚げさせる場所を確保する西鉄は偉大だ、などと逆に感心したものです。
そのおばさんがもしも昔から福岡にずーっと住んでいる人だとすれば、循環運行のからくりがわからず、「天神郵便局前」で降りた帰りは、反対側の「旧山一證券前」(今の名称は何ですか?)でバスを待つ可能性大でしょう。

もっとも「循環線」という形態の路線はたくさんありました。ただし、これは必ず逆回りが存在し、結局は同じ経路を上下のバスが走るという通常の形態と同じですね。「ぐりーんぐりーん」は、まだ見たこともありませんが、一方向の環状だとか、過去に類を見ない循環運行タイプの「循環線」ということになりますね。

というわけで、都心部のみが循環運行となる路線については、(特に中高年者は)理解しにくいかもしれません。
Unknown (soramame)
2010-10-21 12:06:21
Tokyo Chikushi、こんにちは。

>もっとも「循環線」という形態の路線はたくさんありました。ただし、これは必ず逆回りが存在し、結局は同じ経路を上下のバスが走るという通常の形態と同じですね。「ぐりーんぐりーん」は、まだ見たこともありませんが、一方向の環状だとか、過去に類を見ない循環運行タイプの「循環線」ということになりますね。

たしかに。
本来の「循環線」というのは、JR山手線とか、西鉄の旧6番(市内循環線)のように、一つの円を描いてぐるぐる回るという意味で認識されていることが多い気がします。
この「新宮急行」は、長いルートの中のほんの一部で円を描いているため、個人的には、これを「循環」だと人に説明してもわかってもらい辛い気はします(といいながら、記事では「循環」と書いていますが)。
この路線の目的は「回遊性向上」ではなく、あくまで「効率的な折り返し」であり、超広義でみれば「Uターン」なのかもしれません。

なお、一方向の環状は、長らく二日市市街地の「湯町循環」にもありましたが、先ごろ逆回りも設定され、双方向の循環になっています。

ちなみに、山一証券の破綻後は、「山一証券前」だったバス停も向かい側と同様「天神郵便局前」となっています(バス停の表記は「天神中央郵便局前」ですが、アナウンスなどは「天神郵便局前」)。
循環運行の運賃の決め方 (Kassy)
2010-10-21 21:16:28
こんにちは。

こういった形の循環運行での運賃はどうやって決められるのでしょうね?
循環方法がこの新宮急行とおおよそ似ている(と勝手に思っている)小郡筑紫野ニュータウン線[17]の場合は、循環最後のバス停「美しが丘」「老人ホーム前」までの運賃を上限に、というわけではなく、終点までどんどん上がっていくパターンです。また、循環方法は全く異なりましたが、[17][18]→日の里循環の場合は、[16]系統などに連続運行されるものであっても、最初に到着する「日の里口」までの片道運賃が上限となっていました。
恐らくはちゃんとしたルールに則って決められているんだろうと思うのですが、そのルールがなかなか見いだせません(笑)。
Unknown (soramame)
2010-10-22 22:07:23
Kassyさん、こんにちは。

>こういった形の循環運行での運賃はどうやって決められるのでしょうね?
>恐らくはちゃんとしたルールに則って決められているんだろうと思うのですが、そのルールがなかなか見いだせません(笑)。

やはりいろんなパターンがあるんですね。
Kassyさんがわからなければ、私にはもっとわかりません(笑)。

明文化されたルールは一応あっても、その文言が曖昧で、「解釈」に違いがある…みたいな感じなんでしょうかね。

定期券の計算などにも関係なさそうだし、とりあえず何らかの数字が入っておけばよいという「ダミー」的な位置付けなんでしょうけど、同じ運賃が一列に並ぶので、その位置付けの割には目を奪われてしまいます…。
損した気分… (TGW)
2010-11-13 16:19:02
お久しぶりです。ようやく新宮急行に乗れました。
別に値上げされたわけではないのに、新宮までの運賃570円がずらっと並ぶ運賃表。なーんか損した気分になりました…。
今度は新宮→新宮で、得した気分を味わいたいと思います。
Unknown (soramame)
2010-11-13 22:45:58
TGWさん、こんにちは。

ほぼ毎日新宮急行を利用しています。
その割に、「しんぐうきゅうこう」で変換するとなぜかいつも「新宮休耕」になります…。

これまではバス一本で仕事場まで行けていたものが、朝も夜も必ず天神で乗り換えないといけなくなり、私にとってはかなりマイナスなのですが、ここ最近かなりの頻度で改正が行われているので、また少ししたら元に戻るかな?などと淡い期待を抱きながら日々乗っております。

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