INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

く・ふ・う(7)

2009年04月02日 |   ┣ 工夫とSWEET NAIL
(つづき)
福岡県筑紫野市美しが丘南にある「ニュータウン第一」バス停。

小郡・筑紫野ニュータウン内には、数多くのバス停が存在するが、「ニュータウン第○」という名称は「ニュータウン第二」までであり、「ニュータウン第三」「ニュータウン第四」…「ニュータウン第十二」などのバス停はない。
一方で、同ニュータウンの中には、「美鈴が丘第一」「美鈴が丘第二」「希みが丘第一」「希みが丘第二」…など、別階層の「第○」バス停がある。
「ニュータウン」という大きなカテゴリーの中に、「美しが丘」「光が丘」「美鈴が丘」「希みが丘」などの各地域が存在する訳だが、こう考えると「ニュータウン第一」「ニュータウン第二」という表現は、かなり適当(「ふさわしい」ではなく「いい加減」の意)なネーミングに見えてしまう。
教会前」「踏切」など、抽象的なバス停名には親しみを覚えると書いたことがあるが、「ニュータウン」の例は、それらとは趣をやや異にするものだと思う。

また、各地域の内部をみても、美しが丘地区には「美しが丘」「美しが丘南」「美しが丘南四丁目」というバス停が存在する。
普通に考えると、「美しが丘南四丁目」は「美しが丘南」に含まれ、「美しが丘南」は「美しが丘」に含まれるのではないかと思うのだが…。
ピント」というか「階層」がバラバラであり、これもかなり適当なネーミングだと思う。

バス停名を「名称」としてではなく、「このバス停はAであり、BやCではありません」という他と区別するための単なる「記号」として捉えるのであれば、隣のバス停と違う名前さえつけておけばよい訳で、「適当な名前」でも全然構わないのかもしれない。
それだったら、無理に地名を入れなくたって、バス停名は「カレーうどん」でも「うさぎさん」でも「気分爽快」でも何でもいい、ということになってしまう(かなり極論ではあるが)。

バス停というのは、その名前が後世に残り、地図にも掲載され、かつ、地域のイメージづくりにも寄与するという意味では、まちの「資産」ということができると思う。 
バス停に「よい名前」を付けることは、「資産価値」を高めることにつながる訳で、もう少し「く・ふ・う」を期待したいものである(なお、このニュータウン内のバス停は、ある一時点で一斉に名前を付けた訳ではなく、開発の進展に応じて路線を開設していった結果なので、ある意味仕方ないということは十分わかったうえで書いています)。
(つづく)


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