昨日今日明日

きのうを思い、きょうを実感し、あすに想いを馳せよう。
若年性或いは老人性痴呆症にならない為にもね?

楽しい産経抄

2007年04月30日 | Weblog
 『ハナミズキ』

 空を押し上げて 手を伸ばすきみ 五月のこと

 どうか 来てほしい 水際まで 来てほしい

 つぼみを あげよう 庭の ハナミズキ

 (以下平成19年4月29日付け産経抄より)

 通勤の道すがら、塀越しに見えるハナミズキの白い花が目を楽しませてくれる頃になった。サクラのような華やかさはないが、新緑の中にいかにもすがすがしく感じられる。ゴールデンウィークの到来を告げる花でもある。

 日本に昔からあった花に思えるが、実はアメリカ原産だ。初めて海を渡って来たのは、大正4年だった。明治の末、ワシントンのポトマック河畔にサクラを植える計画を知った東京市長の尾崎行雄が苗木を送った。その返礼として、ハナミズキ30本が日本にプレゼントされて来たのだ。

 当時の日本は日露戦争に勝ち、世界の列強の仲間入りをしていた。それまで日本の先生役だった米国としては、あまり面白くない。日米関係は少々ギクシャクしていた。それを繋ぎとめる役割を担ったのがサクラと米国人が好むこの花だったのである。

 そのハナミズキの季節に、安倍首相とブッシュ大統領との首脳会談が行われた。今の日米の間にもいささか不穏な空気が漂う。日本には、北朝鮮問題で米国が弱腰になっているのではとの疑念がある。米議会やマスコミは今更のように慰安婦問題を持ち出し、波風を立てる。

 だが、そんな日米関係を誰よりも気にしていたのは大統領だったようだ。安倍首相夫妻はホワイトハウスで異例の歓待を受けた。北朝鮮問題や慰安婦問題についても、記者会見を聞く限り「心配するな」と、日本に最大限の配慮をしているように感じられるからだ。

 日米は友好から戦争へ、そしてまた同盟へと実にさまざまな経験をして来た。その関係のありようが歴史を変えてきた。首脳ばかりでなく両国民もそのことを忘れてはなるまい。全国に広まったハナミズキの花がそう訴えているよう思える。

 ・・・・いや~これはもう『産経抄』殿も相当な入れ込みようですな。・・・ハナミズキに。私などこの記事のおかげで、ハナミズキの縁起を初めて知りました。結構この木は夏場のはしゃぎにも、排気ガスにも強いとみえて、街路樹としても植えられていて、全国的にハナミズキ街道とかハナミズキ道路とかいう地名にもなっていたりするのではないかと思います。


 ・・・で、歌い手であり作詞者の『ひととよう』さんは、祈りを込めてこのように締めくくっている。

 薄紅色の 可愛いきみのね 果てない夢が ちゃんと 終わりますように

 きみと好きな人が 百年 続きますように

 ぼくの我慢が いつか 実を結び 果てない波が ちゃんと 止まりますように

 きみと好きな人が 百年 続きますように

 ・・・・(仏教徒なら合掌だし、キリスト教徒ならアーメン)