深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

「エネルギーを通す」という方法

2024-04-17 21:15:07 | 一治療家の視点

施術していると、しばらく忘れていた昔教わった方法を、ある瞬間にふと思い出す、ということがある。そしてそういう場合、ダメ元で使ってみると、意外なほど効果があることが多い(だから、いろいろ勉強しておくことはムダじゃない)。

最近もそういうことがあった。そこでふと思い出して使ってみたのは、「エネルギーを通す」というもので、これは以前セミナーで教わった。やり方は、施術者が相手の体の任意の2箇所に指あるいは手掌で触れ、その間にエネルギーを通すようにイメージするのだ。

エネルギーが通ると、それを受けた方の指や手掌に熱い感じやピリピリする感じが現れる(ただし、どう感じるかは個々人で違いがあるので、自分はどう感じるかを知ることが必要)。そうした感覚がないなら、途中にエネルギーの流れを障害するものがある。どの辺りで障害されているかは送る側である程度分かるので、そこが通るまでエネルギーで圧をかけていく。

これを教えてくれた先生は使い方の例として、普通に施術しても痛みなどが取り切れない時、ダメ押しでこれを使うとキレイに取れる、と言っていた。

というわけで、やり方自体はこれだけなので、この「エネルギーを通す」という方法、興味があれば使ってみてほしい。ただ、それを私は少し改造して使っているので、もうちょっとこの文章に付き合おうという人のために、参考までにそれについて述べておく。なお、やや発展的な内容を含むので、その辺はご理解の上、以下どうぞ。

まず問題が体表面から離れたところ(=エネルギー体?)に(まで)出ている場合、指や手掌は肉体に触れるのではなく、体表面から離れた問題が出ているところに置き、その間にエネルギーを通すようにする。そこが本当にエネルギー体かどうかは分からないが、仮にエネルギー体なら、そのレベルの問題は当然、エネルギーの流れの異常(を伴っている)だろうから、そこでエネルギーを通すことは(もしかしたら肉体レベルで使うよりずっと)本質的かもしれない。

更に言えば、実はエネルギーを通すには本物の指や手掌を使う必要はなく、イメージの指や手掌でもできる。患者を施術する場合は、そんな変なことをしなくても普通に本物の指や手掌を使えばいいが、自分自身に使う時に手が届かないところでエネルギーを通すには、イメージの指や手掌を使うのが非常に便利だ。

いずれにせよ、この方法で十分な効果を上げるには(例えばキネシオロジーの筋反射テストなどを用いて)問題のある部位をできるだけ正確に捉えることが鍵になる。この方法に限った話ではないが、患者の身体空間を実座標空間ではなく複素座標空間や複素射影空間に設定しなければ、問題のある部位が捉えられないことがある。その場合は、エネルギーを通す時も、相手の身体空間を複素座標空間や複素射影空間に設定して行う。

位相についても同じで、私は今、自分自身に対してエネルギーを通すことを行っているが、その際の位相は密着位相を入れている(逆に密着位相以外の位相では、あまりいい結果が出ない)。ちなみに、ある空間Xに位相を入れる(=定義する)には、そのXに開集合族を定めればよい(もちろん開集合族としての条件を満たすように)。そして密着位相とは、開集合族を{X, ∅ }とした位相のこと。詳しくは位相空間論についての書籍やサイトを参照されたい。

位相の件は、よく分からない人は「へー、そんなこともあるのかー」くらいに横目で流してもらえばと思うが、同じ方法を一見、同じように用いても、設定次第で結果が天と地ほどに変わってくるということは知っておいてもいいだろう。

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