ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

ノロイ

2010-05-05 13:01:49 | 映画
今更ながら『ノロイ』を観ました。

TSUTAYAのレンタル会員更新で、1本無料だったのでレンタルしました。

いや~久々に後味が滅茶苦茶悪くて、嫌な感じで怖かったです(笑)。

本作は怪奇実録小説家・小林雅文が「ある事件」を追い、それをドキュメンタリーとしてまとめた作品。



始まりは良くある都市伝説的「怖い話」なネタだったものの、調査を重ねていくと「ある事件」に行き着く。
だが、それは次々と信じ難い事件と不思議に連鎖しており、その負の連鎖は事件に隠されていたおぞましい真実に導く…って感じ。





って言うと実話っぽいですが、コレは公開当時には日本版『ブレアウィッチ・プロジェクト』と騒がれたように実はフェイク・ドキュメンタリーです(笑)。
ただ、個人的には『ブレアウィッチ~』よりも何倍も良く作り込まれていると思うし、観終わった後に襲われる怖さも本作の方が圧倒的に勝ってます。
でも、クライマックスにて登場するVFXが、予算が少ないせいかお粗末ってのはガッカリだが(低予算だから仕方ないか:苦笑)。



フェイク・ドキュメンタリーとは言え、随所でテレビでお馴染みのタレントやコメンテーターが登場し、観る者にコレが事実だと思わせる「映画的なリアリティー」として充分に機能してます。
またコレは言い方を変えると我々が普段「真実」と受け止め、物事を「事実」と「虚構」を区別する境界線が、実はこの程度の危うくて脆いモノである事実の提示と言うのも怖ろしい。


作家・小林氏は事件を追う内に次々と異様な事象に遭遇し、遂に今回の事件における重大な鍵となる日本の土着的宗教の儀式に行き着く。

それは、また新たなに恐ろしくて、本当におぞましい事件の始まりでしかなかった…。



怖い話、都市伝説、心霊現象、超能力、霊能力者、忘れ去られた宗教、信仰、そして禁断の儀式。
様々な言葉が脳裏をよぎる。
そして小林氏は今回の事件に対して、彼なりの理解の限界として「結論」を出す。

それは、この『ノロイ』という作品の持つ謎解きと言う訳ではない。

その「結論」は、この事件に関わる一つの要素に過ぎない。
真実は観る者の想像や、心の奥深くにて考えていくしか無い。

説明すればする程に、この事件が持つ深い底知れぬ闇と恐ろしさだけが浮き彫りになる。

この事実こそが何とも居心地の悪くて、決して救いや安らぎを得られる様なモノではない。

コレこそが、久々に感じる「怖さ」だと痛感した。
まだまだ日本のホラー映画は幽霊・怨霊系の作品だけでなく、視点を変えるだけ様々な可能性があると判った。

コレは怖い!


禍具魂の儀式って何ですか?



THE WOLFMAN

2010-05-04 21:36:21 | 映画
ホラー大作『ウルフマン』を観てきました。

主演と製作はベニチオ・デル・トロ、監督にはジョー・ジョンストン。
おまけに他の出演者にアンソニー“レクター”ポプキンス卿、ヒューゴ“メガ様”ウィーヴィング。
そして肝心な特殊メイクには、今や生きる伝説と化した“巨匠”リック・ベイカーを迎えると言う、ジャンル系映画としては非常に豪華にして贅沢なキャストとスタッフが集結している。



この『ウルフマン』の企画自体、もう何年も前から挙がっており、早々にメジャーの大手ユニバーサル社による『狼男(’41)』のリメイクとして、現代的な解釈を加えた超大作として生まれ変わる事が発表になっていた。

その野性的でセクシーなイメージとは違い、実はかなりのヲタク(コミックやフィギュアの熱心なコレクター:微笑)で、大のホラー映画好き、中でも狼男をこよなく愛しているデル・トロ。
彼のこの企画に賭ける熱意は相当なものだったらしく、脚本にアンドリュー・ケヴィン・ウォーカーの起用はすんなり決定し、アンドリュー入魂(彼自身もホラー映画マニア)の脚本もすぐに完成した。
だが、予想外に手間取ったのが「監督選び」。
有名・無名を問わずに様々な監督の起用が噂されるも、何故が一向に決定しない。
やっとジョー・ジョンストンの名前が聞かれて、やっと彼の監督起用で決着となった。



しかし、やっと製作を本格的にスタート出来ても、今度は売れっ子である主演のデル・トロのスケジュールが合わない…(笑)。
様々な紆余曲折を経て撮影に突入、撮影やポスプロ等は珍しく問題無く進行したのに、とっくに作品は完成されても今度は作品の公開日が延期を繰り返す始末…。
もう、こうなってくると“狼男の呪い”としか言えない(苦笑)。

噂によると、一時は「オクラ入りか?」と騒がれた本作。
作品の方向性について映画会社側とデル・トロと監督側で意見の衝突があった模様だ。
「PG-13」くらいの規制で見積もっていた会社側は、完成した作品に溢れている強烈でエグい残酷・グロ描写の連続に「NO!」と言った様だ。
結果、幾つかの残酷・グロ描写を削除、劇場公開用に17分(!)もカットして公開となった…らしい。

個人的にはベニチオは大好きな俳優であり、オマケに古典的なホラー・モンスターの中で「狼男」をこよなく愛する僕としても、よく無事に公開されただけでなく、早い時期での日本公開となったのが本当に喜ばしい。

思い入れと期待でパンパンに膨れ上がった状態で、本作を観た訳だが…。



まず、最初に断言します。
凄く面白かったです!
本当に良く出来ていたと思います!
ただ、ホラー映画ファン、そして狼男ホラー・ファンとしては、あと少し“何か”をすれば、コレは間違いなく新世紀のホラー映画の傑作に成り得た可能性が高いて思えて仕方ないです。
それ故に、何と言うか言葉には出来ない歯痒さみたいなものを感じます。

このホラー映画と言うよりも、久々に「怪奇映画」と呼びたくなる重厚な雰囲気。
かつてのハマー・ホラーとも一味違う、ユニバーサル・ホラーらしいクラシックな空気感が実に心地良い。
しかし、この現代に蘇った重厚で格調高い「怪奇映画」は、随所に光る現代的解釈を上手く咀嚼・吸収・昇華出来ていないのが痛い。








(警告!:以下ネタバレ炸裂!!)







物語は兄の突然の訃報に帰郷した、舞台俳優である主人公ローレンス(デル・トロ)。
自分を歓迎しない疎遠となっていた父ジョン(ポプキンス卿)と再会、自分を呼んだ張本人で兄の婚約者だった美しいグエン(エリミー・ブラント)と出会う。
兄を惨殺した犯人を独自に調査するローレンス、兄の遺留品か流浪民たちに手掛かりを見つける。
しかし、ローレンスは兄を襲った謎の怪物に襲撃され、自身も瀕死の重傷を追ってしまう。
その事が彼の運命を大いに狂わせ、自身の過去に隠された忌まわしい記憶、そして呪われた血による惨劇の中に追い込まれていく…ってな感じ。

とにかく、デル・トロが良い!



落ち着いて穏やかな紳士的な立ち振る舞い、優しく思慮深いながらも行動派。
しかし、幼少の頃に遭った“ある事件”がトラウマとなり心の中に底知れぬ悲しみと闇を隠した、それ故の意外なまでの人間的な弱さと脆さ。
あの夜の襲撃により、己が人間以外の「何か」に変わってしまう事への恐怖を、デル・トロは実に見事なまでに繊細に演じている。

あと本作のヒロイン・グエンを演じる、エリミー・ブラントのクラシックで清楚な美貌も際立っている。



出会った男たちを知らぬ間に破滅に追いやってしまう、無自覚で天然の「毒婦」ぶりはある意味怖い。
自らの善意と好意で行動する自然な彼女、その存在こそが本作で一番の“怪物”なのかも?!(笑)。




満月の夜、遂に狼男へと変身してしまうローレンス。
この狼男への変身は匠リック・ベイカーによる「神業」的な特殊メイクと、最新のデジタル技術の融合による凄まじいモノ。



本作における狼男のデザイン自体は、41年版でロン・チェイニー・Jrが演じた狼男を基本としながら、それを主演のデル・トロの面構えを生かしたベイカーの超絶テクニック、筋肉ムキムキで脚が逆関節になる等の現代的要素を加えられている。
目玉となる変身シーンも、身体中がガキゴキと嫌な音を立てて変な方向に歪んでいき、観る方もそれが実に痛そうだと思えてしまう(苦笑)。



狼男に変身してからのアクションも秀逸。
もう片っ端から人間に襲いかかり、首・腕・脚をもぎ取り、血と内臓が景気よく飛び散りまくる残酷・グロ描写は壮絶。



メジャーな大作において、ここまで正々堂々と残酷・グロ描写をやってのけるのは珍しい。
だが、中途半端にやるのは一番始末が悪い。
狼男になった途端に人としての理性や倫理観を失い、己の衝動が導くまま残虐な殺戮を繰り広げていくのは、そこに隠されている人間の隠された暗くて邪悪な本性を暴く事のメタファーでもあり興味深い。


中盤以降、捕らえられたローレンスは精神病院に隔離される。
ただ、この辺りから作品の持つテンションが微妙になりだす。



当時の治療という人権を無視した拷問により、ローレンスは自らが閉ざした記憶の封印が解け、この事件の背後にいる人物の存在に気付く。
この辺りが細かいカットを絶妙に繋ぎ、過去と幻覚や妄想が入り乱れて、それまでの重厚なゴシック調の「恐怖映画」という雰囲気から、さっきまでの狼男への変身や大殺戮もローレンス自身の“狼憑き”と言う精神的な病が招いた犯罪なのかと思わせるサイコ・スリラー的演出が頂けない(爆)。
コレではせっかく中盤まで見事に構築していた近年では珍しいホラー映画ではなく、ダークでゴシックな「恐怖映画」という世界観を崩壊させてしまっている。
現代的な解釈かもしれないが、それが作品の素晴らしさを潰す方に効いては意味が無い。

おまけにその後、ローレンス自身にとって因縁深い存在であるポプキンス卿扮する父ジョンの存在こそが、全ての災いの根源であって明らかに狂っていた事(実は兄貴の嫁グエンに欲情していた:笑)が判明してからは再び「恐怖映画」シフトに戻っていくが…。
先のサイコ・スリラー的な要素が、全ての謎を解いて終盤に向けて更に盛り上がると言う風にはなってはいない。
コレは致命的だ。


何はともあれ、ロンドンで大殺戮を繰り広げたローレンスは、全ての災いに決着をつける為にジョンとの対決を決意する。
この終盤からの展開は「恐怖映画」というよりも、まんま『サンダ対ガイラ』的な怪獣映画的なアクション要素が強くなるのが笑えます。



狼男に変身する事、それにより自身に宿る絶大なパワーや殺戮を快楽としていたジョン。
その忌むべき父の後継者として指名されたローレンスはそれを拒絶し、互いに殺し合う悲しい宿命を迎えます。



このラストにおける新旧の狼男同士の対決、ロンドンにおけるローレンスの大暴れは、コミック的で疾走感に溢れた演出はジョンストン監督らしい。
互いの本能のまま怪力で殴り噛みつき合い、四つん這いのまま駆け抜ける魔獣同士の凄惨な戦いは一見の価値はある。
昔、ジャック・ニコルソンの『ウルフ』を観た時、ラストの対決があまりにしょぼかった事に落胆した事を思うと、こういう狼男のホラー映画が観たかった!と快活に叫びたくなります。

ただ…その後のオチの付け方が今一つだったかと思う。

ポプキンス卿はローレンスに首をもぎ取られて絶命、アレ?…狼男って四肢をバラバラにされても死なない筈では?!
そのローレンスもグエンに銀の銃弾を撃ち込まれ、あっさりと絶命…って何?!
狼男の呪いは自分に噛みついた本人を殺すと、その呪いから解放されるのでは?
グエンはわざわざ流浪民の老女に、「命を賭けて」その方法を聞いたのではなかったのか?
この辺りの伏線をもっと生かせていれば、ラストの対決もこの三角関係を絡めて更に劇的に盛り上がったかと思う。
あと、ジョンの召使いであったシン(ジョンの正体が狼男である事を知っていた)というキャラも良い味を出していたのに、その味が物語に全く生かされていないのも非常に勿体ないと思う。



意味あり気に「切り裂きジャックの事件を捜査している」と、颯爽と登場してイヤミな存在感を発揮していたウィーヴィング扮するアバライン警部が、ひょっとして狼男の呪いを受けたかも?と含みを持たせる結末ってのは、せっかく後半は怒涛の勢いで盛り上がったのに淡白過ぎると思えてしまう。

しかし、この劇場公開版は17分もカットしたヴァージョンである事。
何せ17分もあれば、随分と作品に対するイメージも変わる筈だ。
『ウルフマン』という作品の、本当の姿を完全版DVDで観るまでは少し待つ必要があるようだ。

最初にも言ったが、久々の本格的な『怪奇映画』の超大作として楽しめたし、それでも充分に面白かったのも事実です。
クラシックな怪奇映画が好きな方、是非劇場で観てみてください。


今夜は月が満ちるぞ、覚悟しろよ。


CLASH OF THE TITANS

2010-05-02 19:40:26 | 映画
『タイタンの戦い』を観ました。

レイ・ハリーハウンゼントが最後に手掛けて、自らの現役引退を表明した81年の傑作『タイタンの戦い』をリメイクした作品。

個人的には子どもの頃、オリジナルを初めて観た時、あまりのカッコ良さと面白さに驚喜したのを鮮明に記憶している。
本当に大好きな映画であり、ファンタジー系の作品として最高傑作の一つとも言えると思う。



リメイクされると聞いて、最初はある意味で「聖域を侵す」ほどのハリウッドにおける深刻なネタ不足を嘆いた。
だが、それもリメイク版の最初の予告篇を観た途端、様々な懸念は一気に期待へと変化した(笑)。
かのホラー映画の最高傑作『悪魔のいけにえ』が、新世紀に『テキサス・チェーンソー』としてリメイクされた様に。
オリジナルに対して最大限の敬意を払いつつも、創意工夫によりまた別の意味で違う作品に生まれ変わる可能性も高い。

僕がそう思えた決定的な要因として、フランスが生んだ爆裂弾丸野郎ルイ・ルテリエが監督だから。

あの『インクレディブル・ハルク』を原作のアメコミらしさ持ちつつ、かのTVドラマ版『超人ハルク』の雰囲気を甦らせ、怪獣映画的として大胆に再生・映画化した豪快な手腕は素晴らしかった。
ルテリエの才能ならば、この難しい問題をクリアー出来ると確信めいたものがあった。

さて、実際にリメイク版『タイタンの戦い』を観た感想だが…コレが実に素晴らしかった。

ただハッキリ言うと、予想通りリメイク版はオリジナルとは全くの良い意味で“別物”になってます(笑)。
ぶっちゃけた話、コレはヒロイック・ファンタジーで味付けした怪獣映画だ。
だからこそ大好きだし、素晴らしい!と思えたのかもしれない(自嘲)。






(注意!:ネタバレ有り!!)






物語自体はオリジナルとあまり変化は無い、神と人間の間に生まれた勇者ペルセウスと、冥王ハデスの生み出した奇怪な怪獣達との戦いと冒険を描いている。
ただ昨今のジャンル映画でありがちだが、いわゆる主人公が「選ばれた者」である事が本作でも大きく影響している。



ペルセウスは大した苦悩や修練等を積む事もなく、いきなり強くて無敵状態だし、「神の子」モード全開でアイテムを獲得していくRPG感覚でサクサクとストーリーが展開される。
かの天界の天馬(ペガサス)にしても乱獲されておらず、前触れもなくペルセウスのもとに飛んできて、練習無しで乗れて飛べてしまう(笑)。
リメイク版のペガサスはオリジナルの白馬と違い、漆黒の黒馬っていうのはヴィジュアル的に非常にカッコ良いが、この「選ばれし者」というドラマは物語を薄くしているのは事実。



そのせいか主人公ペルセウスよりも、他のキャラの方が個性的で印象深いのは皮肉な効果だ。
武骨で冷静なアンドロメダ護衛隊の戦士ドラコ、武器調達と怪獣倒しの傭兵兄弟、リメイク版の新キャラである砂漠の精霊ジンの素朴な可愛さ。
そしてアンドロメダ姫ではなく、本作のヒロインである神の呪いにより不老となったイオの美しさが良い(肝心のアンドロメダ姫の存在が軽くなってしまったのは少し残念!)。



あの『アバター』以降、すっかり坊主頭のヒーローが板についたペルセウス/サム・ワーシントン。
野性的なペルセウスというオリジナルとは違うキャラを確立しているので、その内面的な苦悩や葛藤があっさりしていたのは勿体無い。
その男臭さをプンプンさせながら、激しいアクションをこなす大熱演だけにワーシントンが可哀想。
この人、本当にしっかりとした演技とアクションがこなせる逸材です。




オリジナルでもリメイク版でも、大きなテーマとしてあるのが「強欲で傲慢な神々との戦い」がある。
このリメイク版では、そこに冥王ハデスという明確な悪役を配置する事により、わかり易く「勧善懲悪」の図式が成り立っている。



それもあって諸悪の根源とも言える、全知全能の神であるゼウスの色ボケと傲慢さと親バカぶりが際立っているのもポイント(苦笑)。
更に、窮地において神への信仰をやたら煽る辺りは、欧米社会における宗教観の現れのように感じる。


しかし何と言っても素晴らしいのは、本作に続々と登場する魅力的な怪獣軍団の暴れっぷりだ。



ハデスの分身ハーピー、怪力(人間を引きちぎる!)を誇る獣人カリボス、何だか『スターシップ・トゥルーパーズ』っぽい巨大サソリ(戦うと体液まみれ:微笑)、オリジナルよりも妖艶な魅力に溢れた妖女メデューサ。
その生き生きとした情け容赦無い暴れっぷりと、キャラクター達が問答無用で秒殺されていく様は圧巻(笑)。

その中でも最も秀逸なのは、文字通りにクライマックスに登場する大魔獣クラーケン。



些か顔つきが今時のクリーチャー(『クローバーフィールド』の怪獣を彷彿する)っぽいのが残念だが、オリジナルを凌駕する堂々した大怪獣ぶりは最高。
特に海底から出現して街を襲撃していくのを、その巨大さと人間では絶対に立ち向かえないと印象付けるルテリエの演出の見事さも相俟って、惚れ惚れとする素晴らしい大怪獣ぶりに魂が震えました。
今製作中のハリウッド版『ゴジラ』にあって、ルテリエの監督起用が噂されるのも納得。
これだけのツボを心得た怪獣演出が出来るのだ、ファンとしてはルテリエの起用をお願いしたいです!!

あのクラーケンとの対決でルテリエがオマージュしたという『聖闘士聖矢』ではないが、ペルセウスの見栄の切り方といい、メデューサの首の出しタイミングといい、実に日本のアニメ的でした。
本作は単に怪獣演出が優れているだけでなく、ルテリエによるアニメ的でスピーディーかつ豪快なアクション演出が随所で冴えまくっていました。

ゼウスとハデスの因縁は未だあり、続編への伏線を残したまま本作は終わりを迎えます。
果たしてホンマに続編を作って、『タイタン』をシリーズ化しようと言う根性があるのでしょうか?!
興味深いです。

ちなみに元々2D映画として撮影された本作、その持ち味を堪能する為に3Dでは観ませんでした。
それでも充分に楽しくて面白かったです、怪獣映画ファンは先入観を持たずに劇場で体感して下さい。


「ペルセウスよ、決して神にはなるな!」



映画の日でした!

2010-05-01 23:19:20 | 映画
今日は「映画の日」でした!

朝から気合いを入れて、『タイタンの戦い』と『ウルフマン』を観てきました!!

各作品のコッテリしたレビューは、また後日UPしたいと思います。
今言えるのは、2作とも素晴らしい作品だったので、久々の映画のハシゴにも大満足でありました(笑)。

劇場に駆けつけると、ちょっと前に配布された『SPACE BATTLESHIP ヤマト』の会報(と言って良いのか?:笑)を見つけて持って帰りました。

最近、作品に関する情報が全く無いですね。
多分、普通に考えたら作品はポスプロ中かと思うが、それにしても情報の出し渋りは異常に厳しいです(ジャ○ーズ絡みの映画はいつもだが:苦笑)。

今やネットにおいて「未登場のキャラクター(特にガミラス側)」に関して、様々な有名な俳優陣の起用が噂されていますが、未だ何も正式には発表されないのは色んな意味で作品を楽しみにしているファンには歯痒い。

何はともあれ、この会報を見て思ったのは真田さん役の柳葉敏郎氏(「ヤマト」ファンであるのを公言)、古代の相棒・島大介役の緒方直人の絶妙なハマり具合だろう(笑)。
あと、女医に変更になった佐渡先生(高島礼子が一升瓶抱えてる)。
ネコのみーくんは登場するみたいですが、肝心のアナライザーが登場するのか否かが不明なのも気掛かりです。

まぁ~不満も多いのですが日本映画として、久々となる本格SF超大作になるので期待のハードルは高くなる一方でもあります。

メイサちゃん、やっぱり凄く綺麗だと惚れボレしましたわ(微笑)。