ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

“壁”の向こうは「死者の世界」

2005-04-30 19:19:25 | 映画
暑い!
まだ5月寸前だが、もう初夏を思わせる様な気候だ。
ここ数年の異常気象について今更言っても仕方ないが、間違いなく日本の「春夏秋冬」から春と秋は消えそうな勢いだ。
話は全く変わるが、ジョージ・A・ロメロ監督待望の新作『LAND OF THE DEAD』の予告篇を観た!
全米では秋頃(ハロウィン?)の時期に公開の予定だったが、作品の完成度に予想以上の手応えがあったのか配給元のユニバーサルは追加予算を出し一部を撮り直した上で今夏への公開へと繰り上げた。
コレは凄い事だ。
今年の“夏休み映画”の競争は例年になく激しく厳しい。
何と言っても本命に『SW:EP-3』があり、その対抗馬にスピルバーグ&クルーズの『宇宙戦争』がある。他にも例の『バットマン・ビギンズ』や『ファンタスティック・フォー』のアメコミ系に、ニコール・キッドマンのリメイク版『奥様は魔女』等と大ヒットを狙う超大作が次々と公開される予定である。
そんな中に突如としてロメロ監督の『LAND~』を持ってきたユニバーサル、ヒットの可能性によほどの自信がある事の表れだろう。
ここ数年ハリウッドで正に“冷や飯を食わされる”状態にあったロメロ、彼が強靭な忍耐の末に実現した作品だけに『LAND~』が成功する事をファンとしても祈らずにはいられない。
さて肝心な『LAND~』の予告篇だが、予想以上にスケールの大きなアクション・ホラーになっているのが伺える。
何よりも一番印象的だったのが本家ロメロによる新たなゾンビの描写だ。
ホラー映画史上最高傑作の一つである『ゾンビ』、そのリメイク版『ドーン・オブ・ザ・デッド』に登場した“全力疾走するゾンビ”に多くのファンは度肝を抜かれた。
ロメロ自身はリメイク版に対して比較的好意的な印象を持っていた様だが、自身の『LAND~』に登場するゾンビに関しては「更に恐ろしいクリーチャーに進化している!」と断言していた。
では本家はどんなゾンビを新たに観せてくれるのか?
どうも『LAND~』に登場するゾンビは“考えるゾンビ”になる様だ(笑)、『LAND~』の前作『死霊のえじき』では既に人間だった頃の記憶を僅かに残した“考えるゾンビ”が登場していた。
その流れを踏まえるとゾンビの知能レベルが上がるのも納得だ、予告篇に登場した巨漢の黒人ゾンビはライフルを乱射していたし集団で罠を仕掛ける事も出来そうな雰囲気なので、今からその暴れっぷりに期待出来る。
物語的にも『死霊のえじき』の後日談で、僅かに生き残った人類は巨大な壁の中にコロニーを作っている様だ。
ネットでも話題になったあの武装装甲車も活躍する様だし、作品への期待は高まる一方だ。
リメイク版『ドーン~』や一連の『バイオハザード』シリーズ等、ロメロが生み出した“ゾンビ”シリーズに絶大な影響を受けた作品が高い評価を得ている。
ここで一発本家ロメロによる凄味のある作品になっている事を期待したい!!
でも日本での公開が何時になるか心配だ…(苦笑)。