SJesterのバックステージ

音楽関連の話題中心の妄言集です。(^^)/
もしよろしければ、ごゆっくりどうぞ。

私がオジさんになったからには・・・

2006年12月07日 01時28分41秒 | J-POP
森高千里さんは、私にとって忘れられない“アイドル”の一人です。

ただ“森高ランド”や“非実力派宣言”といった一連の流れの中の彼女はプロデュースのされかたに問題があったと思っており、彼女のせいではありませんが、あまり好感をもつことはできなかったですねぇ。
あんなにもイキイキした人間らしい彼女を、着せ替え人形か、子供向けの超合金ロボのようなまったく生活臭のないオモチャ扱いして。。。個人的には残念でたまりませんでした。

では、いつ、彼女のどこに惹かれたかというと、もう20年近く前になるのでしょうか。。。タモリさんがやっていた「今夜は最高」という番組のCMに出ていたときです。
それはPIONEERの宣伝でしたが、少なくとも彼女がブレイクするより前でした。
ドラムセットに座っている彼女が、おもむろにスネアかシンバルかを叩いて画面は躍動的になるような内容だったと思います。
その一瞬で「誰だっ!?」と閃き、画面右下隅に出ていた「森高千里」の名前をインプットした瞬間のトキメキは今でも容易に思い出せます。
漢字もカンタンだし。。。すぐ覚わりました。
まだ少女だった彼女の、繰り出したスネア一発の切れ味にマイッた状態になった私。
こんなこと言ってるくらいだから、まだマイッているのでしょう。
ホントに“なつかCM”とかでもう一度見られないかなぁ~。。。

冒頭の“ステップ・バイ・ステップ”というアルバムのジャケ裏でドラムセットを前にした彼女の写真を拝むことが出来ます。

ずいぶんと大物になってしまわれた後なので、CMで感じたであろう初々しさなどは後退していると思いますが、そうはいってもやはり素敵であります。
それ以前のアルバムジャケットで麗しいオミアシを露出していたころも、全然そういったことには関心が向かわず、なぜか彼女に関してはその新鮮さというか瑞々しさというか生身の人間の姿を求めておりました。
このアルバムのころになって、ようやく“商品”から“人間”になってくれたのかなぁと思えて嬉しかったのを覚えています。

ビールの宣伝で“♪ のもぉ~・・・”と歌われるサビが一日中テレビから出まくっていた“気分爽快”という曲で始まり、なかなかバンドサウンドとしてもオモシロい曲が収められていますよ。
わけても私が最も共感できるのはザ・ビートルズの“エヴリィバディズ・ガット・サムシング・トゥ・ハイド・エクセプト・ミー・アンド・マイ・モンキー”のカヴァーであります。
もちろん本家のジョンのように“ノリのよさで勝負!”とは行かないですが、学生時代にバンドでドラムスを叩いていたという経歴を知ってみると、本当に憧れの曲をかっこよくやってみたいという純粋な気持ちが感じられてとてもほのぼのさせられます。
「よかったね(^^)/」みたいな。
バンドのメンバーも腕達者がそろっているし、彼女も楽しかったのではないでしょうか。。。

彼女にはご承知のとおり自らが作詞した“私がオバさんになっても”という代表曲がありますが、私がオジさんになったからには彼女とても小娘ではいられますまい。
幸いご夫君といっしょにカレーの宣伝かなんかに出ておられるのを見て、私は勝手に引き続きほのぼのした気分になっていますし、彼女もお幸せそうに見えるのでなによりであります。

今でも彼女はドラムを叩いたりするんでしょうか?
彼女のプロパガンダな曲も、フリーキーなロックもこんなシステムで聴いたらおもしろいかなと思ったりします。

これで案外と素直な音がするんですよね。ルックスはかなりぶっ飛んでますけど。。。
「森高には合うぞ!」と感じます。