サマーフィルムにのって
<あらすじ>
高校3年生ハダシは時代劇映画が大好きだが、所属する映画部で作るのはキラキラとした青春映画ばかり。
自分の撮りたい時代劇がなかなか作れずくすぶっていたハダシの前に、武士役にぴったりの理想的な男子、凛太郎が現れる。
彼との出会いに運命を感じたハダシは、幼なじみのビート板とブルーハワイを巻き込み、個性豊かなスタッフを集めて映画制作に乗り出す。
評判だけを頼りに、ほとんど前情報を入れずに観ました
映画愛に満ちた、期待していた以上の作品
これぞ、まさに『青春映画』って感じでした。
仲良し3人組の女の子、役者や映画スタッフにスカウトされた男子たち。
映画を撮る!ということに、ひと夏の青春をかけたみんなの姿がまぶしい
ただ、この作品にはファンタジックな(?)SFの要素も交じりひとひねりもあります。
だから、時がゆっくり動く描写があったり、時に “ん??”と思う 変なセリフがあったり…その理由は中盤にわかるんだけど。
それはビート板(メガネの女の子)が読んでいる本もヒントになっていて…
演じている役者さんたちも、みんなそれぞれがハマり役でとても良かった。
特に主演のハダシ役の伊藤万理華さん。(『孤狼の血 LeveL2 』の西野七瀬さんと同じく、元乃木坂46のメンバー)
時代劇オタクっぽさ全開で、みんなをまとめ、そして悩みまくる監督役がとても似合ってました。
元気のいい「スタート!」「カット!」の声も良かったです。
そしてラストの思いがけない展開。
こんなことになるとは…でもハダシ監督の思いをここですべて出し切れたのが良かった
素晴らしいラストでした