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中国食品安全問題はODA研修では解決しない

2008-02-02 10:15:01 | Weblog
福田首相は毒ギョーザ事件がおきてから、ODAを使って中国の検疫部門に研修を実施することで安全対策を図っていくと何度か表明している。しかし、今回の毒ギョーザ事件は残留農薬問題ではなく、故意または過失でごく一部の商品に毒物が混入したものであって、検疫分析技術の向上で防げるものではない。まして、中国政府は自国の検疫体制に絶対の自信を持っており、昨年相次いだ中国製品の事故に関するWHOへの中国衛生部の説明文も問題点の検証や改善への努力姿勢はまったく見られず、居直りに近い内容である。
大幅なコスト上昇になっても、輸入業者と輸入検疫での徹底的な検査がもっとも有効なリスク削減方法だろう。個人的には中国製加工食品を食べないこと。

原文:http://www.moh.gov.cn/newshtml/19959.htm
以下訳文:

2007年8月22日、衛生部がWHOに対して中国の食品安全状況について報告した

全文は以下のとおり。

 中国政府は一貫して食品安全を非常に重視しているので、各加盟国との間の意思疎通と交流を強化し、食品貿易の発展を促進し、公衆の健康を保護することに役立つように、ここに中国の食品安全に関する状況を報告する。

一、中国の輸出食品の安全状況
 中国は食品を世界200カ国あまりの国と地域に輸出している。貿易額上位十位の国と地域は、日本、アメリカ、韓国、香港、ロシア、ドイツ、マレーシア、オランダ、インドネシア、イギリスである。

(一)中国の輸出食品の合格率は99.0%以上

 2004年から2006年にかけて、中国からアメリカに輸出した食品はそれぞれ89,459ロット、81,754ロット、94,442ロットであり、合格率はそれぞれ99.0%、99.0%、99.2%であった。日本に輸出した食品の合格率はそれぞれ99.8%、99.9%、99.8%であった。EUに輸出した食品の合格率はそれぞれ99.8%、99.9%、99.9%であった。2007年上半期における中国の輸出食品全体の合格率は99.75%であった。そのうち、中国からアメリカへの輸出した食品の合格率99.1%、日本へ輸出した食品の合格率99.8%、EUへ輸出した食品の合格率99.8%である。上述の統計数字から、中国の輸出食品の合格率はいずれも99.0%以上であることがわかる。

(二)中国の輸出食品安全管理

1、輸出食品安全法令体系。中国はすでに完備した食品輸出入法令体系を構築している。「中華人民共和国食品衛生法」、「中華人民共和国農産物品質安全法」、「中華人民共和国輸出入商品検査法」、「中華人民共和国輸出入動植物検疫法」など8件の法律、「輸出入商品検査法実施条例」、「輸出入動植物検疫法実施条例」など8件の国務院令、「輸出入肉類製品検査検疫管理弁法」、「輸出入水産物管理弁法」、「輸出食品製造企業衛生登録管理弁法」など18件の部令、食品国家規格は1800件あまり(そのうち強制規格は634件)、輸出入検査検疫に関する業種規格は746件近くある。

2、輸出入食品安全管理組織。中国国家品質監督検査検疫総局(AQSIQ)は国務院直属の行政取締権限を持った部級の機関である。その下に輸出入食品安全局があり、輸出入食品安全の監督を行っている。具体的には、輸出入食品検査検疫規則と制度の研究と制定、輸出入食品検査検疫の実施と監督管理、輸出入食品安全リスク評価の実施、リスクマネジメント政策と緊急警報措置の策定、輸出入食品安全品質重大事故の調査と処分である。AQSIQの下に35の直属検査検疫局があり、その下にさらに630あまりの派出機関をおいており、そのすべてに輸出入食品安全担当部門がある。

3、輸出入食品検査検疫能力。中国は全国の出入国検査検疫機関に、163ヶ所の食品検査検疫実験室を持っており、輸出入食品検査に従事する専門職員は6,000人あまりいる。食品実験室の技術は先進的で、設備はそろっている。ほとんどの実験室にLC/MS(液体クロマトグラフ質量分析計)、GC/MS(ガスクロマトグラフ質量分析計)、IPC/MS(誘導結合プラズマ質量分析計)、HRMS(高解像度質量分析計)、Isotope-MS(同位体比質量分析計)、蛍光プローブ定量PCRなどの先進設備がそろっており、強力な測定能力を有している。

4、輸出食品安全管理。中国は輸出食品に対して厳格な管理措置をとっており、栽培・養殖地から輸出までの全プロセスの検査検疫と監督管理を実施している。具体的には、輸出食品原料の栽培・養殖地において検査検疫記録管理を実施している。輸出食品製造企業を対象に衛生登録制度を実施している。厳格に生産プロセスモニタリングを行い、輸出食品ラベルもしくはマークを適正に行い、品質トレーシングとリコールに役立てている。輸出食品はロットごと検査を実施している。輸入国および地域の要求に基づき、公的証明書を発行している。「違反企業リスト」制度の実施し、現在すでに55社が「違反企業リスト」に掲載されている。

二、中国の食品安全状況

 食品安全を保証するために、中国政府は農産物の栽培・養殖から食品消費までの各段階で食品安全管理を強化し、消費者の飲食の安全を図っている。

(一)農産物品質安全コントロール業務

 農産物品質安全の全体的レベルは大幅に向上している。現在、野菜農薬残留検査の合格率は94%以上に達している。畜産物では、「筋肉成長促進剤」残留検査の合格率が98%を超えた。農政当局の農産物品質安全監督分野での業務は以下のとおり。第一、農産物の産地保護と生産環境観測。「農産物産地安全管理弁法」を制定し、産地モニタリングと評価メカニズムを構築し、環境観測と管理に力を入れ、農業環境質の状況と変化の趨勢をモニタリングした。第二、投入管理の強化。農薬と農薬残留、動物薬と動物薬残留、飼料と飼料添加剤、水産物中の薬物残留モニタリング計画を実施させ、禁止薬物と禁止化学物質の違法販売と使用を摘発し、農産物生産者に対して農産物品質安全技術指導と研修を実施した。第三、ルーチンモニタリングの実施。毎年全国37の大中都市における野菜農薬残留、36都市における畜産物「筋肉成長促進剤」汚染と22都市における水産物薬物残留についてモニタリングを行い、一部の製品の監督抜取検査を行っている。第四、製品認証の実施。無公害農産物、緑色食品と有機農産物を誘導し発展させた。第五、農産物品質安全規格体系、検査体系およびリスク評価などのサポート業務をうまく行った。

(二)食品生産加工段階監督

 品質検査当局は食品の生産加工段階監督業務を担当する。第一に、食品品質安全市場アクセス制度を構築しかつ厳格に運用して、源流から食品品質安全を確保している。2007年上半期までに、製造企業に対して10.7万枚の生産許可証を発行し、生産許可証を持つ企業の生産する食品の市場占有率は各種食品の90%以上に達した。第二に、食品品質の国家監督抜取検査に力を入れている。頻繁に大規模抜取検査を実施し、抜取検査の範囲を拡大し、ある種の製品を抜取検査することを通じてある業界を粛正するという目標をほぼ実現した。2006年から2007年の上半期にかけて7,880社の11,104ロットの食品の国家監督抜取検査を実施した。第三に、零細食品工場の特別取締りを強化している。一方で、廃業・操業停止・合併・転業などにより、零細工場にできるだけ早く市場アクセス条件を満たすようにさせた。もう一方で、インフラ改造・販売範囲の制限・プレパッケージの厳格な制限と公約の要求など4つの面からの監督施策を重点的に実施した。取締りを通じて、2007年6月末までに、5,631社を閉鎖させ、8,814社を操業停止処分にし、5385社は改善後市場アクセス条件を満たした。第四に、食品安全区域監督責任制度を実施した。2006年には食品製造企業に対して延べ90万回の立ち入り検査を実施した。2007年6月の時点で、31の省(自治区、直轄市)で食品安全監督責任区16,030ヶ所を作り、食品安全専業監督員25,346人を確定し、取締協力員72,474人を雇用し、情報提供者106,573人を雇用した。第五に、食品偽造品摘発に力を入れた。重点食品、重点企業と重点区域を中心に、非食品原料を使った食品加工や食品添加剤の乱用などの違法行為を厳しく摘発した、各種許可証のない偽物・欠陥品製造拠点を厳しく摘発した。

(三)食品流通段階監督

 工商当局は流通取締りを強化した。主な内容は、第一に「農村食品市場粛正年」活動を展開し、農村市場・農村へ配達される食品を中心に、農村食品市場の特別取締検査を強化した。重点食品市場を検査し、違法事案を摘発し、食品販売行為を適正化した。第二に、都市と農村の境界域・観光景勝地・駅・港を重点区域とし、各種市場・マーケット・スーパーマーケット・卸売市場と食品販売企業を重点企業とし、季節的および休日の消費の特徴に基づき、集中的に特別取締検査を実施した。第三に、流通段階の食品品質市場アクセス、取引および市場退場の全プロセス監督を強化し、食品経営者第一責任の意識を強化し、食品品質市場アクセス制度を整備し、市場巡回検査に力を入れ、食品の市場流入の関門を守った。食品品質モニタリングと迅速測定を主な手段として、取引段階の食品品質監督を強化し、不合格食品の退場制度を厳格に執行した。第四に、集中的に豚肉などの副食物特別取締り検査を実施し、無許可営業や水を注入した豚肉・病死豚肉・不合格豚肉の販売などの違法行為を取り締まった。

(四)飲食店など消費段階の食品安全監督

 飲食業衛生は食品衛生の重要な内容である。衛生当局の飲食業衛生監督の面での仕事は以下のとおり。第一に、飲食衛生監督に力を入れ、「飲食業と集団給食配送事業所衛生規範」を執行し、食品衛生監督の量的区分管理制度を実施し、飲食段階の監督を強化するよう各地に要求した。第二に、食品安全日常監督検査制度を構築改善し、食品衛生監督検査意見公示制度を検討し、食品衛生監督の能力と効率をいっそう向上させた。第三に、違法犯罪行為の摘発に力を入れ、重大事案を摘発し、すみやかに一般に公表した。第四に、学校食品衛生に力を入れ、教育部と共同で全国学校食品衛生・飲用水衛生・伝染病予防特別検査を実施し、食中毒と腸管感染症の発生予防に努めた。

三、食品安全保障措置

(一)法体系

 食品衛生安全を保障するために、衛生部は「中華人民共和国食品衛生法」に基づき、90あまりの関連部令を制定した。それは食品および食品原料、食品包装材料と容器、食品衛生監督処罰、飲食業と学生集団給食など各分野の管理に及ぶ。近年さらに「食品衛生許可証管理弁法」、「飲食業と集団給食配送事業所衛生規範」、「健康関連製品国家衛生抜取検査規定」などの部令とガイドラインを制定した。食品生産販売段階の立法に力を入れると同時に、中国は農作物栽培・養殖段階および環境保全の農作物の安全への影響などの分野の立法にも力を入れた。「中華人民共和国農業法」、「中華人民共和国農作物品質安全法」、「中華人民共和国畜産法」、「中華人民共和国漁業法」、「中華人民共和国動物検疫法」および「農薬管理条例」、「動物薬管理条例」、「飼料および飼料添加剤管理条例」、「農業遺伝子組み換え生物安全管理条例」、「ブタ管理条例」、「植物検疫条例」、「中華人民共和国輸出入動植物検疫法」、「中華人民共和国環境保護法」、「中華人民共和国海洋環境保護法」、「中華人民共和国水汚染防止法」、「中華人民共和国大気汚染防止法」、「中華人民共和国固体廃棄物汚染環境防止法」などを制定した。

(二)技術支援システム

 食品安全の技術支援のために、中国は測定組織の能力向上、モニタリングおよび評価に力を入れている。全国にはすでに食品モニタリング組織が5,000以上もあり、分析方法の改善、精度管理の強化を通じて検査能力は向上し続けてている。一部の測定組織はWHOのモニタリングネットワーク精度管理試験に合格している。中国はリスク評価の仕事を非常に重視している。前世紀の70年代から食品中の汚染物質と一部プラスチック食品包装材料樹脂および成型品浸出物などのリスク評価を始めた。WTO加盟後は、中国は食品中の微生物・食品中の化学汚染物質・食品添加剤・食品強化剤などの評価を実施している。中国は国家農産物品質安全リスク評価専門委員会を設置し、農産物の品質リスク評価を行っている。評価を通じて、農民に標準生産技術を使うよう指導し、標準化された生産面積は5億ムーを越えた。無公害製品・緑色食品・有機食品認証を取得した優良農産物の市場占有率は着実に向上し、すでに輸出農産物の主力となり、輸出農産物の90%を占めている。ここ5年ほど、緑色食品はすでに40あまりの貿易相手国の認可を得て、輸出額は毎年40%以上の速度で増加している。

(三)モニタリングと安全警報システム

 全国の食品と農産物の安全状況を把握するために、衛生部と農業部は重点的に食品と農産物モニタリング業務を実施し、AQSIQは食品安全リスク迅速警報および迅速反応システムを構築し、食品生産加工段階におけるリスクモニタリングを実施している。衛生部はGEMS/FOOD(地球環境監視システム/食物汚染監視計画)を参考に、食品汚染物質と食源性疾病モニタリングを行っている。現在までのところ、モニタリングポイントは15の省区市の8.3億人をカバーし、消費量の大きな54種の食品中の61種類の化学汚染物質を重点にモニタリングしている。2006年末の段階で集めた化学汚染物質モニタリングデータは40万件を超え、わが国食品中の重要な汚染物質の汚染レベルと動態変化をほぼ明らかにした。食事と栄養のモニタリングはモニタリングシステムの重要な構成部分であり、中国は4回の全国食事・栄養調査、3回の全食事研究を実施し、全国民の食事構造・飲食と疾病スペクトルの変化動向を把握した。さらに衛生部は、ヒマ種子、カビが生じたサトウキビ、ふぐ、生食水産物、毒キノコなど10あまりの食品のモニタリング結果から発見した問題について安全警報情報を発表した。農業部も農産物品質安全ルーチンモニタリング制度を構築し、全国の大中都市の野菜・畜産物・水産物品質安全状況について生産地から市場段階までの定期監督検査を実施し、あわせてモニタリング結果に基づき定期的に農産物品質安全情報を発表し、追跡検査して農産物品質安全事業の健康な発展を促進誘導している。現在、全国の大部分の省(区、市)ですでに省レベルのルーチンモニタリングを実施している。AQSIQは食品安全リスク迅速警報と迅速反応システムの構築に力を入れ、現在ではすでに17の国家食品品質監督検査センターの日常検査測定データと22の省(区、市)の監督抜取検査データの動的収集を実現し、毎月収集する有効データは2万件あまりに上る。また、AQSIQは食品生産加工段階のリスクモニタリングに力を入れ、非食品原料と食品添加剤の問題を中心にモニタリングしている。2007年6月までの段階で、リスクモニタリング抜取検査は24の省(区、市)で実施され、20種類の製品の2501件のサンプルが測定され、33種類の測定項目が実施され、9477の有効なモニタリングデータが得られた。動的収集・モニタリングと食品安全情報の分析により、食品安全問題の早期発見、早期警報、早期規制と早期処理をほぼ実現した。

(四)食品安全総合監督・組織調整メカニズムを構築し、統一的な食品安全計画を制定した
 国家食品薬品監督管理局は食品安全管理の総合監督・調整部門として、先頭に立って食品安全関係部連絡会議制度を構築し、適時に情報の意思疎通を図り、共同で問題を解決するにあたっての業務上の重大問題を研究した。31の省(区、市)すべてに食品安全調整組織を設置した。食品安全業務を地方政府の業務評価目標に盛り込み、大部分の省・市・県政府で上から下へと各段階ごとに「食品安全責任書」を締結し、食品安全監督責任制度と責任追及制度がほぼ出来上がった。

 国家食品薬品監督局は8部門と共同で5年連続で全国的な食品安全特別取締りを実施し、2年連続で全国31の都市で食品安心プロジェクト総合評価を実施し、各省(区、市)もその地区の食品安心プロジェクト総合評価を行った。量的管理指標、品種測定指標、消費者満足度指標により業務評価を行い、地方政府が食品安全に全責任を負うという意識を強化し、監督措置と監督責任の具体化を促進した。

 ここ数年、国家食品薬品監督管理局は食品安全規格体系整備の調整にかかわり、食品安全情報発表事業を適正化し、食品安全信用体系試験事業を行い、食品企業信頼制度構築を促進した。

 国務院は以下の内容の「国家食品薬品安全第11次五カ年計画」を批准し、実施している。食品安全モニタリングの強化、食品安全検査測定のレベル向上、食品安全関連規格の改善、食品安全情報システムの構築、食品安全科学技術支援能力の向上、食品安全突発事件と重大事故緊急対策システムの強化、食品安全評価システムの構築、食品安全信頼制度の改善、食品安全特別取り締まりの継続実施、食品安全関連認証の改善、輸出入食品安全管理の強化、食品安全宣伝教育と研修の実施などの重要任務。

四、食品安全の国際協力と交流

 中国政府はほかの国、地域および関係国際組織との食品安全分野における友好協力関係の発展を重視している。外国の先進的な管理経験と測定技術を参考にすることを重視し、中国の食品品質の全体的なレベル向上を促進している。

(一)国際食品安全活動への積極参加

 中国政府は一貫して各種国際食品安全組織活動を行うことを提唱し、かつ積極的に参加している。それには、WHOが組織したINFOSAN(国際食品安全当局ネットワーク)やGEMS/FOOD(食品汚染モニタリング計画)などが含まれる。主なものは、第一に、積極的なCAC(国際食品規格委員会)への参加がある。中国は1984年にCACに加入し、衛生部、農業部をそれぞれ委員長、副委員長とする中国食品規格委員会を設立した。2006年7月、中国はCAC大会の批准を得て食品添加剤と農薬残留の二つの規格委員会の議長国となり、衛生部と農業部がそれぞれ担当している。2007年4月と5月、中国は議長国として第39回国際食品添加剤委員会会議と第39回農薬残留委員会会議を成功させた。中国が先頭に立ったり、かかわったりした国際食品規格には次のものがある。「果樹のアフラトキシン汚染の減少と予防のための生産規範」、「食品添加剤一般規格(GSFA)」の食品分類システム改正とGSFA前文部分、ダイオキシン測定、アクリルアミドなどである。第二に、積極的にIPPC(国際植物防疫条約)の活動に参加している。第三に、APEC(アジア太平洋経済協力)会議において正式に地域的食品安全協力を提唱し、オーストラリア、ニュージーランドと東南アジア諸国などの賛同を得て、APEC食品安全協力フォーラムを発足させ、中国とオーストラリアが共同議長となった。第四に、2007年5月、中国は正式に国際獣疫事務局(OIE)に加入した。

(二)食品安全技術交流と協力の強化

 中国は技術専門家の各種食品安全技術研修・セミナー・交流およびレベル比較などの活動のために積極的に機会を提供し、奨励し、支援している。また、国外の技術専門家の来訪、学習、研修を歓迎している。2001年から、アメリカ、EU、イタリア、カナダ、ドイツ、イギリス、スイス、デンマーク、オーストラリア、ニュージーランド、タイなどとの間で食品安全と衛生および植物検疫措置協定(SPS)分野の技術研修と交流プロジェクトを実施した。アメリカ、EU、日本の専門家を招聘してHACCPガイドラインおよびその応用、貝類衛生管理計画、残留モニタリング、ポジティブリスト制度などのテーマで研修を実施した。輸出入食品検査検疫実験室は何回もイギリスの食品化学分析技能評価(FAPAS)などの国際比較試験に参加し、定期的にアジア太平洋試験所認定機関協力機構(APLAC)、全豪検査認定協会(NATA)など著名な適合性認定機関の国際能力認証活動に参加した。2006年11月時点で、22の測定機関が韓国の「国外認定測定機関」認証を受け、当該22機関が測定した食品に関しては、輸出時の韓国での検疫が免除されている。日本はAQSIQが垂直的に管理する35の直属検査検疫局所属の実験室の測定結果を承認している。中国疾病予防対策センター(CCDC)と10あまりの省レベル疾病予防対策センターはWHOの食品安全検査能力試験に参加して合格した。

(三)国際食品安全協力発展を重視

 今日まで、AQSIQは日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、ノルウエー、ロシア、香港などの国および地域と定期、不定期にセミナーや専門家の相互訪問を実施した。AQSIQはこれまでにアメリカ、EU、ロシア、日本、韓国、シンガポール、タイ、モンゴル、ベトナム、フィリピン、デンマーク、フランス、オランダ、アイルランド、ハンガリー、ポーランド、イタリア、ノルウエー、スイス、カナダ、ブラジル、アルゼンチン、チリ、メキシコ、ウルグアイ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、香港、マカオの30の国と地域との間で33の食品安全分野に関する協力協定や覚書を締結し、48の輸出入食品検査検疫衛生議定書を締結し、中国と輸出入食品貿易相手国・地域との間の長期的協力メカニズムを構築した。その基礎の上に、AQSIQと多くの国と地域の間で食品安全協力メカニズムの下での年次総会制度を構築した。

 いっそう食品安全監督を強化するために、最近国務院は会議を開いて製品品質と食品安全業務の強化について検討し、「国務院の食品等製品安全監督管理強化に関する特別規定」を制定し、製造企業・監督管理当局および地方政府の責任を明確にし、各監督当局の調整・協力を強化し、違法製造業者に対する処罰に力を入れている。食品安全監督関係当局は国務院の統一配置の下で、監督取締りに力を入れ、食品安全特別取締りを行い、食品安全を確保している。

 中国政府は公開透明な態度で国際社会とその他の国との間で情報交流と意思疎通を強化することを希望する。WHOが中国の食品安全事業に対して支援と協力を提供することを希望し、あわせて、ここに、各構成国に向けて中国の食品安全に関する状況を報告した。

人民日報:毒ギョーザ-日本側で毒を入れた可能性を示唆

2008-02-02 09:48:22 | Weblog

中国共産党中央委員会機関紙の人民日報は毒ギョーザを日本側の自作自演と示唆している。テレビで見た天洋食品の電話応答は笑っていたり、「証拠があるのか」と居直ったり。被害者が出ていることを共産党も企業もなんとも思っていないようだ。

现在中国政府已经公布了有关检测结果,检测结果说明事件的原因应该存在其他可能性,包括在日本的储存过程等某个技术环节出问题,甚至也不应排除有人故意而为的可能性。日本国内对中国产品的态度很复杂,也有人不愿意看到中日关系迅速升温。 
出典:http://paper.people.com.cn/hqsb/html/2008-02/01/content_41356254.htm

中国政府はすでに(不検出の)分析結果を公表した。分析結果は事件の原因はほかにある可能性を示唆している。それには日本の貯蔵過程など技術的な問題、さらに故意に毒を入れた可能性も排除してはならない。日本国内での中国製品に対する感情は非常に複雑であり、中日関係が急速に温まってゆくのを見たくない人間もいるからだ。


劉暁波:ポピュリズムは独裁の温床である

2008-02-02 09:20:18 | Weblog
民粹主义是独裁的温床

刘晓波
现代政治学的源头之一是卢梭。卢梭从“人性善”出发,把人类不平等和一切邪恶的起源归结为私有制及文艺科学等文明成果,他提倡回归自然的浪漫主义。他在《爱弥儿》的开篇就说:“出自造物主之手的东西,都是好的,而一到了人的手里,就全变坏了。他要强使一种土地滋生另一种土地上的东西,强使一种树木结出另一种树木的果实……如果你想永远按照正确的方向前进,你就要始终遵循大自然的指引。”“上帝创造万物,都使之为善;而人滥于施为,便成为丑恶的了。”

这种浪漫主义,只具有审美价值而不具有政治价值。由此出发,卢梭式民主来自“公意至上”,带有绝对民主的民粹主义色彩,是个大而化之的伪命题,看似正确而实则荒谬。因为,仅仅从在技术上讲,这种公意很难界定,绝对民主更无可能。

自由民主社会是众说纷纭的社会,从来没有统一的“公意”,至多只有“多数的意志”、“少数的意志”和“相互冲突的意志”。多数意志也大都是集合在某一重大社会问题下的共识,而非集合在所有社会问题下的共识。比如,四十年代的中国,中国的多数意志集合在抗日的民族主义旗帜下,但在解决国内政治的重大问题上,国民党政府并未获得多数民意的支持。再如,现代民主国家每次大选选出的总统,代表的也仅仅是多数民意而非全民意志。而且,其支持者之所以投票给他,也不是因为认同他的全部政见,而仅仅是认同他政见中某一部分。

所以,卢梭的“契约论”最终也就只能走向贤人政治。卢梭论证说,缔结契约就是每个人把个人的一切权利转让给全体。既然每个人都向全体奉献,也就等于没有任何人向别人奉献,人人可以获得平等之权利。人们以交付出天赋的“自然状态”下的平等和自由来换取共同契约中的平等和自由。在这个契约中,全体公民为主权者,国家代表着主权者的最高的共同意志和共同利益;而国家本身无法行使主权,主权的行使必须少数统治者来承担,所以,国家就要由道贤者来统治,于是,主权在民的公意落实为国家管理权就变成了圣贤的统治权。卢梭式民主走到最后,就变成了典型的“贤者救世论”,在实践中很容易导致个人独裁。事实上,没有分权制衡的制度保证,任何统治者都不会成为“贤者”。相反,有了制衡统治权的制度保证,任何人执政者——无论是贤哲还是不肖者——也不能为所欲为。

从防止公权力不被滥用的角度讲,宪政体制的关键在于:宁要一个可以也不要关进笼子的魔鬼,也不要一个可以为所欲为的天使。

绝对民主在根基上是民粹主义。从历史经验上看,民粹主义首先是一种仇恨情结,他们厌恶贵族、权势者、有产者和知识分子等精英,而同情平民、无产者、甚至流氓地痞,也就是无产业无知识的大众。更有甚者,民粹主义不光是同情,还特别煽情地在道上无限制贬低精英而无限制地抬高大众,赋予了大众以无穷的创造力和最优越的道感,最后发展为“大众崇拜”:大众不仅是主人,而且是创造历史的动力。

换言之,民粹主义的正面是“人民崇拜”,反面是打到精英,特别是经济精英和知识精英,所以,民粹主义具有强烈的清教徒主义、反智主义和平均主义的倾向。民粹主义蔑视和仇恨任何有产者,无论是物质财产还是精神财富的拥有者。民粹主义从仇恨物质财富的拥有者出发,进而把仇恨推广到知识文化领域。在他们看来,知识分子也是有产者,拥有并垄断了精神财富,所以,要把物质财富和精神财富的拥有者统统要踩在脚下。在这方面,中国古代传统就具有浓厚的民粹主义色彩,“不杀不足以平民愤”就是这种民粹主义的经典表述。

马克思主义、列宁主义和毛泽东思想中都有浓重民粹主义的成分,马克思的无产阶级最先进、因而最革命的理论,列宁的无产阶级先锋队的理论,都是在道上拔高无产者的民粹主义。但与马、列相比,毛泽东思想中的民粹主义可谓登峰造极。

许多研究毛泽东的外国学者都认为:毛泽东是一个用马克思主义包装起来的民粹主义者。蒋介石败于毛泽东的主要原因之一,就是蒋不善于利用传统的民粹主义资源,更不善于煽动底层的民粹主义情绪。从战争年代起,毛泽东就毫不含糊地肯定下层民众的造反式革命,称赞流氓无产者的“痞子运动好得很!”他说:高贵者最卑贱,卑贱者最高贵;老农的手和脚最肮脏,但灵魂最干净。他高喊:人民,只有人民,才是创造历史的动力。他进行革命的动员模式是“走群众路线”,他收买追随者的口号是“为人民服务”。

农民出身的毛泽东将传统的民粹主义发展为极端的仇富情绪和反智主义。毛泽东不仅要打到地主和资本家,也要消灭个体性的小商小贩,甚至在人民公社运动中,连农民的那点可怜的“自留地”和自养家禽也要当作资本主义的尾巴割去。同样,毛泽东对知识和文化的拥有者的整肃,也贯穿于他从打江山到坐江山的整个政治生涯。早在延安时期,他就发动了针对知识分子的整风运动,《在延安文艺座谈会上的讲话》变成了指导文艺创作的“圣经”,“为工农兵服务”成为反精英文化的意识形态基础。他要求文学艺术的通俗化和知识精英的平民化农民化无产阶级化,他要把知识人改造成革命者,把文艺和学术作为政治斗争的工具,“以笔做刀枪”地投入暴力革命,进而把知识人变成依附在政治权力之皮上的毛。1949年掌权以后,他更是发动了一次次针对知识分子的政治运动,从思想改造运动到反胡风,从反右到文革,毛泽东式反智反精英反文化运动一步步走向登峰造极。他把知识分子到农村、工厂和五七干校,接受大众的改造;他把知识分子打入劳改农场和监狱,剥夺其人身自由;他强迫知识分子在群众大批判中低头认罪,让知识人尊严扫地。毛泽东玩弄知识精英和人性改造的个人欲望满足了,带给中国的却是精神荒漠化和一片文化废墟。

凡是现代独裁政权,大都靠民粹主义起家。一般而言,独裁国家的社会分层大都缺少中间阶层,而只有特权化的上层和奴性化的底层,当社会陷入危机或处于转型阶段,奴性化的底层往往变成民粹化的底层。所以,独裁国家处在稳定期,奉行严格的等级制度,而一旦进入统治危机时期,最容易产生民粹主义,民粹主义也最容易被野心勃勃的造反者所利用。

民粹主义在今日中国已经再次出现复活的苗头,“朗旋风”之所以尽吹,与新老左派近年来煽动民粹主义高度相关,从非理性仇富情绪和狂热的民族主义到胡温政权的亲民路线和赎买大众,民粹主义已经成为毛泽东亡灵不死的社会心理基础。然而,当下中国的民粹主义又具有犬儒化的特点——柿子专捡软的捏,仇富情绪只反民营富豪和主流经济学家,民族主义只反美、日、台,二者恰恰放过了今日中国所有弊端的主要根源——独裁体制及其现政权。

2008年2月2日于北京家中

──《观察》首发    转载请注明出处
出典:http://www.observechina.net/info/artshow.asp?ID=47595